ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

朝日歌壇11月28日

2021年11月28日 17時50分19秒 | 短歌

高野公彦選

亡き妻のザックを背負い登り出す下山するまで同行二人  小金井市 神蔵勇

 亡くなった人の物を使うと、その人が身近にいるように感じます。私も、父や夫のものを着ていると、守られているような気がします。奥様は山登りが趣味だったんですね。彼女の登った山を登ってみると、彼女が見た風景を見て、一緒にいるような気がするのではないでしょうか。残された人間は、その人を忘れないでいることこそが大事なのだと思います。

永田和宏選

頭もたげ国後択捉くわえたる龍の姿ぞ日本列島      取手市 緑川智

 最近、どういうきっかけかは忘れましたが、国後択捉島を地図で確認しました。あんな北海道に近い島が日本領ではないことに、驚きました。あれがロシアだとしたら、泳いで渡れるくらいでしょ、いやだなーと思いました。でも、択捉という名前自体、ロシア語ではないでしょうか。国後はアイヌ語かなあ。いっそのこと、国という概念をなくして、国境を亡くしてみんあ自由になればいいのになあと思います。専制国家はなくなってほしい!

馬場あき子選

節くれた祖母の手指がむいていた赤いずいきを朝市に買う  越谷市 畠山水月

 ずいき、私も昔料理に使ったことがあるような気がします。蕗のようなものだったような。山菜とかって、おばあさんのお手の物ですよね。憧れます。懐かしい味、忘れないようにしましょう。

佐佐木幸綱選

家族でも微妙に違うものらしい駅から家に帰る道順     堺市 一條智美

 そうそう、みんなそれぞれですよね。以前住んでいた住宅地の我が家も、北に四つ目、西に二つ目、角から三軒目と言う場所でしたが、私は角々曲がる方法でしたが、人によって違っていました。5年前に越してから、最近グーグルマップで見てみたら、裏の空地に家が建っていたし、逆に家があったところが空地になっていたりとかなり変貌を遂げていたのには驚きました。駅近野商店街の店の変わりようは、なんとも言えません。一人で飲みに行っていた蕎麦屋が残っていてよかった。今年で通院していた歯医者も閉院してしまうし、もう眼科に通うのも、どうするかなあと考えてしまいますが、名医だから通院するかあ・・・。

 

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