プラモときどき四方山話

趣味で作るバイクモデルと日常

ホイール完成

2015-04-28 17:19:00 | YAMAHA XS-1
 H型リムのスクラッチでスポーティーに変身させたホイールが完成しました。

 今まで8、9、10と縮尺が小さくなってだいぶ慣れて来たので、次はもう少し小さい12分の1の何かを作ってみようかな。



 これだけでもノーマルと比べれば足元は引き締まる筈、後はスクラッチ中のフォークとフェンダーが出来れば取り付けられるんですが・・・。

塗装面にひび割れ

2015-04-25 22:49:00 | YAMAHA XS-1
 いつも下地塗装にサフを使わないで塗装をしていますが、最近の作品ではブラックに塗装した部分にひび割れが発生して浮き上がり、触るとふやふやと塗装層が浮いているのを発見しました。

 今回も同じ塗料で下地のサフ無しで塗装し、乾燥後にメッキ塗装をしようとして発見してしまいました。

 以前どこのメーカーだったかの黒の大瓶を2本ネットで購入、クレオスの黒がなかなか入手出来なかったので。

 クレオスの塗料と比べると塗装面への食いつきが弱く乾燥後に剥がれる様なので対策が必要になりました。

 下地にこのブラックを塗りたい場合はいきなり塗らず、最初にクレオスの何でもいいいろで下地に軽く吹いてから仕上げの感じで問題のブラックを吹く、そうすれば剥がれやひび割れが防げるのではないか・・・。

 金欠モデラーは塗料一つでも無駄には出来ませんから、有る物をいろいろな手段を講じて消化しなくてはなりません。

 既に下地塗装を終えた部品達は全てシンナー風呂に入り、クレオスの余った塗料で塗り直しの下地塗装に入りました。

 サフを下地に吹いて塗装の層が厚くなるのを嫌っての昔からの方法が塗料の違いで思わぬ展開になりました。


 さて、チェーンセットが出来上がったところで、ホイールを組み立てようとしています。

 上記の様にして塗りなおしたリムにスプロケットを取り付け材料のスポークとニップルを準備して内側の9本を付け終わったところです。



 スプロケットの取り付けボルトを作るのはこの後、やっとここまで来ました。

XS-1チェーンセット完成

2015-04-18 22:02:00 | YAMAHA XS-1
 半年から1年の間隔を置きながらチェーンを作っていますが、あまり間隔を置くと腕が鈍ってしまい仕上がりに影響を及ぼします。

 何とか機会を見つけてレベルを維持するのは結構大変ですが、今回のXS-1をチャンスと捉え作った次第です。

 今までと違った点はローラーに真鍮パイプを使ったので、見た目の色具合のバラエティーさが際立ちました。



 それぞれの部品が組み合わさっている様子がお判りでしょうか。



 横方向の振れも最小限に近い状態を維持できました。



 つなぎ方が緩いとドライブスプロケットはだらしなく下に着いてしまいます。


 そしてドリブンスプロケットに軽め穴とボルト穴を開け、チェーンを掛けてキット部品と並べてみました。



 ちょっと弛んでいますが長さはピッタリ、この時点でチェーンは繋いでしまいます。


 組み立て時にスイングアームと同時に組み込み、クランクケースとスプロケットを取り付けたリアホイールを組んでからドライブスプロケット位置を張りの具合を見ながら決めるので、ドライブスプロケットの中心穴はそれまで延期します。


 これで一応チェーンセットとしては完成で、ハブに取り付けるボルトを作って取り付ければ後はチェーンラインを調整する作業を待つばかりになります。


 チェーン組み立て時に何度か途中の駒が外れてしまいましたが、いつもの事で弱い部分が外れるので修理しながら進めて来ました。

 長さは凡そ160mm、ドライブスプロケットの直径は刃先で9mm、ドリブンスプロケットの直径は同じく18mmでした。

スプロケット作り

2015-04-15 21:54:00 | YAMAHA XS-1
 3回にわたりチェーンを作る過程を書きましたが、チェーンと切っても切れない関係のスプロケットの事を書かないでは片手落ちという事になります。

 そこで今回の記事はスプロケットを作る方法を書こうと思います。

 その内容は今更と言われるかもしれませんが、ことわって置きますが、この方法も諸先輩がとっくに取り入れている方法で、私ごときが語るには僭越かもしれません。

 しかし、この部品を作る方法を事細かに解説されている記事はあまり多くは無いと思うので、丁度XS-1を作るに際し、チェーンを作ることになったのでこの機会を借りて紹介しようと思います。




 チェーンのローラーの幅を0.7mmにしたので、同じ厚さのアルミ板を使います。

 ローラーの幅と同じ厚さがポイントで、チェーンとスプロッケットは噛み合いがピッタリで横方向の隙間が有りません。

 スプロケを作るにはチェーンのピッチを円周上にピッタリ合わさなければいけません。

 100分の1単位の計算で直径を出し、デバイダーでアルミ板に罫書きますが、如何せん手作業ですから・・・。

 円周を罫書いたらピッチ幅を円周上にポイントしていきます・・・これも手作業ですから・・・。

 ポイントに0.4mmドリルで少し掘り込み、次に0.5mmで道穴を開けます。
 0.4mmで穴を開けるには折損のリスクを伴うのでやめた方が良いかと。

 道穴が開いたらドリルの太さを何段階かに分けて徐々に大きくし、最終的に1.4mmまで拡大します。





 ドライブ側は既に出来上がりセンターの穴開けを待つばかり、ドリブン側は穴の周りを切り落としてスプロケットを切り出します。




 切り出したスプロケットをヤスリで整形、微調整をして出来上がりました。

 スプロケットの歯の部分は両面とも斜めにヤスリ、刃先も整形します。

 最近は一発で出来る様になりました。


 そしてチェーンをかけてみました、全周にわたって噛み合う事が必須条件。



 噛み合いは、回転させた時にスムーズに噛み合い、スムーズに抜けること。



 文句無し。
 刃先が長いとローラに引っ掛かりますから、現物合わせで丁度良い所を探す事になります。


 これで前後のスプロケットが完成、後はドリブン側に軽め穴と取り付けボルト穴を開ければ完成です。



 チェーン作りとスプロケット作りを書きましたが、二つでセットですから結構大変な工作になります。
 その内のスプロケット作りが成功するか否かでホイールを回転させられるか否かに関わりますから、どちらかと言うとやはりスプロケット作りの方が難易度は高いと思います。

 いずれにせよ道具もたいした物は必要無いし、材料も大した物は使っていません、使うのは神経と忍耐力のみ、挑戦するにはそれ相応の覚悟は要りますよ。

チェーンの組み立て

2015-04-13 00:08:00 | YAMAHA XS-1
 ローラーの切り出しが終わり、駒のゲート処理も終わり、内側になる駒の黒染めも終わりました。



 30㎝の真鍮パイプから1mm未満で切り出し、殆ど長さを使い切ったのでローラーだけで300個は越えます。

 駒も200個は越えているので、この中には500個以上の部品が転がっている事になりますね。


 いよいよ組み立てですが、ここから先は私のオリジナルな方法だと思います。

 ピンに使うのは長さ30cm、0.6mmのピアノ線、洋白線よりも固く、バリも固くて落ちないので敢えてハガネを使っています。




 ピアノ線の先端を穴に通しやすくするためにテーパー又は角を落として丸くなる様にリューターを使います。


 ここで使用する工具を紹介しましょう。


 見て分かりますよね。
 リュータはこの工作を目的にだけ購入、既に2本目になりました。

 切れ味の悪いニッパ、これは切断する時に少し金属を潰し、バリを作りやすくしてくれます。

 ヤットコはピンを差し込む時に使いますが、細口のペンチやプライヤーでも可。

 ピンセットは2本必要で、一つはローラーを摘まむため細くギザギザが付いて頑丈な物が有ればベスト、もう一つは先端が曲がっている形状の物です。




 ピアノ線にそれぞれの部品を通していますが、1本の編み針を使って編んでいる感じです。




 通したら丸みを付けた先端をニッパでカット、リューターで平らに削りバリを付けます。

 バリを付けたら部品を端まで寄せてカットします。




 カットしたら切断部分を上にしてギザギザのピンセットでローラーを摘まみ、もう一つのピンセットで駒を下に押し付けてピンを押し出し、出ている部分にリューターを掛けぎりぎりまで削りながらバリを付けます。

 かなり慎重な作業で、しっかりバリが付かないと途中で外れますが、その時はその都度ピンを新規に刺し直しをすれば良い訳です。




 繋げた状態はきつく合わさっているのでこんな状態、でもこの状態が重要で、最初から緩いとねじれや振れの原因になります。

 ある程度の長さになった時によりよりとほぐしを掛け、最終的にはCRCを付けて潤滑します。


 エッチングチェーンを組み立てる上で一番重要なポイントはきつめに組み上げる事で、それが結果的に振れや歪みを無くす事になり、チェーンラインも正確に取れる事になります。


 一発目で大成功とはとても言い難いですが、一つ一つの工作を丁寧に正確に行えば、いつか満足のいくチェーンが出来る筈です。


 書き足りない部分は多いと思いますが、エッチングチェーン作りに挑戦しようと思われる諸兄の参考になれれば幸いです。

 ご意見、ご質問など有りましたら遠慮なくご連絡下さい。