ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇6月4日

2023年06月05日 20時29分16秒 | 短歌

高野公彦選

戦中の産めよ増やせよ思ひ出づ少子化対策と呼称変はれど   志摩市 田畑実彦

  いまさら、男ばかりが集まって少子化対策考えるなんて、もうすでに一周遅れのようなもの。世襲議員の日本という国に好意を持たなくなった国は多いと思います。確かにあの岸田一族の傍若無人なふるまいは、誰も文句言えないのかもしれませんが、本当に「親ガチャ」の典型ですよね。こんな人たちに日本のかじ取りを任せていいなんて、とても思えません。私がお願いしたいのは、この件を国民が絶対に忘れないでほしいということです。つまり、今後の岸田一族を議員に当選させてはいけないということ。恵まれている人間は、それこそ、自分のためではなく、他者のために何かをすべき存在なのだと思います。産むのは女性です。この国では、女性に地位があまりに低い。まるでイスラム圏のようですよ。国会議員も地方自治体議員も、女性が半数居なくては少子化対策なんてできないのですから。許せないですね。

永田和宏選

高橋は四つの口がありながら愚痴や無駄口叩かぬ奴なり     名古屋市 今出公志

4回も半分にして「数独」に折り目が来ない絶妙な位置     八千代市 砂川壮一

 一首目、この発想がとても面白い。確かに高橋という名字の漢字には4つも口があります。それなのに、寡黙で誠実な人となりが、よく表現されていますよね。こうありたいとは思うのですが、私は口から先に生まれてきたような、直ぐに思ったことを口に出して失敗ばかりしていました。ここまできたらもう、体質も性格も変わらない。好きに生きるしかないですよねえ。二首目、私も別刷りbe紙面の数独は、毎回チャレンジして応募しているのです。長く解答してきましたが、折り目については全く考えていませんでした。でも、この紙面を持ち歩いて電車でも外出先でも解いている読者がいるかもしれませんよね。そしてその心配りに感動しました。ありがとうございます。

馬場あき子選

石垣の無口なタクシー運転手指さす先に新設の基地        枚方市 細美哲雄

 これが日本の現実です。本土の人間は米軍基地の事をよく知らない。私も、それで福生市に越してきましたが、とにかく米軍機の騒音がひどいのです。それでも沖縄やその周辺に比べたらまだまだましなほうだと思います。なんのために?なぜこういう状況になったのか、だれも知らずに政治が行われているというのが本当に怖いです。知る権利を捨ててはいけないのです。

佐佐木幸綱選

青春の「朝日ジャーナル」捨てました明日から老人ホームに暮らす  海南市 樋口勉

 これは切実な歌です。私も65過ぎてゐて高齢者の仲間ですから、いつそうなるかもわかりません。引越しの度に思い出の品を捨てていきますが、最後は本当にほとんどを捨てて介護施設に入るのでしょうか。とはいえ、この少子高齢化で人手不足ですから、介護施設に入れるという保証はありません。逆に、自分の城で最後まで居続けるという生き方ができればと思います。がんばりましょう!

 

コメント
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