『モネの「印象・日の出」に影響を与えた、ターナーの「ノ ラム城・日の出」』
『「ノラム城・日の出」に、モネは強い影響を受け「印象・日の出」を描いた』
『北斎の影響は、 19世紀のヨーロッパでジャポニスムの影響を受けた西欧の同時代人にまで及んだ。』
『1830年代にヨーロッパに磁器、陶器の輸出の際、緩衝材として浮世絵と共に偶然に渡り、フランスの印象派の画家 クロード・モネ、 ゴッホ、 ゴーギャンなどに影響を与えた。 北斎の影響は、 19世紀のヨーロッパでジャポニスムの影響を受けた西欧の同時代人にまで及んだ。』と言われています。
北斎シンパとしては、過日(2018/06/09)の BS 放送『モネの「印象・日の出」に 影響を与えたターナー』で紹介された、英国の画家ターナーの作品には驚かさ れました。 絵画の世界にはいろいろなことがあり、興味は尽きません。
ターナー(Joseph Mallord William Turner)の作品『ノラム城・日の出(Norham Castle, Sunrise)(1835-40)
ウエブ情報には次のように紹介されています。 『この作品は、北イングランドのトゥイード河畔近くにある「ノラム城」を描いたもの。 印象派の画家モネは、この作品に強い影響を受けてかの有名な「印象・日の出」を描いたとされている程、影響力のある作品である。』
モネの『印象・日の出(Impression, soleil levant・sunrise)』(1872)
ズブ素人の大それた判断ですが、一般的に絵を描く・写真を撮るときは自分 が今まで、見てきた中の、印象の強い絵・写真を記憶しており、風景・事象を 見た時に、瞬時にそれらが脳裏を掠め、それをモデルに描いたり・撮ったりし ます。 自分もやってきました。 昔の記憶ですが、ニューヨークメトロポリ タン美術館で、多くの画家の卵たちが、一生懸命模写をしている風景の記憶が鮮明です。
下の絵は、このターナーの作品で、有名な『難破船 Shipwreck』です。
難破船は画面の遥か後方で難破・沈没寸前です。 救命ボートは、一艘は沈み、 二艘目も、半分沈み、中央の三艘目が必死に頑張っています。 右側の帆船の漁船が救助に懸命です。 海洋国家英国の面目躍如たる作品なっています。
この画家ターナーは生涯独身、絵がすべてであった。 14 歳でロイヤルアカ デミーに特待生で入学。 やがてフランスに留学、この渡仏航海で嵐にあった ので、その経験で『難破船」が描けたと言われる。 当初の風景は全く人間を 入れない絵であったが、その後『人間の姿を入れることが人間の弱さ・強さの 表現ができる』し、『人間を描くことで、自然の圧倒的強さが表現できる』と。
偶然です。 恐れ多いことですが、自分も昔の風景写真は、人間が通り過ぎ るのを待ちましたが、最近は人間が風景に入るのを待つことが多くなりました。
(記事投稿日:2018/06/21、最終更新日:2024/06/16、#022)
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