冒頭から、ネット情報を引用しよう。
●「フェールセーフ」という考え方
機械には、いざという時のために「フェールセーフ」という概念がある。装置が故障した場合を想定し、安全に動作を止めることで周辺の被害を最小限に抑える設計手法だ。今回の場合は、異常は発生したものの、それを検知してシステムが正常に停止した。異常時でもロケットをコントローラブルな状態で維持できたのは、補助ブースターに着火信号を送らないという機構が正常に働いたためだ。
岡田氏も「ロケットがスタートして打ち上げるときは常に安全な状態を確保することが第一優先。そういう意味では安全に止まったということ。非安全な状態で止まったわけではない。異常を検知して安全に止まるシーケンスが正常に働いて安全に停止している状況。直前にLE-9エンジンも正常に立ち上がっているし、異常の検知も正常に行われていると理解している」と述べ、異常状態が制御下にあったと説明している。
「成功か失敗か」だけでいえば、正常な打ち上げ自体には失敗し、異常を検知して打ち上げ前に止めるシステムの稼働は成功したといえそうだ。部分を見れば成功も失敗もあるわけで、全体をまとめるのならばJAXAの言う通り「中止」が近いように感じる。いずれにせよ大事なのは、機体や搭載していた衛星が損傷することなく、次に打ち上げられる機体が安全な状態で残っていることだ。岡田氏は「ものすごく悔しい」と会見で涙する場面もあったが、原因究明に努めつつ次の打ち上げに向けて挑むとしている。
(以上、昨日のJAXAロケット打ち上げに関するネット情報をいずれにせよ、最も引用したもの。)
上記情報内に記されている内容を今一度繰り返すが。
「『成功か失敗か』だけでいえば、正常な打ち上げ自体には失敗し、異常を検知して打ち上げ前に止めるシステムの稼働は成功したといえそうだ。部分を見れば成功も失敗もあるわけで、全体をまとめるのならばJAXAの言う通り『中止』が近いように感じる。」
「いずれにせよ大事なのは、機体や搭載していた衛星が損傷することなく、次に打ち上げられる機体が安全な状態で残っていることだ。」
この文章を、原左都子がかいつまんで再現すると。
『成功か失敗か』だけでいえば、正常な打ち上げ自体には失敗している。
ただし、異常を検知して打ち上げ前に止めるシステムの稼働は成功。
部分を見れば成功も失敗もあるわけで。
全体をまとめるならばJAXAの言う通り「中止」が近い。
これが現時点における、一番正しい現実なのではなかろうか?
そして幸いなことに、機体や搭載していた衛星が損傷することなく、次に打ち上げられる機体が安全な状態で残っている。 との表現もある。
ここは上記文章を信じ、JAXAが明言している3月中の再打ち上げを国民は待つべきであろう。
ただし、正直に言って。
私は、共同通信社の「失敗」発言も無理はないとも捉えている。
私自身もあの打ち上げ時の実況中継をテレビにて見た直後には、「これは、失敗だ!! またもやJAXAは数十億円もの血税を無駄にした!!」なる嫌悪感を抱かされたものだ。
ところが、世論はどういう訳かJAXA支援・支持に向いているし。
上記情報通り、“異常を検知して打ち上げ前に止めるシステムの稼働は成功”しているのならば。
必ずや来る3月の再打ち上げは成功するはずであるため。
その成功を見守りたいとは思っている。