ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇6月21日

2020年06月21日 17時13分20秒 | 俳句

稲畑汀子選

街は未だゴーストタウン風薫る         横浜市 松永朔風

 外国人観光客はまだ日本に来られません。来られるようになったから、前と同じようになんて具合には、いかないと思います。確かに、社会は変わってしまうのでしょう。それでも、日本人は昔から、旅が好きな民族でした。国内旅行でいいじゃないですか。移動が自由になったから、注意しながら国内旅行で、あちこち行ってみませんか?

長谷川櫂選

蟇(ひきがえる)なんとかなるの構へかな    東京都 小出功

田植機のおづおづと入る水面かな        豊岡市 山田耕治

ことごとくマスクの首相に懐疑的        一宮市 岩田一男

 一句目、なんだかとても気に入りました。これくらいじゃないと、生きていけませんよね。とても惹かれる句です。二句目も、情景が浮かび、いいなあと思ったのです。機械の様子が、まるで人間のように思うのって、わかります、わかります。日本では、工場の機械、ロボットも名前で呼んだりしていることが、外国では考えられないというんですよ。国民性の違いでしょうか。昔、住設機器管工機材の卸商社に勤務していたころ、どこのメーカーのだったか、ヤンマーだったかな、「ナナちゃん」「よーこちゃん」というのがあって、それも斜めに動く専用と、横に動く専用だったと思うのですが、ネーミングが楽しくて。多分、機械の前の家畜の時も、日本人はそうだったと思うのです。家畜にも名前を付けたでしょうし、機械にも。おずおず入る田植機というのが、とても気に入りました。さて、3句目、本当にその通りですよ。それに、彼は未だに憲法改正と言っているらしい。憲法はそもそも、国民のためにあるものです。戦争放棄を変えようとしている今の首相は、本当に恐ろしい。日本がやってきた戦争犯罪に対して何の反省もないのかね!自分とお友だちさえよければなんてリーダーにこの国のかじ取りを任せて、本当に恐怖としか言いようがないです。

大串章選

この道と決めて迷はぬ蝸牛           福島市 引地こうじ

コロナ禍の空を自由に夏つばめ         東京都 石川昇

 一句目、蝸牛が道路を横断しているのか、ちょっと心配。ただ単に葉っぱの上の道ならいいけれど。そういえば、今年はまだ蝸牛を見ていません。二句目。鳥は自由に空を飛ぶ。いいなーー。でも、点滴もいるから、自由に飛んでいても、怖い目には合いますね。ただ、平面とは違うから、逃げるスペースは多いかも?

高山れおな選

赤かりし看護士の眼や明易き          新座市 稲葉敏子

行く末は透明ならず心太            石巻市 兵頭康行

生きるとは演ずることよ七変化         東京都 長谷川瞳

 コロナ禍で医療従事者は本当にハードワークで大変だと思います。どうか、健康でいてください。感謝です!二句目、詠んだのは石巻市の方。復興も完全じゃないのに、今度はコロナ禍です。本当に大変、この先どうなるか、不安ですよね。三句目、七変化とは紫陽花のことです。生きるとは演じること、なのかなあ。本当は、もっと素のままでナチュラルに生きたいですよね。でも、ゴミ出しに行って、会った人に(知り合いではない方)挨拶をする自分の声が、少し高めに出ているのを、自分でもちょっと変だと思ってしまいました。演じたってことかな?
 昔、「琴姫七変化」という時代劇のドラマがあったそうです。あの初代ボンカレーのCMの松山容子が主役でした。そして、昔ではなく90年代に、今度は「照姫七変化」というのが、沢口靖子主演で放送されていたそうです。つる姫じゃあないんですね。

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