空はだんだんと青空となり、気温がぐんぐん上がっていきます。
近づいてみると確かに貝が多数混じっていました。
見る限り予報より良くなりそうな気配を感じます。
まず1つ目は市指定文化財(史跡)の『中妻貝塚』です。
この貝塚は『福永寺』の敷地内にあるようです。
8時42分『福永寺、中妻貝塚(市指定)』到着。
入って行くと本堂の前で縄跳びをする女の子がいました。
『こんにちは』と真面目なお顔で僕に挨拶してきます。ということは、ここのお寺の子なんだな?
自分の家で切ったようなおかっぱ頭が昭和っぽくていい感じでした。
あとから日焼けしたお顔の男性がゴミ袋を2つ抱えて出てきました。
『こんにちはー』と声をかけてくれました。
すかさず聞いてみます。
『貝塚はこちらにあるのですか?』
するとゴミ袋を抱えたままで僕を案内してくれました。
『貝塚と言いましても、この辺り一帯から出土されてまして、この境内の中ではあの土が盛り上がっているところから貝の出土が確認されています』
近づいてみると確かに貝が多数混じっていました。
難しい言葉を使わずにサラッと説明していきますと⋯
縄文時代後期のものらしく、住居や貝玉製作、さらには百体以上の集団埋葬墓が出土されました。
貝の種類はヤマトシジミが中心だったようで、利根川流域最大の貝塚だということです。
う〜む⋯ なるほど。
取手に住んで50年、貝塚があるとは知っていましたが来てみたのは初めてでした。
お寺を後にして、次の目的地『八坂神社』へ向かいます。
すると先ほどのご住職とお嬢ちゃんがごみ捨てから帰ってくるところでした。
丁寧にお礼を言うと、お嬢ちゃんが『さようなら』とまた真面目な顔で言ってくれました。
きっとそう教育されているんですね。
印象に残る親子でした。
来た道を戻ります。
旧一本松のところから「ふれあいの郷」の敷地内を抜け利根川の土手に出ました。
多くの方がウォーキングしたり、河原で身体を動かしていました。
今日一日で一番人が多かったのは間違いなくここでした。
本日2箇所目。
9時48分『総鎮守八坂神社 本殿·拝殿(市指定)』到着。
ここは取手市民なら誰でも知っている場所ですね。この日は改修工事が行われていました。
八坂神社は1626年の創建で、鳥居が1707年拝殿が1832年、本殿に至っては1906年の建立となっています。
はいここ神社ね、となってから今の姿になるまで実に280年経っています。
祀られているのは『スサノオノミコト』。
じゃスサノオノミコトって誰? ってなりますよね。
超簡単に言うと「古事記や日本書紀による神話上の人物」で、ちゃんと家系図もあるのですよ。
そして様々な信仰によりその呼び名も変わってきちゃいます。
ちなみに筑波山の男体山は「イザナギノミコト」女体山は「イザナミノミコト」で、スサノオノミコト(八坂神社の神様)はその子供ということになっています。
つまり日本で祀られている神様はこの家系の誰かということになるのでしょう。
その3へ続きます。