原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

私も左右の視力がちぐはぐです。

2022年04月05日 | 医学・医療・介護
 私の場合は、そうなってしまった原因が明白だ。


 医学業務に携わっていた時代に、鏡検(顕微鏡を覗く)作業を日々長時間担当したことがあるのだが。

 この作業に慣れないと、個人差があるもののまるで車酔いになったような症状が出ることがよくある。 
 それでも業務である故に、その症状に耐えつつ日々長時間鏡検を続けていると。
 その症状に慣れる、というのか症状が消えてなくなる日が訪れるのだが。
 業務自体は症状が消えて楽になり、いくらでもこなせるようになって作業能率も上がる。


 ところがその副反応に気付かされるのは、ずっと後の事だ。
 どうも、目が見えにくいと思い始めた時にはもう遅い。
 健診にて視力検査を受けると、私の場合は幼少の頃よりずっと視力の良さを維持して来ていた我が目の、右目のみ0.7程に低下しているのだ。
 
 私が鏡検作業をしていた時代は既に顕微鏡は両眼で見る機器が通常であり、特に右目のみで作業をしていた訳ではないのだが。
 どうしても自分の効き目中心に負担がかかるようだ。

 その後鏡検作業から離れた後も、低下した右目の視力が復活することはなく、今尚運転免許場にての視力検査でも両眼で0,7がやっとこさだ。(参考だが、左目単独では1.5なのだが、両眼だとどうしても低い方の視力となってしまうようだ。)


 ところで、近視の人は老眼が訪れるのが遅いと聞くが。(真相は知らないよ。)
 この私も未だに老眼鏡無くして新聞等の小さい字は悠々読める。 たまに片目ずつでそれを確認すると、やはり右目が小さい字をクリアに捉えているようだ。 
 片や未だに視力1.5を誇っている左目は近くを見るのは苦手で、遠くを見るのが得意だ。
 この両眼が織りなす力で、私は高齢域に達した今も眼鏡無しでこの世を渡っていけている。😖 😵 



 少し古くなるが、朝日新聞2022.03.23付記事に「左右異なる視力の子ども増」と題する記述があった。
 以下に、一部を引用しよう。

 新型コロナウィルスの感染が拡する前と後との子どもの視力を調べたところ、左右の視力が異なる子が増え、元々視力が低かった子ほど更に低下する傾向があることが大学教授らのグループが発表した。
 スマホやパソコンなどの画面を見る「スクリーンタイム」が増えた影響があるのではとみている。 (中略)
 左右の視力レベルが異なる子は男女ともに増加し、特に小1の男子は6%から15%に増えた。
 スマホなど小さな画面を見ると(効き目の)片目に負担がかかる。 「視力が安定していなかった子は影響を受けやすいのでは」と専門家は話す。

 (以上、朝日新聞記事より一部を引用したもの。)



 原左都子の場合、右目の視力が極端に落ちたのは既に成人した後であるが。
 おそらく医学業務の鏡検作業を担当する日々が続きそれにかかわる時間が長かったため、急激に効き目の右目に負担がかかったものと考察する。

 それに比し、引用文内にある少1の生徒の片眼の視力低下は気がかりだ。
 その症状が特に未だ年齢が低い子に顕著に出現する事態に関しては、早急な対策が必要であろう。

 
 未だ視力そのものが安定していない子どもに、スマホ・パソコン等の電子機器に長時間触れさせねばならないこのコロナ禍での学習の実態。
 
 何かその代替案が見つからないものか。

 (いくら老齢期に達すると近視の片眼が老眼になるのが遅いとの、思ってもみなかった利点はあれども。)
 同じく左右異なる視力にてこの世を生きざるを得ない結果となっている原左都子も、そう思わざるを得ない。