ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

やっと読み終えました

2019年09月27日 14時41分58秒 | ジェンダー

 一部、斜め読みでしたが、「戦争と性暴力の比較史へ向けて」を再貸出ししてやっと・・。先日借りた「丸刈りにされた女たち」のほうは、あっという間に読み終えました。

 性暴力は、どんな状況でも許されることではありません。日本軍がかつてやったとされる「従軍慰安婦」、当事者の証言により、世界中にこの性暴力が取り上げられ、結果、女性の権利のための運動となりました。でも、女性の、というよりも、被害者側のナショナリズムとして、ステレオタイプに扱われることになったのは、残念です。

 戦争と性暴力が連動するのは、男性が当たり前という性暴力ではなく、男性ということを強いられるシステムによるものだったのです。それが戦争なのだとすれば、二度と戦争を起こしてはならないのです。

 性欲は当たり前かもしれませんが、だからといって、レイプが犯罪ではないということでは決してありません。敵に対しても同じ国の女性に対しても、絶対にあってはならないことです。そう仕向けられているということに、男性はもっと早く気付くべきです。性衝動をコントロールできない人間は、兵士はおろか、普通に社会で生活する資格はありません。戦争と家父長制度というものが、女性をまるで物や財産のように扱ってきたのです。もう、そんな歴史は過去のものです。

 この本の中で、ショックな記述を見つけました。あの国連の偉い人が、そんなことを言ったとは!

1992年にUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)事務総長特別代表だった明石康の悪名高き発言--きつい仕事に耐えている「血気盛んな若い兵士」には「若く美しい異性を追いかける権利」があるーーから、2013年に「慰安婦制度必要論」をぶって在沖米軍に風俗業の活用を進言した橋下徹前大阪市長にいたるまで、今日もなおこの系譜の例には事欠かない。(338ページ)

 

 こんなこと言っていて、セクハラとか、やっていなかったのか、疑問です。けっこうジェンダー関係の役員とかやっているのに、ひどいこと言うんですね。

 そもそも、恋愛感情がなくてどうして性行為ができるのか、それが当たり前だとは私は絶対に思いたくないです。顔も心も見ていないのなら、してはいけないことでしょう!

 たとえば、もしこれを読んでいる方が男性だったら、想像してみてください。異性に暴力的に扱われることを、不本意な性行為をさせられることを。心も体も、傷づきませんか?自分と同じように、相手にも人権があるんですよ。

 男女平等と言いながら、実態はまだまだほど遠い。男女共同参画と言いながら、全然!そして、地球は人類によって、ずたずたにされている。地球滅亡まで、男女共同参画はどうなっているのでしょうか?

コメント
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