あの、ジャジャジャジャーンというフレーズの前に、8分休符があるんです。だから、ンパパパパーンとなるんですね。
夕張メロンオーケストラのときにベーレンライター社のスコアを買ったので、それを久しぶりに見ました。
そして今日、2種類のCDで運命を聴きました。一つは、ロジャー・ノーリントン指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ、もうひとつは、なんと夫が買って全く聴いていなかったものでジョス・ファン・インマゼール指揮アニマ・エテルナ演奏です。両方とも、古楽演奏。
どっちもよかったですよ~。クラシックを聴いたついでに、自分でも練習してみたくなり、退職して初めてかな、ヴァイオリンを弾きました。
音楽は、気持ちがいいです。思ったような演奏はできませんが。すぐにへろへろになってしまいますから。
映画の中で、主役演じる松坂桃李さんが酔っ払ってヴァイオリンを持って川の近くをふらふらしているのを、気が気じゃなくはらはらと見ていました。ただでさえ、夜の川なんて湿気のあるところに持ち込むなよ~、と楽器が心配で。ストラディヴァリを川に落とすな!(当然、違うけれど)と本当に危ないシーンでした。
西田敏行さん演じる指揮者の指導、合奏団にいたころを思い出しました。いやー、本当、彼、上手ですね。五線譜は、世界共通言語のようなもの。言葉が通じなくても、音は出せる。音楽で平和が実現できるといいのに。同じ空間で一緒に音を出すこと、その空間で一緒に聴くこと、それが幸せなんです。
夫と一緒に、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮の来日全曲演奏会(ベートーヴェンの交響曲)を聞いた覚えがあるんです。CDも持っていましたが、残念、私は夫の死後、それを手放してしまいました。コンサートのプログラムもみな、手放しました。チケットだけは大事なものを取っておいたので、探してみたら、1992年9月、確かにサントリーホールで聴いていました。23年も前なんだ・・・。ガーディナーのモンテヴェルディ合唱団でベートーヴェンの「第九」を聴くことができたのは、最高の幸せでした。
夫と結婚しなかったら、これほどクラシックを聴くことはなかったと思います。そういえば、大人になってヴァイオリンを再開したその日、夫と知り合ったんじゃなかったかな(同じ職場だったので、顔見知りではあったけれど)。
「運命」、あの出だしが有名ですが、ほかの楽章も素晴らしいです。全部聴くと、元気がでます。おすすめです。