初回から一応見ていますが、なんかどうも、作りがどうなの?と気になってしまいます。こんなストーリーで、逆に沖縄を馬鹿にしているんじゃないのかと気になります。以前、沖縄を舞台にした「ちゅらさん」の二番煎じなのか、兄の愚かさが目につきます。こんな頑張り屋の母親に育てられて高校中退で詐欺にもあって大暴れって、どうなの?子供時代のときには、これでもかという貧乏さを強調してばかりで、見るのもつらかった。「おしん」も貧乏が大きなテーマだったけれど、時代が違うからかなあ。今の時代は格差社会でリアルで貧困がありふれている、私も貧困者だから見たくなくなったのかも。このドラマに、本当に伝えたい芯があるのか、疑います。ただ、沖縄をテーマに安直に作ったとしたら、許せないですよ。高校中退だからお金の詐欺にあったとは言いたくないけれど、愚かすぎる兄という設定をなんとかしてほしいものです。ばかにしてますよね。真犯人フラグみたいに、見るのやめちゃおうかしら。
昨夜、BSプレミアムの「指揮者なしのオーケストラ第九に挑む」を見始めてしまい、日にちを越えて零時50分まで見続けることになりました。あらかじめ知っていたら録画したのに・・。
ベートーヴェンの第九を指揮者なしで演奏するというこの無謀な企画を32個のカメラでリハーサルから本番の演奏会まで記録したもので、ものすごく面白かったです。オーケストラは「晴れオケ」と呼ばれるトリトンホールの「晴れた海のオーケストラ」。みな、それぞれプロのオーケストラのメンバーで、その時々に集って練習し、本番に臨んでいるとか。指揮者なしというスタイルでベートーヴェンの演奏を行い、その集大成が合唱も入る第九ですって。それぞれ、プロとして何百回も本番に臨んでいる曲目が、指揮者なしで、今までの経験は置いておいてまっさらで曲の理解をして積み上げていく姿は、音楽好きにはとても興味がありました。それに、パート譜だけではなく、みなスコア(紺色の表紙のベーレンライター社版)を見ながら、他のパートとの関係やリズム、強弱など、譜面も見せてくれたので本当に録画したかったなあ・・・。
あの経験がまた、演奏家一人一人の人生に大きな宝となったと思います。
トリトンホール、一度行ったことがありましたが、ちょっと遠いのですよ。下町生まれの私としては、地元にそのまま住んでいたら、晴海は近かったんだけど。
ようやく演奏会ができるようになりましたが、合唱団の人たちは口を覆うマスクのようなものをしたままで、大変だったでしょうね。それでも歌えたことはよかったと思います。
晴れオケは、人数が少ないので、この演奏もピリオド楽器演奏みたいに小編成で、それもとてもよかったと思います。大編成がクラシックだなんて風潮は、もう時代遅れだと言いたいですね。そんなわけで夜更かししてしまい、今日は寝坊してしまいました。ぼーっとしてます。
晴れオケのコンマスは矢部達哉さん。懐かしいですねえ、朝ドラ「あぐり」のテーマを演奏したんですよ。この楽譜、私買いました。
馬場あき子選
南京で何もなかったと言うようにロシアはブチャをフェイクだと言う 光市 松本進
「ブチャ虐殺」市民の遺体にまで地雷仕掛けしはプーチンの軍隊 京都市 森谷弘志
一首目は、高野公彦氏も選んでいます。今回のロシアの侵攻は、まるで戦前の日本のようだという人が多くいます。あの、大東共栄圏を謳って満州国を作り、国際連盟も脱退して国土を拡大した大日本帝国そのものですよね。怖ろしい限りです。二首目の遺体に地雷も、信じられない卑怯なやり方ですよね。民間人が殺され、地雷を仕掛けてさらに任官人を殺そうという、あってはらなない行為です。
佐佐木幸綱選
若き日に訊ねしキエフいみづこキーウの映像追慕拒みて 西東京市 森岡修一
同胞を弔ふ人を狙ひしや遺体に地雷仕掛けし悪魔 東京都 佐藤幹夫
美しい街が攻撃で破壊されてしまい、昔の思い出は粉々になってしまったようです。でも、ようやく日常を取り戻しそうで、避難した人たちが戻っているようです。早い復興を願います。二首目は、先の歌と同じ、遺体に地雷を仕掛けたことを歌にしました。悪魔、そう、プーチンは悪魔ですよ!
高野公彦選
有事には標的となる原発をゆつくり隠しゆく海霞 村上市 鈴木正芳
これは柏崎刈羽原発のことを言っているようです。チェルノブイリ(今はチョルノービリ)原発がロシア軍に占領されたことから、戦争になればそういう施設が狙われるということがわかっていながら、国は原発再稼働を目指していますよね。何を考えているのでしょうか。事故では済まない大惨事になるかもしれないのに。核兵器も原発も、本当は開発してはいけないものだったのではないでしょうか。人類の希望は、未来を壊すことにつながっているとどうして想像できないのでしょうか。安全が確保できないものは作るべきではないはず。何より、原爆を落とされた日本は、取るべき立場は決まっているのに。サイテーですよね。
永田和宏選
カチューシャも黒い瞳もトロイカもあくがれ遠き歌声喫茶 東京都 清水由美子
ロシア民謡は、私も好きです。母の遺品を整理していたら、戦後の歌声喫茶の歌集がありました。青春歌集、まるで野田秀樹の芝居みたいですね。ロシア国民は、本当のことを知らないから、プーチンの本当の姿を知らないから、こんなことになるんじゃないかって。戦争は起きてしまえば、みんなおかしくなりますよ。だけてお、非人道的な行為は、条約違反なんです。最低限のルールが作られたはずなのに、プーチンは破っています。民間人を殺すこと、これはアメリカが日本にした東京大空襲と同じですが。平気で他国を侵攻し、領土を奪い、いんちきな国民投票をして属国にしてしまう。占領地ではロシア語を使わせ(戦前、日本は韓国名地占領地に日本語を使わせた)、ロシアの教育を押し付ける。昔、日本がやったことですよね。だけど、心までロシア化できるのでしょうか?恨みや憎しみが消えることはないでしょう。韓国や中国で行ったかつての日本の所業、もっときちんと検証して反省すべきではないのでしょうか?そして今度のウクライナ侵攻も、歴史が公正に明らかにしてくれるでしょう。でも、今、この時に殺される命がある、それを救いたいとほとんどの人間が思っているのに・・・。私たちは、停戦になるまでしっかりと関心を持ち続けなくてはいけないのです。
永田和宏選
プーチンもゼレンスキーも名を残す無名の人は死にゆくばかり 千葉市 塚谷隆治
ウクライナ侵攻でたくさんの民間人が殺されています。名前も残らないまま・・、きっと私たちも同じ目にあったかもしれない。安全な国なんか、この地球にはないのではないでしょうか。
佐佐木幸綱選
動物がおびえていると園長は戦火の中に留まるという 前橋市 荻原葉月
ジャベリングやスティンガーなど昨年の春には知らざりし武器を覚える 昭島市 西山美津江
一首目、キーウの動物園のことだと思います。私もウクライナ侵攻がはじまってから、動物園やペットたちがとても心配でした。上野動物園では、第二次大戦のとき、動物は国の方針で殺されたのです。戦争はあまりに残酷です。二首目、代理戦争で、すでに兵器宣伝のための戦争かとまで思ってしまいます。武器商人は笑いが止まらないのでしょうか?ひどい話ですよ。
高野公彦選
百四十三個のテディベア並ぶロシアの奪いし子どもらの数 観音寺市 篠原俊則
再上映「ひまわり」見つつウクライナの別れあまたを暗がりに泣く 我孫子市 松村幸一
一首目、この戦争でたくさんの子どもの命が奪われました。こんなことするなんて、ロシアはひどすぎる!二首目、映画「ひまわり」の舞台がウクライナです。第二次大戦が終わって、戦争の生で離ればなれになった男女の、一人の棲む土地があのひまわりが咲く平原だったんですよね・・。ひまわりと、小麦畑の平和だった平原を、一瞬にして戦地に変えた罪は大きいですよ。先日、図書館で借りた林周作著「世界の郷土菓子」に、彼が10年前に訪れたウクライナのことも書かれていました。登場している人たちが今、どうしているのか本当に気がかりです。ウクライナの郷土菓子は、スィルニキとモルコヴニツェのふたつのレシピが載っています。
無職の私には、全然関係ないのですが、やはり規制がなく出かけられるとなると、11日の抜歯の前に食べたいものを食べたいとかいろいろ思うことがあり、30日は図書館の帰りに蕎麦屋で一人ランチ(舞茸天せいろが、とってもおいしかったです)、昨日は本当に久しぶりに都心まで行き、原宿の郷土料理研究所のカフェに行ってきました。原宿と言えば、昔私がOLしていた場所ですが、今回は竹下口ではなくて明治神宮の方。駅舎も新しくなってびっくりでしたが、その目の前のコープオリンピアが老朽化であまりにみすぼらしくなって驚きでした。あの憧れのマンションだったのに・・・。昔はティファニーという素敵なレストランもありました。南国酒家は変わってはいませんでしたが。私も還暦すぎたんだから、時代は変わるものですねえ。
そして今日は、八高線に乗って八王子の古本まつりに行ってきました。なんでも「江戸」特集だから。でも、和綴じの本は明治の国語の教科書だったりと、あまりそそられるものはありませんでしたね。ただ、東京都公文書館が出した都史紀要二十九「内藤新宿」が古文書学習に役立ちそうで、購入しました。それと、長谷川博己のお父様、長谷川堯著「建築逍遥」を買いました。私、ウイリアム・モリスが大好きなんですもの。
のこりのGWは、読書三昧にします。眼が見えるうちに読んでおかなくちゃ。晩年の楽しみは図書館、なんて言えなくなるくらい、体も弱ってくるものです。最近は、膝ではなくて足首が痛くて。骨を鍛えているつもりなのに、がっかりですよ。でも、外に出るというのは、楽しみではあります。
カフェでクラナカン食べたかったのになあ・・・。ああ、クラナカン、クラナカン・・・。