この時期、近所でいつも祭囃子が聞こえます。せっかく暇な私のGW、ちょっと散歩してみてこようと行ってみました。
歩いて15分くらいの、丘の上の十二社(じゅうにそう)という神社のお祭りです。何せ、近いので、祭囃子や盆踊りの音が聞こえてきます。
そういえば、昔、元気なころの夫と、まだ市民センターの仕事に就く前のころ、二人で出かけてびっくりしたものでした。一人でも行ってみよう、懐かしいからと思い立ちました。でも、出かけたのは夕方5時で、まだ明るくて・・・。ろうそうを1本200円で買い求め、名前を書いて、参道のわきの、あちこちささって立っている串にさしました。
上にはすでに盆踊りも祭囃子の宴も盛り上がっていましたが、まだ日が暮れないので、灯明はつきません。十二社の神社はお祭り本部があって、とても入りづらいので、すぐ横のお稲荷さんにお参りして、とりあえず、帰宅。
ハッチにご飯を用意し、カルトナージュの作業もひと段落して、さて入浴しようかと思いましたが、やっぱり、火がともったところが見たくて、また外出しました。
デジカメの夜景を撮るのがよくわからなくて、設定を夜景にして撮ってみたのがこれです。
とても幻想的でした。
夫と二人で行ったのは、このブログにも書いていたのですぐに判明しました。あれは、7年前でした。興福寺でしゃれこうべを見たのと同じころ、現実が幻想みたいでした。
火をともしたら、彼が出てくるんじゃないかと考えてしまいました。
生と死は、もしかしたらこの風景のように、紙一重なのかもしれません。きっと、いたんだと思いましょう。マンションや新築戸建が立ち並ぶ一角に、まだまだこうしたお祭りがあるのが、うれしい。
あと何回、このお祭りの音を私一人で聴くのでしょうか。ちょっとさびしい。