60代後半になって、今まで通りに行かないものが増えてきたように感じます。楽器のこともその一つで、いままでできていたことができなくなり、晩年までにバッハの無伴奏が弾けるようになればと若い頃に思っていたのが、もう絶対に無理とわかるようになりました。フランクのヴァイオリンソナタも、楽譜を買っていつかはと思っていたのが、残りの時間を考えると、もう絶対にできないと思いました。若いころと違い、練習すればできるなんてことはありえないのです。そこで、そうしたいくつかの楽譜を、そのままにして私が亡くなったときに捨ててもらうのもいいけれど、せめてまだ使えるうちに、使ってくれる人に渡せればと、今日は吉祥寺のディスクユニオンに買取手続きに行ってきました。開店時間を間違えて、しばらく周辺をうろうろして、時間をつぶし、30分待つのには、店を出ないでジャズやクラシックの店内を見て回っているうちに時間が来ました。
確かに大した金額にはならなかったけれど、無駄にしなくてすんでよかったと思います。
とてもじゃないけれど、もうこんな曲、弾けません。永遠の初心者なのかなあ・・・。それでも、ヴィオラに転向したころはアマチュアの合奏団や弦楽四重奏団に入って、楽しかったことは楽しかった。やはり、ヴァイオリンでは無理ってことですね。弟子仲間3人でパッヘルベルのカノンが、なかなかうまく合わないんですから。
それでも、できなくなるまで、楽しく練習します。脳トレになるしね。