原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

長野 伊那市より旅のお土産が到着しました!

2017年08月11日 | 旅行・グルメ
 (写真は、本日午前中長野県伊那市の大農場よりクール便にて到着した採れたてスイートコーンと 蜂の子、蚕のさなぎ、いなごの田舎炊き。)


 義母の病院付き添い以降、毎日のように高齢者介護施設に住む義母よりの要点不明の電話に翻弄される身で、未だ落ち着いて旅行記を綴れる環境下にないのだが……

 今後の義母介護の困難さを痛感させられ心が曇る私の元に、本日午前中、伊那の大農場主K氏より上記写真の品々がクール便で到着した。


 そもそも今回の信州長野旅行の第一目的は、伊那市のK氏に日頃の農作物送付のお礼を申し上げ、大農場を見学させて頂く事にあった。

 伊那のK氏に関しては「原左都子エッセイ集」バックナンバー内で幾度か取り上げさせて頂いている。
 元々2007年の「原左都子エッセイ集」開設直後期の読者の一人でいらっしゃった。 開設早期には、我がエッセイ集にK氏より心温まるコメントも少なからず頂いている。
 
 それに加え、K氏より嬉しいメールも届けられた。  何でも、ご自身が農場で育てておられる農作物を定期的に東京の我が家へ送って下さるとのことだ。
 このお言葉に甘え、年に数回の頻度で、春には「ウド」「ワラビ」「アスパラガス」、初夏と秋の頃にはK氏の主生産野菜であるブロッコリー(「ブロッ娘」と名付けられているが)、冬にはリンゴをお送り頂きつつ早いもので既に10年の年月が流れた。

 幾度か、K氏の大農場見学や農業体験をさせて頂きたい旨の要望をこちらから提案しつつ、こちらの怠慢で計画倒れに終わっていた。
 さすがにK氏のご好意に一方的に甘え続け10年もの年月が経過しようとしている今、10周年アニバーサリーの意味合いも込めて、私側から御礼かたがた長野県伊那市へ出向くことをK氏に提案したところ。  とても喜んで受け入れて下さり、今回の長野旅行実行と相成った。


 さて、実際に伊那市へ到着してみると。

 こちらこら御礼を申し上げるつもりが、K氏よりの我々母娘への“厚遇”が待ち構えていた!
 旅の出発前にも、要望があればどこでも案内する旨のメールを頂いていたのだが、すぐにその気になる私の我がまま気質に応えて下さり、伊那や駒ケ根周辺の博物館等々へ誘って下さった。

 結局、御礼を申し上げるどころか、K氏の農業活動を一時中断して我々のために観光案内して頂いたのに加え、この度は沢山の伊那のお土産まで自宅へ届けて下さる始末…… 


 ただ、旅の昼食中にK氏と話し合った内容が印象的だ。
 時の経過と共に消え去る人間関係が大多数の中、ネット上で知り合い10年続く人間関係が存在する事実を二人で感慨深く思い合った。
 当然ながら、K氏が農作物を送った相手は私一人ではなかっただろう。 それを迷惑がる人も存在するとK氏が過去にメールでボヤいたのも私は記憶している。 迷惑がった相手の気持ちも何となく理解出来る気もする私だが……。

 とにもかくにも、私とK氏との関係は10年続いた。 (もちろん、こちらからもお礼の粗品を贈らせて頂いてはいたが。)
 「継続とは力であり、10年続いたとの歴史こそが今回私を長野伊那へ誘(いざな)ったのが事実だ」旨の我が意を述べると、K氏も同感しておられた。

 大都会に暮らす私。  長野県伊那市との地で大農場主として日々精進されるK氏。
 その生き様は180度違えども、10年との年月の積み重ねこそが二人を“ご対面”に導いてくれたのであろうと、両者間で同意した。
 加えて、(あくまでも私側はK氏に対し)人間としての根底部分にある思想感覚に共通項がある事実を、実際に対面する事により改めて発見させて頂けた気がする
 それにしても元はと言えば単にネット上の偶然の出会いを実現の出会いへ移行したとの、今回の伊那への実りある旅だった。


 (長野県伊那市のK氏の大農場群の写真はFacebook上に先行して公開しておりますので、よろしければご覧下さい。)