『異常気象対策には「木を植えよう・プラスチック製品を減らそう」』
―日本海側を中心に大雪になったメカニズムも元をただせば人災―
日経新聞社会欄に載っていました『日本海側の豪雪』。 この度の、大雪のメカニズムですが、判りやすいです。
日本海側の豪雪は、西高東低の強い冬型の気圧配置が続く中、大陸側から雪雲が次々と押し寄せて日本海側に密集し大雪を降らせるのでよく知られています。
これをバイアス・増幅しているのが;
❶『偏西風蛇行』
大陸から日本に強い寒気の流れ込みが相次いでいる背景には、偏西風が日本付近で南に蛇行(南下)しているのでシベリア高気圧が強まり、寒気が流れ込みやすくなっている。
ウェブ情報『偏西風の蛇行の画像』より引用
❷『海水温上昇』
大陸から寒気が噴き出す日本海には、対馬海流(暖流)が流れ込む。 海面水温が高いために上空で対流が活発化し、大量の水蒸気が雪雲に変わっていく。
国土交通省気象庁のホームページより引用
日本近海の海域平均海面水温(年平均)の上昇率(℃/100年)
日本近海における、2019年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)の上昇率は、 +1.14℃/100年です。 この上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.55℃/100年)よりも大きく、日本の気温の上昇率(+1.24℃/100年)と同程度の値です。
世界中、特に日本では、この風潮が酷い『僕、俺、私関係ねー』ですが、とは思いたいですが、気温上昇・異常気象に密接な因果関係を持っているのが、海水温上昇です。 一番厄介なことは、通常では、コスパ(コストパフォーマンス)を考えると、地球は冷やすことはできん。
昔のブログから抜粋・追補です。
『気候危機』の主原因は『CO2などの温室効果ガス』と、表裏一帯の関係の『海水温の上昇』です。
『水の惑星』とは言えないほどの、地球上の水の量、質量ベースでは0.02%と極小さいが、海の面積は地球表面積の71%と大きく、平均水深も約4kmと、やはり『水の惑星』です。 従って有効な『気候危機』対策は、温室効果ガスの削減と、海水温の上昇抑制です。
特に、どちらも長期対策は地道な、『一人一本、木を植えよう』と『一人一人の徹底した省エネ』です。 世界には約30億人が現在でも、薪で調理しているので益々、重要です
この比熱の大きい(アンモニアに次いで2番目)大量の海水を保持し、その海水は、地球の気温の調整のバッファーとして機能し温和な気候の『水の惑星』を維持してきました。
やっと、キャプションに戻ります。 比熱の大きい地球の大洋と大気を冷やすには、どうするか。
ウェブ情報にありました。
『気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光』
ジオエンジニアリング(地球工学)という言葉をよく聞くようになった。地球の気温を下げるために、人工的に雲を増やしたり、空に微粒子をまいたり、宇宙に太陽光を反射する鏡を置いたりするといった各種の気候改変の技術を指す。二酸化炭素(CO2)の排出削減がなかなか進まない中で浮上した応急手段だが、副作用を心配する声が早くも出ている。
それでも、上記対策は、原発と同じで、製造・構築・維持・廃物処理で出す、『CO2などの温室効果ガス』を考えると、すぐに、始めたいのが地道な『ベランダの鉢植えでも結構、一人一本、木を植えよう』と、『マメに、電気を消す、一人一人の徹底した省エネ』『プラスチック製品を減らす、土に帰るプラスチック製品もありますが、造るときにCO2を出すので』『エコバックを持ち歩くことを習慣化』といろいろありますが、すぐに身近のことから始めましょう。 世界中の皆(77億人)で、やる以外に手が無いようにないように、最近は思っています。
(20210112纏め #273)