原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

安倍昭恵さん、自分が注目されてるって? そりゃ大きな勘違いだよ。

2017年03月08日 | 時事論評
 つい先ほど見たネットニュースによれば、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、学園が開設予定の小学校の名誉校長に就いていた安倍晋三首相の妻、昭恵氏が3月7日、東京都内で開催されたジェンダーを考えるイベントで対談した、との事だ。


 そのニュースの中で、安倍昭恵氏が自らの日常について「いまなんでこういう立場になってしまって、なんでこんなに私は注目を集めてしまっているのだろうと、すごく戸惑っている」と述べたらしい。

 イベント主催企業の女性役員との対談で、昭恵氏は「再び総理夫人になってから、すごく活動の幅が広がった」とし、「いろんなところに出向いたり、いろんな方たちからいろんなことを頼まれたり。すごく私は忙しくなってしまったんですね」と話した。
 自身の役割を問われると「人をつなげていくことなんじゃないかなって思っています」と笑顔を見せた。対談は約20分で、終了後に報道陣の取材には応じなかった。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 現在開催中の国会や大阪府は、当該学校法人「森友学園」への国有地売却問題で大揺れに揺れている。

 この事件に関しては後日改めて論評するか、あるいは、とりあえず各種メディアに任せるとして、今回の我がエッセイでは、この事件に“かかわった”安倍昭恵氏に関して思いつくままに私論を述べよう。

 いやはや、旅行出発前から旅行中もニュース報道で嫌になるほど見ましたよ、このニュース。

 一番驚かされたのは、当該学園が経営する幼稚園内の運動会で年端も行かぬ幼児達に、「安倍政権万歳! 安保法案成立万歳!」(正確ではない点をお詫びしますが)なるプラカードを持たせ、叫ばせていた事だ。

 一体どうしたんだ!??  この国は、既に安倍独裁国家になり下がったのか??
 冗談やめてくれよ。  今話題の某近隣国でもあるまいし。
 この幼稚園に我が子を入れている親どもは、如何なる思想の元に子育てしているのか??

 まさに、世も末感すら抱かされる……

 この幼稚園経営者が4月から新設予定だった(未だ問題解決していないようだが)小学校名誉校長に、一度は安昭恵氏が任命された。
 その事実を安倍首相及び昭恵氏は完全否定しているようだが、昭恵氏が新設に先立って当該学園の顧問をしたり、複数回会合に招待され挨拶を述べた事実は間違いないようだ。
 元々安倍家と当該学園長は知り合いとの情報もあり、繋がりがあった事実は否めないであろう。
 にもかかわらず周囲から叩かれ始めて、安倍首相は「まったく関係なく、迷惑している」と嘘ぶく始末。


 で、昭恵氏は、そういうふうに「自分が“注目”されて戸惑っている」のですって??

 それが嫌ならば、表に出しゃばらずに、陰でおとなしくしていたらどうなの?!?
 上記ネット情報には写真も掲載されていたが、マイクを持った貴方はとても活き活きと嬉しそうな表情をしているよ。
 要するに、そうやって担ぎ出されている事に有頂天になっていたんじゃないの?
 首相夫人でもない限り、一般人にそんな機会が与えられる事など皆無なのが世の常なのを露知らず、よくもまあぬけぬけと「注目されてる」などと国民の前で発言できるものだよ。

 しかも、自分の役割は「人をつなげていくこと」なんですって??
 貴方にそれを期待しているのは、おそらく貴方のご亭主である安倍首相の取り巻きだけだよ。
 通常この世でその種の職に就くには、それ相応の専門力を養い人格的にも成熟した人間のみ許されるのが事実なのよ。

 噂によれば、安倍昭恵氏専任担当の国家公務員が5名貴方に貼り付いているらしいが。
 これが事実ならば大問題、許し難き事態だ。 即刻解任するべきだ。
 この事態に絡んで、昭恵氏が「公人」か「私人」かの議論も発生しているようだが、私論としては当然「私人」と考えるのだけど。 天皇家の皇后陛下じゃあるまいし。


 ファーストレディ議論に関しては、本エッセイ集バックナンバーにても幾度か取り上げ論評している。
 「ファーストレディ」って一体何?  国家最高責任者の亭主に金魚のウンチのごとくくっついて、あらかじめ仕立てられた馬鹿でも出来そうな行事に出席して、ニコニコだけしてりゃすむ女の何が「ファーストレディ」だよ! と以前より怒り心頭の私だ。 

 とは言えども、確かに貴方自身の責任度は低いのだろう。
 言われるがままにその行動を取らされ、人寄せパンダ的に使われている立場には間違いない。


 昭恵さんも、周囲に操られるがままに“注目”を浴びる事に困惑しているのならば、一旦その任務をきっぱり断って、一人静かに自分の頭で自身の身の振り方を再考してみては如何か?