確かこのブログで、カズオイシグロの「わたしを離さないで」について書いた記憶がありました。イギリス映画の方はあんまり、でも日本のテレビドラマはよかった、と書いたはずと思って、自分の記事をたどってみたら、映画もものすごく感動していたのでした。なぜ、逆の記憶だったのか、訳が分かりません。
この本について、昨日の朗読サークルでも話題になりました。男性が読んだと言い、「気持ち悪い話だよね」といったのにはちょっとショックを受けました。私は「当事者だったら」というように考えて、気持ち悪いというよりも悲しい、切ないという気持ちだったからです。これって、男女差がそうさせるのでしょうか?
時間がたてば私のように、勘違いの記憶が残る場合もあります。記憶というのは、不確かなもの。
私は生まれた土地を離れてしまっているので、大学時代の友人以外は、全く同級生には会っていません。もう残り少ないから、会わないままでもいいのかもしれませんね。今度の20日で還暦だと言ったら、若いと言われてびっくりでした。まあ、趣味のサークルでは若い方なのです。
奴隷のように働くよりはと好きなことをして暮らす計画を立てています。今度、年金事務所にも行ってきます。最近は、胸やけもするし、あまり胃腸が調子よくないので、病気になるんならなってもいいかと思います。母が亡くなった年齢に近くなったし。100歳のライフスタイルなんて、もうそんなに生きていたくないですよ。死んだところで、人々の記憶から消えていくだけ。自分だけは、突然に消滅するんです。それもまた、宇宙の一瞬の出来事です。
ただ、残されて人間は、亡くなった人のことを思い出すしかできることはないのです。
数え日に せまる孤独を 飲み込んで うーーん、抱きしめてのほうがいいのか?
そうそう、高校の先生が本を出していたんです。私を日本史に興味を持たせてくれた恩師です。先生には、会いたいなあ。私が高校生だったころ、先生はまだ20代だったなんて、想像もしていませんでした。私は東京との教員試験、2次で落ちました。だから夫と知り合ったんだけど。長い人生、自分で選択してここまで来ました。この先、まだ選択することはあるのでしょうか?ま、選挙はあるし、日常の買い物もあります。でも、買い物に関しては、買わないをなるべく選択しようと思います。なきゃないで、なんとかなるものです。世の中の広告宣伝に、本当にうんざりです。こんな世の中、煩わしくてたまりません。