原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

冷たい秋雨の中、ロードレース完走しました!

2015年11月09日 | 自己実現
 (写真は、昨日11月8日に私の居住地自治体 東京23区内にて開催されたロードレースに出場・完走して発行してもらった「完走証」。 あいにくの大雨だったため「完走証」がずぶ濡れ状態となり紙面に歪みがある事をお詫びします。)


 私には現在“50の手習い”で始めたランニング趣味がある事を、時折「原左都子エッセイ集」内で披露させて頂いている。

 何分、小学生時代には「逆上がり」にすら困難した“運動劣等生”の私だ。
 あの屈辱には懲り懲りの実体験を幼き心に学校現場より我が脳内に刻み付けられた私だが、その体験から、後後好き好んで体育会系の部活になど所属するはずは断じてあり得ないと考えていた。  我が人生に於いては、おそらく「スポーツ」なる分野とは無縁の人生を歩むものと過去の歪んだ学校教育より信じさせられていた私だ。

 その一方、「音楽」好きが高じてそちらの分野よりダンスの趣味が芽生えた。
 20代初頭に上京した私がディスコに興じない訳がなかったし、その後も自分自身が都内に探し当てたプロ経営の「ジャズダンススタジオ」にて、その鍛錬にも一時励んだ。
 ところが、基礎体力及び身体の柔軟力に欠ける私は、プロ育成を主柱としている当該スタジオにて我が趣味を貫くのは不能と思い知った。 (ただ参考だが、ダンス部門とは昨今を問わず舞台映えするにはダンサーの「体型」こそが命である。 私の体型が主催者の目に留まっていた事を理由にダンススタジオに一旦引き止められたことを、自慢話として付け加えておこう。)

 その後20数年の年月が経過し、私は今後老齢に移り行くに際し長寿を目指すには身体を鍛えねばならないとの使命感を抱き始めた。 
 その使命を実行するべく民間ジム会員として通い始め、その流れで開始したのが「ランニング」である。

 さてさてその「ランニング」に没頭するなり、“これぞ二本足でこの世に生まれ出た人間ならではの進化”を証明するべくスポーツである事を、私は我が人生に於いて初めて我が身を持って思い知ったのだ。
 自分が持って生まれている両足を一旦宙に浮かせる事により「ランニング」が可能となる事は昔から知識として修得していた。 それにしても自分の両足を宙に浮かせつつ持久力勝負でひたすら前進していく動作が、“歩く”との現象とはまったく別物であり、これ程までに感動的な“スポーツ”である事を遅ればせながら身を持って体験出来たのである。


 原左都子の「ランニング」のきっかけが、その種の“自己陶酔”感動から始まった事を披露してきた。

 たとえそうだとしても、実際世間で開催される「ロードレース」なり「ランニング大会」に一旦出場すると決断しエントリーしたなら、その本番を迎える市民ランナーにとってそれはそれは素人なりに過酷な現実だ。

 私の場合は、ランニング趣味に於いてある程度自分が目指すタイムに達した50代半ば頃から、年に2度のペースで大会出場を志した。
 しかも素人にとっては夏の暑さや厳寒期には体力的に出場可能な訳もない。 ただただ、自分なりに判断して走り易い季節の大会を狙っては大会エントリーして出場しているとの話に過ぎない。
 
 ところがこれが結構厳しいのは、その日が雨天や強風になるとの事態だ。
 実際問題、過去3回、エントリーした大会が当日の朝雨天に苛まれている…。
 それでも過去2回の大会に於いては、開催直前に何とか雨が上がり曇天へと姿を変えてくれたことが幸いした。

 今秋の大会も朝から雨模様だったが、レース直前には曇天になると見込んで会場へ出かけてみると…
 無情にも私が出場する「5㎞ロードレース」スタート直前より冷たい雨が強まるではないか!! こんな経験は初めてだ。 既に大会エントリーは終え、胸にゼッケンを貼り、シューズにはタイム測定用のICチップも取り付けた!

 もうスタートするしかない!
 同時スタートの我が娘も雨に濡れて寒そうだ。 それでも「走り始めると体が温まるから、雨に耐えよう!」とのエールを娘に送り、還暦過ぎた私も競走のロードに出た。
 参考のため、今回の5kmロードレース女子出場者総数百数十名中、私は高齢順に上から7番目だった。 今年の5㎞女子最高齢者は73歳。 私もその年齢を超えても出場し頑張り続けたいものだ。

 いつになく雨との闘いを強いられた今回のロードレースだった。
 それが幸いしたとも言えるのだが、ランニングド素人の私にとっては下手な戦略など練っている暇もなく、とにかく冷たい雨との自分自身の闘いを5kmに及び繰り返しているとゴールに辿り着いた。
 全身びしょびしょ、木陰に置いていた荷物も全部びしょびしょ…

 それでも5kmを完走し終えた我々母娘には、大いなる達成感と感動が待ち構えていた!


 ロードレース開催出発地の公園トイレにてびしょびしょのトレーニングウェアを着替えた後、「美味しい昼ご飯食べてから家へ帰ろ!」と娘を誘い立ち寄った回転寿司屋の熱いお茶と茶碗蒸し、そしてあさり汁が何とも美味しかった事。
 もちろん、お寿司もいつもより百倍美味しかったね!