一昔前の子どものあこがれの職業といえば、男の子がパイロット、女の子がスチュワーデスというのが定番であった。
時代が流れ、今やスッチーの世界も契約社員化が進み…。 パイロットの方はともかく、今やスチュワーデスに至っては女の子のあこがれの職業のトップ10にさえランクインしていない様子だ。
さて先だっての朝日新聞の報道によると、数ある職種の中で時給額がトップなのは「パイロット」だそうである。
私個人的にはこれは大いに意外なデータであった。てっきり、医師か弁護士あたりがトップだと認識していた。
このデータは、07年の厚生労働省統計から第一生命経済研究所が試算したもので、調査対象は専門性が高い129職種である。月間労働時間も含めたその試算結果を以下に引用転記してみよう。
順位 職種 時給額 月間労働時間
1 パイロット 6899円 158時間
2 大学教授 5882 159
3 医師 5228 176
4 大学准教授 4517 162
5 会計士・税理士 4003 173
6 大学講師 3968 161
7 記者 3863 193
8 弁護士 3736 190
9 高校教員 3674 167
10 歯科医師 3673 177
この表のとおり、時給額においてパイロットがダントツで一位である。
大学教授も意外に高い時給を手にしているようだ。大学間格差が大きいように推測するが。大学准教授、大学講師に関しても事情は同様であろう。
記者の場合、その職種の特質上高時給も納得できる。月間労働時間の長さが際立っているのもその特徴だ。
やはり意外なのが弁護士だ。時給額が予想よりはるかに少なく、しかも労働時間が長い。実は私も一時目指そうと考えたことがあるのだが、弁護士とは就業までが大変な職種であるが、結構過酷な職業なのか? これに関しても弁護士間格差は大きいであろうが。
同様に意外なのは歯科医師である。時給額が思ったより低い。
最後に経験者としての立場から、専門性がさほど高いとは思われない高校教員の時給額が高く、弁護士、歯科医師とほぼ肩を並べているのは何故であろうか。
パイロットの時給の高さが一番に目に飛び込んできたため、本記事ではこの話題を先に取り上げたが、実はこの朝日新聞の記事は専門職種の時給額のランク付けがその趣旨ではなく、正規、非正規社員間の時給格差について報告したものである。
90年代後半からの不況期に企業が正社員の新卒採用を絞ったため、若年層では非正社員の割合が増加している。
若い世代のライフスタイルの変化もこの現象に拍車をかけているであろう。正規職員という就業形態を好まず、フリーな立場で個人生活を優先する事を志向する若者が急増しているようにも見受けられる。
この記事によると、正社員と非正社員の時給格差は20代前半で約1、3倍だが、50代では約2、5倍にまで広がるそうである。勤続年数が賃金に反映される結果、年代が上がるほど正社員との格差が開いていくためだ。
職業能力が高まるという意味合いにおいては、勤続年数分が報酬として反映されるという考え方にも妥当性がなくはない。ただ、本来は年功序列によるのではなく個々の職業能力自体が正当に評価されるべきであるのに、職場における能力査定基準も曖昧だ。
結局は、正職員か非正職員かにより単純に給与体系が決定されているというのが現状であろう。
社会保障や福利厚生面においても非正規職員は冷遇されている。
個々人の真の職業能力が報酬に反映される時代の到来は程遠いようだ。
この際、みんなでパイロットになって大空へ羽ばたこうか!!?
時代が流れ、今やスッチーの世界も契約社員化が進み…。 パイロットの方はともかく、今やスチュワーデスに至っては女の子のあこがれの職業のトップ10にさえランクインしていない様子だ。
さて先だっての朝日新聞の報道によると、数ある職種の中で時給額がトップなのは「パイロット」だそうである。
私個人的にはこれは大いに意外なデータであった。てっきり、医師か弁護士あたりがトップだと認識していた。
このデータは、07年の厚生労働省統計から第一生命経済研究所が試算したもので、調査対象は専門性が高い129職種である。月間労働時間も含めたその試算結果を以下に引用転記してみよう。
順位 職種 時給額 月間労働時間
1 パイロット 6899円 158時間
2 大学教授 5882 159
3 医師 5228 176
4 大学准教授 4517 162
5 会計士・税理士 4003 173
6 大学講師 3968 161
7 記者 3863 193
8 弁護士 3736 190
9 高校教員 3674 167
10 歯科医師 3673 177
この表のとおり、時給額においてパイロットがダントツで一位である。
大学教授も意外に高い時給を手にしているようだ。大学間格差が大きいように推測するが。大学准教授、大学講師に関しても事情は同様であろう。
記者の場合、その職種の特質上高時給も納得できる。月間労働時間の長さが際立っているのもその特徴だ。
やはり意外なのが弁護士だ。時給額が予想よりはるかに少なく、しかも労働時間が長い。実は私も一時目指そうと考えたことがあるのだが、弁護士とは就業までが大変な職種であるが、結構過酷な職業なのか? これに関しても弁護士間格差は大きいであろうが。
同様に意外なのは歯科医師である。時給額が思ったより低い。
最後に経験者としての立場から、専門性がさほど高いとは思われない高校教員の時給額が高く、弁護士、歯科医師とほぼ肩を並べているのは何故であろうか。
パイロットの時給の高さが一番に目に飛び込んできたため、本記事ではこの話題を先に取り上げたが、実はこの朝日新聞の記事は専門職種の時給額のランク付けがその趣旨ではなく、正規、非正規社員間の時給格差について報告したものである。
90年代後半からの不況期に企業が正社員の新卒採用を絞ったため、若年層では非正社員の割合が増加している。
若い世代のライフスタイルの変化もこの現象に拍車をかけているであろう。正規職員という就業形態を好まず、フリーな立場で個人生活を優先する事を志向する若者が急増しているようにも見受けられる。
この記事によると、正社員と非正社員の時給格差は20代前半で約1、3倍だが、50代では約2、5倍にまで広がるそうである。勤続年数が賃金に反映される結果、年代が上がるほど正社員との格差が開いていくためだ。
職業能力が高まるという意味合いにおいては、勤続年数分が報酬として反映されるという考え方にも妥当性がなくはない。ただ、本来は年功序列によるのではなく個々の職業能力自体が正当に評価されるべきであるのに、職場における能力査定基準も曖昧だ。
結局は、正職員か非正職員かにより単純に給与体系が決定されているというのが現状であろう。
社会保障や福利厚生面においても非正規職員は冷遇されている。
個々人の真の職業能力が報酬に反映される時代の到来は程遠いようだ。
この際、みんなでパイロットになって大空へ羽ばたこうか!!?
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/airplane.gif)