原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

入院中の麻酔科医師との “バトル論争”

2023年08月18日 | 医学・医療・介護
 今時の病院では、インフォームドコンセント(説明と同意)が一般化している。


 今回の入院中もその例外では無く。

 私が手術入院のために病院に到着して入院部屋に案内された直後に、麻酔科男性医師が私の部屋を訪れた。
 それはインフォームドコンセントを施すためだが。 この私(及び亭主)も過去に入院手術を少なからずこなしている身にして、医師とのインフォームドコンセントの機会は多い。 (夫婦いずれかの入院の際のインフォームドコンセントに関しては、現在では配偶者の出席は任意のようだが、少し以前にはそれが強制だった。)


 未だ入院部屋に到着したばかりで、荷物の整理もしていない段階でその麻酔科医師はやって来た。
 そして、様々なインフォームドコンセントの内容を私に振りかけて来る。
 参考だが この医師先生に関して記述すると、年齢としては40代くらい?の男性で、とにかく人の話を聞くと言うよりも自らが多弁なタイプのようだ。
 こちらとしては、その話を一通りお聞きした上で。

 当然ながら、質問に入った。(私の場合 医学関係者でもあり、決して相手の話を丸のみにして承諾するという事は無い。)

 特に記憶が鮮明なのは、「尿カテーテル挿入」に関してだ。
 (後で思えば、その話題を何も“麻酔科医師先生”に振ることは無かったのだが…。 いやただ、この麻酔科医師先生にとっては重要要件だったようだ。)

 この麻酔科医師先生との会話の中で、私が国立大学医学部出身者でパラメディカル分野の一つである「臨床検査技師」国家資格を取得している事実を公開する成り行きとなった。
 これが麻酔科医師先生にとって随分とサプライズだった様子で、こちらこそが そんなにサプライズか!?!と驚いた程だ。😱 
 一旦話題がそれに移ってしまって、麻酔科医師先生が事の詳細を尋ねる。
 それに応えつつ、例えば「臨床検査技師制度が発足して真新しい時代背景だった事(我が出身大学医学部にてその専門コースが新たに創設されて、私は3期生だった話。 国立大学医学部には今に至っては必ずやパラメディカルコースが存在する事実、等々)」を話すと、興味深そうにいろいろ追加質問が出る。(ということは、この麻酔科医師先生は私学医学部のご出身だろうか??? などと思ったりもしたのだが…)

 昔の医師は、こんなことは絶対に無かった。
 例えば町医者医院にて診察を受けた際に、口がすべって「私は臨床検査技師ですが、どうのこうの…」と我が医学見解を述べ始めたりしたものならば、何故か即座に立腹し始めてその後診察にすらならなかったものだ… こちらとしても二度とその医院へは行かなかったが… 
 要するに、医師先生としてのプライドがおありなのだろう。 (たかがパラメディカル職員の分際で、医師に対して意見するな!!!)といったところであろう。


 さて それから2時間程が経過して、再び当該麻酔科医師先生が“血相を変えて”😡 私の病室へやって来た。
 (麻酔科医師先生が、幾度も患者の病室を訪れるのは至って異例のことだと思うが。)😵 

 どうやら、手術中の「尿カテーテル」挿入に関しての反論意見をわざわざ私に訴えに来て下さったようだが。
 と言うのが、その後、私の手術担当看護師氏が我が病室を訪れた際に、我が希望である「尿カテーテル使用はできるだけ短時間で済ませて欲しい」旨の嘆願をさせていただいた。 話すと長くなるが、この尿カテーテルの副作用で過去に重度膀胱炎を患うはめになったりしている身故だ…

 我が病室へお越し下さった麻酔科医師先生曰く、「患者側で勝手な希望を出されては困る! 少なくとも麻酔が効いているうちは尿カテーテルは入れておくべきだ。 その理由として、例えば未だ麻酔が効いている段階でカテーテルを外して歩いてトイレへ行った際に事故が起こる危険性が高い。(それに関しては、私も全く異論は無い。 その判断、すなわち麻酔が切れた判断を私は自分自身でおそらく可能なので、それを聞き入れて頂きその際にすぐにカテーテルを外す許可をいただきたい。)旨を麻酔科医師先生に伝えるのだが…
 既に聞く耳を持たなくなっている医師先生は、「あなたも医学関係者ならば、そんなことは理解できるはずだ。勝手な行動は許し難い!」と半ば怒りつつ部屋を去られていった…
 私側としては、「わざわざ病室までお越し下さりありがとうございました。」と結んでおいたが。

 付け加えると、次の日の手術日にはこの男性麻酔医師ではなく、何故か女性麻酔医師が我が手術の麻酔を担当して下さった。



 話が長くなるため、結論だけ言うならば。

 結果としては、麻酔が冷めたと私が判断した段階で病棟の担当看護師氏と相談して、手術日の午後に尿カテーテルは外していただけて私は命拾いした。
 あのまま あれを朝まで装着させられていたならば、私は間違いなく他の病を発症していただろう、と思える程に。 この原左都子は「尿カテーテル」を忌み嫌っている…

 
 そもそも、医療依存せずに一生この世を渡り抜きたいとのポリシーがある我が身なのだが…
 それならば不慮の事故には十分気を付けろ!! と言われてしまいそうだが。
 (その通りです! 今後の余生はそれを最重点課題とします!!)😋