ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日俳壇7月5日

2020年07月05日 10時57分36秒 | 俳句

大串章選

短夜の明日の糧なるショパンかな        東京都 片岡マサ

黒蝶と罅(ひび)の山門潜りけり        白井市 酒井康正

 なんでも自粛自粛って、本当に嫌な世の中になりました。経済は動かないし、芸術は停止。でも、こういうときだからこそ、音楽は必要なんじゃないかと思います。実は私、あまりショパンは好きじゃないんです。ピアノ曲は、ベートーヴェンの方が、好き(月光なんて、サイコー!)。なんてことはともかく、カサカサの心に音楽は本当に必要です。糧になりますとも!2句目は、相変わらず「黒蝶」に夢中なので。

稲畑汀子選

沢蟹の流されつつも遡る            白石市 鈴木鮎子

 一生懸命な沢蟹の様子が目に浮かびます。私、こういう句が大好きです。

長谷川櫂選

思想痩せ肉体太る冷房下            日野市 岩垂由里子

とんとんとプールに返す耳の水         岐阜県揖斐川町 野原武

 一句目、共感しました。今月の私たちの兼題が「夏痩せ」ですが、痩せるわけないから、詠めない!と思っていたところ、こういう句を見つけて、感動しました。そう、肉体は太るんですわ。二句目、よく子供のころ、夏のプールでみんなやっていましたよね。懐かしいです。もうプールや海で泳がなくなって何年たつのかなあ、何十年です、ああ、とても人目に曝せない体になってしまいました、とほほ。

 俳句の世界では、選者が添削することも当たり前にあるそうです。そんなことも知らずに、師匠が課題句の選者だったから二句提出したら、俳誌に載っている自分の句が、どうも違っていて、師匠に直接伺いました。俳句って、そういう言う世界だとは知らず、なんか腑に落ちなくて。コロナのせいで実際に集れないまま、投句をまとめて師匠に見てもらい、結果を皆に配るという作業を初心者の私がしています。一方通行の句会って、正直、つまらないです。自分だけが面倒な作業やらされて、もういやだと暑中見舞いに代表に訴えたら、8月は代表がやってくれるとのこと。そうです、私はもう、絶対にこの作業はやりませんぞ。当番制にするのが一番民主的ですよね。でもなんか、やっぱり、納得いかないなあ。一方通行はつまらない。

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