原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

東京都のコロナ感染無症状者や軽症者が未だ野放し状態

2021年09月25日 | 時事論評
 (冒頭写真は、2021.09.24付朝日新聞夕刊記事より転載したもの。)


 いきなり私事だが、我が娘もその一人と推測しているため、このような新聞記事を見ても何も驚かなくなってしまっている自分こそが恐ろしくもある。😨 

 もしかしたら、コロナワクチンを2回摂取済みのこの私も、その一人かもしれないと思うことすらある。
 私の場合は自身が医学関係者であるため、たとえそうであれ自己責任範疇でこのコロナ禍を、ある程度渡っていけそうにも過信しているが…



 それでは、朝日新聞2021.09.24付夕刊、及び09.25付朝刊より表題に関する記事をランダムに、以下に引用しよう。

 新型コロナウィルスに感染し自宅等で十分な医療管理下にないまま死亡した人が、これまでに少なくとも200人を超えていることが全国の自治体への取材でわかった。 そのうち半数近くを東京都が占めていた。
 都では、7月下旬から本格化した第5派で感染者が1日2千人台を超えて急拡大。 7月初頭に約千人だった自宅療養者は月末には10倍の1万人となり、ピーク時の8月下旬には2万6千人に達した。
 都の担当者は「多くの人は軽症と判断されたが、体調が急変して亡くなった方が多かった」と話す。
 厚労省はコロナの「診療の手引き」で、無症状のままの感染者の割合は30%前後との推定を記している。 都は街中で無料で受けられるPCR検査で感染の予兆を探るが、専門家は、感染に気付かずに日常生活を送る潜在的な感染者の存在を指摘する。

 (以下略すが、以上朝日新聞記事より一部を要約引用したもの。)



 私事に入るが。

 最近自宅で過ごしていて気になることがある。

 我が家のすぐ前の道路が、この地域の基幹病院の役割を果たしている某私立大学医学部付属病院へ通じているのだが。
 その道路をゆっくりと通過する救急車が激増しているのだ!
 我が推測では、それら救急車はコロナ患者を乗せているにもかかわず、断られたか順番待ちか何かの理由で急患を乗せたまま打つ手もなく、この辺を右往左往しているのではなかろうか、と。

 このような実態下で、都は「街中で無料で受けられるPCR検査で感染の予兆を探る」と豪語している様子だが。

 口先だけでなく、早急にそれを実施してはどうなのか?!?
 そうすれば、我が娘など仕事帰りにでもそれを受けることが可能となり、感染の有無が早期に判明しているはずだ。

 
 結局、何故感染無症状者や軽症感染者が、野放し状態にならざるを得ないのかと言えば。

 都も政府も、実は“コロナ対策”に本腰を入れていない、との結論とならざるを得ないのであろう。

 
 自民党総裁選とて、その元凶となっていないか?
 元々自民党支持層ではない私など、正直言って4候補の闘いなどどうだっていい、とは言っていられないことは承知しているが。
 現に一番国民を苦しめている“コロナ対策”に関する認識を今こそ4候補が深める努力をして、それを題材に議論し合ってよさそうにも思うが。 この課題に関しては4候補共々少しだけそれに触れる程度であり、肝心かなめの“コロナ対策私案”を力説する候補は誰一人として存在しない有様だ。


 何故8月下旬頃、我が家の可愛い娘に“コロナ感染”疑惑が生じた際に政府も都にも依存せず、(医学経験がある)我が判断力に委ねたかと言うと。

 そうせねば事が立ち行かないほどに、庶民に関してはコロナ対策が切羽詰まった現実である事実を、政府も都も是非とも理解して欲しいものである。