原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

今の時代に 「言論統制」 が実行される事実に直面する恐怖

2016年07月04日 | 時事論評
 このエッセイを公開すると、我が「原左都子エッセイ集」が更なる「言論統制」の被害に遭いそうな悪い予感を抱きつつ、あえて原左都子の現在の怒りの感情を公表したい。


 前回 2016.7.2 公開した一本前のエッセイ 「許し難き公的年金積立金5兆円損失計上の失策」 が、どうやら(おそらく安倍政権)よりの言論統制に遭遇している様子だ。
 幾度も各種外部検索元より当該エッセイを検索しても、そのすべて(特に国内検索元)に於いて、「一部の検索結果が削除されています」との検索画面下欄での説明だが、我がエッセイもその対象の一つとなっているようで検索不能な状態だ。 
 (一応Googleでは、今現在も「エッセイ集」検索にてトップ画面に我が「原左都子エッセイ集」が閲覧可能なようだが…)

 既に9年来、時事問題等のエッセイを綴っている私にとって、この種の経験は決して初めての事ではなく過去に於いても幾度かその被害に遭遇している。 
 何分、時事“辛口論評”公開を主柱としている我がエッセイ集の場合、どうしても現政権が“痛手”として抱える「言論統制」対象事項に接触する事は避けられない。 と言うよりも、むしろその“痛手部分”を堂々と非難してこそ、我がエッセイ集存在の使命を果たしていると私は信じ実行している。


 その意味で、今一度、以下に前回のバックナンバー 「許し難き公的年金積立金5兆円計上の失策」を要約して紹介しよう。
 
 皆様も既にご存知の通り、昨日(7月1日) 公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2015年度の運用損失が、5兆円台に達したことが判明した。
 この事実自体が、月々とても少額とは言えない公的年金保険料を強制的に支払わされ続けている(続けた)庶民にとっては、貴重な年金財源を一瞬にして“あぶく銭”にされ身を斬られる思いだ。
 どうしてくれる? 私が支払った年金保険料??  運営に失敗したGPIFは、身銭を切ってでも巨額損失を補填して欲しいものだ。
 こういう事を書くと、プロの投資家達は口を揃えて次のように反論するであろう事は想像が付く。
 「素人はこれだから困る。 そもそも資金運用とは経済変動により上下動する性質のものだ。 それを弁えて長い目で見てものを言うべきだ。 一時の損失実態のみを捉えて『責任を取れ!』と叫ぶのは慎むべきだ。」
 更に許し難いのは、自民党政権がこの巨額損失計上の事実を7月10日に実施される参議院選挙の “後に” 「正式発表」すると言う。   これでは、野党から「損失隠しだ!」と批判されて当然だろうし、私自身も、その「票取り」の見え透いた手口に唖然とさせられるばかりだ。
 自民党の「票取り作戦」とは、結局、“平和ボケ政治無関心派多数の国民”から何でもいいから票を稼ぎたい魂胆であることが見え見えであるのに嫌気がさす。 選挙年齢を急きょ18歳に引き下げたのも、要するに票取り政策の一つである事は歴然だ。 
 朝日新聞記事より、これに関する報道を以下に紹介すると。
 GPIFは国民年金及び厚生年金積立金約140兆円を運用している(行政独立法人)だが、非公式で15年度の財務諸表を報告した結果、運用損は総額で5兆円以上に上ったという。  当組織は、14年10月に国内債券の比率を下げ、その代わりに株式比率を50%に倍増。 安倍政権はこれを成長戦略として位置付けたのだが、それがために株価の影響を受け易くなった。  GPIFの運用基準をめぐる議論も再燃しそうだ。 民進党代表岡田氏は、「年金運用とは安定が必要なのに株に過度に依存している」との批判を強める。   単年度の運用損がすぐに年金の支給に影響する状況ではないが、もしも今後長期に渡って損失が続くようだと将来の年金財源が苦しくなる。
 年金制度に詳しい専門家は、「与党はGPIFの運用基準を変える時、積立金オーナーである国民に十分な事前説明をしなかった。 野党も運用損で上げ足を取って国民の不安を煽るのはよくない」と指摘した上で、「積立金は国民のもの。財務諸表で年度の運用成績が分かるなら、速報値として開示するべきだ」と求めた。  (以上、朝日新聞7月1日付トップ記事より要約引用。)
 しかも、上記朝日新聞の年金制度に詳しい専門家氏がおっしゃる通り、安倍氏は、アベノミクス経済政策に於いて“公的年金積立金をギャンブル株価操作に50%も依存する”なる発表を、国民に対してただの一度も正式公表していない。 これこそが安倍政権の大いなる失策であり、“いかさま”とも言えるアベノミクス経済政策の汚点の一つであろう。   この“いかさま政策”を公表しなかったその背景には、やはり私のように公的年金を「株価操作」に依存するとの事実に、大いなる反発を呈する国民が多いことを懸念したとの事だろう。   ただその事実に関しては、当然ながら公的年金積立オーナーの国民に公表し、その是非を問う義務があったはずだ!  今回の事案の場合、野党政党である新進党岡田代表がこの事実に反発した事態は高く評価するべきと捉える。
 最後に、原左都子の私論でまとめよう。 
 国民の皆さんが、現在あるいは将来給付される公的年金の財源として月々支払っている「年金保険料」とは、(一部のリッチ層を除き)自らの生活を圧迫する程の金額の大きさであろう。  その財源を管理しているはずの国家の組織が、その貴重な年金保険料を「株式運用」して今年5兆円を超過する損失を計上したとの許し難き事実を、まずは直視しようではありませんか!!  7月10日に実施される参議院選挙時までに、この事案に関する安倍政権よりの詳細の報告及び説明責任が果たされない場合(あるいは中途半端な説明をして本論をはぐらかした場合)、国民皆が、ご自身の選挙行動を今一度本気で再考しては如何だろうか?
 (以上、「原左都子エッセイ集」1本前のバックナンバーより要約引用したもの。)


 原左都子の私論に入ろう。

 いやはや自民党安倍政権としては、参議院選挙を間近(7月10日)に控えている身として、上記の「公的年金積立金株式操作による5兆円損失計上」に関し「言論統制」に突入した事実とは、実際選挙戦を繰り広げている現在に際し大いなる痛手である事実を判明・実証したようなものだ。
 しかも、こんな無名庶民が綴り公開している一ブログ記事までをも「言論統制」の対象としているとは、恐れ入ると言うのか、逆に何とも哀れな感覚さえも抱かされる‥。 
 安倍さんも、もう少し懐大きく政権運営をした方がよほど多少の見識ある庶民からの票が得られるのではないだろうか? なるお節介すら焼きたくなる程の、突如とした安倍首相の“世間知らず無謀政策”に辟易とさせられる思いだ。


 本日(7月4日)朝日新聞朝刊一面の世論調査結果によれば、「安倍首相の経済政策を見直すべきだ 55%」 との報道だ。 
 さすがの朝日新聞も、アベノミクス経済政策批判をこの程度でとどめ、決して「年金積立金株式操作5兆円損失」に議論が及んでいない事実に原左都子個人的には落胆させられつつ…。 
 この現象を考察するに、現在の新聞社とは政権に従順に対応せねば運営が立ち行かないのだろうか? なる懸念を抱かされたりもする。

 (決して安倍政権側とは思えない)大手新聞企業ですら、政権に迎合して「報道規制」に従っている現状ならば、ここは庶民が今こそ安倍政権に立ち向かうしか方策が取れないではなかろうか!?

 だからこそ、今一度一無名庶民にして原左都子から訴えたい。
 我々国民庶民が月々なけなしの収入から支払っている公的年金積立金が、安倍政権下の行政特殊法人GPIFの失策により5兆円の損失を計上するに至っている。
 その事実を、あなたは本気で許容出来ますか?  来る7月10日の参院選を迎える前に、昨年度の5兆円損失計上に関して、(通年の利益の程はともかく)ここは一旦安倍さんに現時点での未来にまで言及する説明責任を果たして貰おうとは思いませんか??

 更なる説明を加えるならば、「5兆円の損失」とは昨年度(平成27年度)の損失に他ならない。
 本年度(平成28年度)には、アベノミクスの根底を揺るがすべく「低金利政策」や「英国EU離脱」なる世界規模での経済大変動が次々と勃発している事は国民の皆様もご存知だろう。 専門筋によれば、アベノミクス経済政策による本年度我が国GPIFの国民年金積立金運用損失は40兆円を超過するとの憶測もあるのだ。
 それでも安倍政権は未だ、その公表を参院選挙後まで隠し通そうとしている。 せめて良心ある国民にはこの国の真の未来を思い、その事実を自分の事として捉えて欲しいのだ!

 私などその事実を再度訴えた現在、(おそらく安倍政権より)我が執筆物が「言論統制」の“更なる被害”に遭うであろう現状に怯えているのが正直なところだが…。


  P.S

 本日(7月5日)朝方各検索画面を確認したところ、Google のみは相変わらず「原左都子エッセイ集」に関して通常通りに検索可能な様子です。
 何分我が「原左都子エッセイ集」の場合、ブロガー同士の「相互扶助訪問」をほとんど実施せず、あくまでも各社検索画面より不特定多数の(見知らぬ)皆様のご訪問に依存する日々です。
 Yahoo等検索の場合、(おそらく7月10日の参院選終了後までしばらく)検索結果削除措置により検索不能な(政権批判がらみの)エッセイが多発する状況と推測致します。 
 Googleよりご訪問いただけますと、「原左都子エッセイ集」の全エッセイが検索可能と心得ますので、Google経由での皆様のご訪問をお待ち申し上げております。