原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

信州長野旅行記 - 小布施編 ー

2017年08月14日 | 旅行・グルメ
 (写真は、長野電鉄小布施駅のホームから撮影した小布施の風景。)


 信州長野旅行最終日は、娘と二人旅となった。

 あらかじめ、当gooに信州長野の美しい風景写真数々を公開されているI氏から、出発前に旅のアドバイスを頂戴していた。
 帰路の東京行き新幹線の発車時刻に間に合うような、信州散策に適したコンパクトな観光地候補をご相談申し上げたところ、I氏がご紹介下さったのがこの小布施である。

 早速小布施に関するネット情報を検索すると、なるほど! 我々の予定時間や行動様式(ハイヒールで歩けそう、等々)にピッタリの観光地だ。

 
 さてホテルをチェックアウトした後、長野電鉄長野駅から電車に乗り込む。 
 あっ、そうそう。 Suicaが使えない情報はK氏より得ていたため、駅の券売機で切符を購入した。
 乗車すると、さすがに夏季休暇中のためか親子連れが多い。 

 30数分ゆったりと車窓の風景を楽しみつつ電車に揺られ、小布施駅に到着した際に撮影したのが上記写真だ。 (他にも数多くの小布施の観光地を撮影したのだが、これぞ小布施の原風景かなあ、と考えこの写真を選択して公開した。)

 小布施駅に到着すると、観光係ボランティア?? と思しき高齢域の人達が大勢観光客を待ち構えている。
 我々は既にI氏よりアドバイス頂いていた情報を元に観光プランを練っていたのだが、せっかく地元の観光係が我々を掴まえて説明下さるとのご親切に応えるため、一度席に座ってお話を伺った。
 その時、既に小布施町内周遊シャトルバス「ロマン号」(これもI氏よりご提案頂いていたのだが)の発車時間が迫っていたため急ぎ始めると、案内係氏が「バスは私が待たせておきますから、急がなくて大丈夫です。」とまでおっしゃって下さる。
 そして数々のパンフレットを持たせて頂き、我々母娘は小布施駅から「ロマン号」へ乗り込んだ。 (参考のため、1日フリー乗車で¥300-と安価のため、電車での観光客のほとんどがこのバスを利用しているようだった。)


 最初に立ち寄ったのは、「岩松院」だ。
 ここは、葛飾北斎が描いた本堂大間天井絵「八方睨み鳳凰図」で名高い古寺だ。

 この古寺見学を終えた後、「ロマン号」乗車のために発車15分前位にバス乗り場へ行ったところ。
 (これを公開するべきか否か悩んだのだが)今回の信州旅行最大の汚点として、あえて記させて頂こう。 バス乗り場から少し遠い距離の畑が広がる場所に不審人物が出没しているのを私は見逃さなかった。 その人物が如何なる不審者だったのかを説明するならば、“性的露出変質者”とでも言えばよかろうか。 とにかく、その男はバス乗り場のベンチに座った我々母娘をターゲットとして、その露出行為を展開したと捉えて間違いないだろう。 その後、別のバス乗車客が乗り場でバスを待ち始めた段階ですぐさま場所を変え、あえて我々母娘の目に付き易い場所に移動して引き続き露出行動を行った。  おそらくあの人物は“露出常習犯”ではなかろうか? とも推測した。 観光客(特に女性)が「ロマン号」を待つ都度、あの行為を繰り返しているのではあるまいか???
 やっとバスが到着しバスに乗り込んだ後、一応ホッとしつつ、(なんで遠路はるばる訪れた観光地で、実害が無かったとはいえ、こんな不愉快な目に遭遇せねばならないのか!)と実に腹立たしかったものだ。 救いはコンタクトレンズ装備で遠方の視力が芳しくない我が娘が、男の存在には気付いたようだが、その事実(露出行為)に気付かなかったことだ。


 不快感を引きずりつつ、次なる訪問地は「北斎館」「高井鴻山記念館」等々美術館群だった。
 未だ岩松院バス乗り場での突拍子もない事件遭遇の不快感に苛まれていた私だが、娘のためにも母の私が気持ちを切り替えねば! なる使命感に燃えつつ、美術館群を見学した。 

 それにしても当日の小布施は36℃の猛暑と、我が娘がスマホをいじりながら教えてくれる。
 思いもよらぬ不快な出来事に出遭いつつその猛暑の厳しさにも辟易としながら、我々母娘は比較的空いた蕎麦屋で遅い昼食をとった。

 その蕎麦屋店舗に大きな「招き猫」が飾られていた。 その猫のすぐ近くの席に我々は座った。
 旅とは関係なく、娘が小布施の地で「招き猫」に出会えたことに本気で喜んでくれ、「招き猫」と私とのツーショット写真数枚を撮影してくれた。
 これぞ我々母娘の小布施旅行独自の集大成なのだが、まさかこれを「小布施旅行記」として綴れないため今回は割愛させて頂くが。
 (参考だが、我がFacebookページに既にこの「招き猫」と私のツーショット写真を公開済だ。)

 小布施の蕎麦屋で「巨大招き猫」に無心に喜ぶ娘と共にゆったりと寛いだ後、我々は長野駅に戻り、東京行の新幹線にて帰路についた。

 何だか、結果として奇妙な旅行記になった事態をお詫びする。


 そして最後に、我々母娘を小布施に誘(いざな)って下さったgooにブログを公開されていらっしゃる長野県在住のI氏に、心より御礼申し上げます。