原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

放射能の影響か? 我が家のメダカに異変!?

2011年04月04日 | 時事論評
(写真は本日4月4日に自宅にて撮影した我が家のメダカ。 写真が不鮮明で申し訳ないのだが、手前のメダカの左目が飛び出している様子がお分かりいただけるであろうか?)


 原左都子が自宅でメダカを飼育していることに関しては、本エッセイ集において幾度か公開させていただいている。 
 (もしよろしければ、当エッセイ集バックナンバー 2009.9「生命体が共存する風景」、2009.10「生命体の継承と繁栄」、及び 2010.7「続・生命体の継承と繁栄」をご参照下さいますように。)

 上記の 2010.7 バックナンバー以降その続報を公開していなかったのだが、2009年9月当初に自宅近くの農協にて買い求めた初代のメダカは、その後“すくすく育った”と言うよりも今や全長5cm程の“メタボ巨大メダカ”へと姿を変貌させている。
 二代目が誕生した後、三代目の卵の孵化に難儀している様子を2010年7月に公開して以降、“原左都子エッセイ集 メダカ通信” はご無沙汰させていただいていた。
 その後、2010年9月~10月にかけての秋の産卵時期に生まれ出た卵の中の4個体がめでたくも孵化し、うれしくいことに今尚元気に育っている最中である。 (この4匹のメダカが果たして2世であるのか3世であるのかの識別は、飼い主の原左都子とて不明の状態だ。)

 
 大きく話題を変えよう。

 本日(4月4日)、文部科学省は福島第一原発から北西約30キロの地点で、先月23日から11日間の放射線量の積算が1万マイクロシーベルト(10ミリシーベルト)を超え、1万340マイクロシーベルトになったと発表した。
 仮にこの地点に11日間立ち続けていた場合、年間に自然界や医療行為以外で人が浴びてよいとされる許容量1ミリシーベルトの約10倍を浴びることになる計算となる。(一般に健康に影響が出るのは100ミリシーベルト以上とされる。)
 文科省では先月23日以降、同原発から20~60キロ離れた地点で放射線量の積算値を計測しており、このほか同原発から約30キロ離れた4か所で11日間の積算が6110~2110マイクロシーベルトになったとも発表している。
 (以上、本日のネットニュースより引用)

 先だっての3月下旬頃、我が居住地の東京都の水道水においても福島第一原発由来と思しき放射性ヨウ素や放射性セシウムの混入がニュース報道された。 大人はともかく、乳児には健康被害を及ぼす恐れが大きいため、自治体は対象家庭へ緊急手段としてペットボトル飲料水を配布したことは皆さんも記憶に新しいことであろう。
 
 その時、元科学者の端くれである原左都子は私なりに咄嗟にあることを推測したのだ。
 被災地の皆さんや乳幼児を抱えて混乱しておられるご家庭の苦悩を慮ると我が家のメダカなどどうでもいいのは百も承知の上である。 それでも水道水で育てている我が家のメダカの放射能影響力を日々観察することで、放射能が人体に及ぼす影響に関する実態の一端を捉えることか可能なのではないかと志したのである。

 過去における世界最大級原発事故であるチェルノブイリ事故においては、核分裂生成物の131I(放射性ヨウ素)が多量に放出され、これが甲状腺に蓄積したため住民に甲状腺癌が多発した。
 今回の福島原発事故由来と思しき水道水の放射能汚染に関しても、体が小さい乳児への放射性ヨウ素の影響を懸念して甲状腺癌等を予防するべく、国や自治体は水道水を接種させないように緊急指導したのである。 

 本日我が家のメダカ(上記写真は二代目と思しきメスメダカなのであるが)の左目が大きく膨れて突出しているのを発見して驚いた私である。 よく観察してみると、その他のメダカにも似た症状が見受けられるのだ。 
 人体における症状に関しては、ネットは元より我が家にある医学関連書籍である程度検索可能である。 あくまでも人間に関して言うと、例えば甲状腺機能亢進症の一症例である「バセドー病」の特徴として“目玉が飛び出る”という症状が出現する人も存在する。(それにしても、甲状腺癌と甲状腺機能亢進症の一例である「バセドー病」とはその発生機序を異にするとも考えられる側面もあるのだが…)

 ただ、メダカの病理に関しては全く心得ない私である。 そこで私はネット上のメダカ情報に頼ったのであるが、メダカの目が飛び出る症状に関しては(放射能に限らず)一般的に少なからず認められる症状ではあるようだ。
 私がひっかかるのは、今まで至って元気だった我が家のメダカ達が、ここにきて突如眼が飛び出たのは如何なる機序によるのだろうかとのことなのだ。
 上記のごとく身勝手な推測を原左都子がしようとて、解剖学的に考察して魚類であるメダカに甲状腺組織自体があるのやらないのやらに関する知識さえ全く無い私が、これ以上の医学的論評に踏み込むことはここでは控えるべきであろう。


 東日本大震災に話を戻すと、幾度も幾度も繰り返しにはなるが、原左都子としてやはり第一に心を痛めるのは福島第一原発関連の犠牲者の方々に対してである。
 その他の地方の大津波被害者の方々の苦悩も同時に慮ってはいるものの、福島原発20km圏内では津波と同時に発生した放射能漏れ事故により直後より救助活動もままならなかったのだ。 もしも、2、3日後以降に原発周辺地域において救助活動が可能だったならば、少なからずの生存者が必ずや存在したはずなのである。
 (まさに “日本の中で捨て置かれたフクシマ” との国際世論が身に滲みる思いだ。

 
 我が家のメダカの異変を本日発見し、水道水及び大気中の放射能汚染の危険性を再認識させられた気がする……

 こういう話題をネット上で公開すると、おそらく国家や国の放射能関連団体は 「国民は放射能に過剰に反応しないように」 といつも通り言い返してくるのであろう。
 「もう聞き飽きた!」 と反発する力も出ない程、福島第一原発現地付近の大気、海水、地下水、土壌汚染が巨大に拡散していることが恐怖の原左都子である……  
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