原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

グランマ・モーゼス ー 素敵な100年人生 シリーズ ー vol.3

2021年09月14日 | 芸術
 (冒頭写真は、朝日新聞愛読者プレゼント“素敵な100年人生シリーズ”より、「キルティング・ビー」。)


         

 それでは早速、グランマ・モーゼスの作品「キルティング・ビー」の解説を以下に引用しよう。

 グランマ・モーゼスがもっとも得意としたのは風景画だったが、彼女のポジティブな作画姿勢は室内画においても発揮されている。 本作では、老若男女、大勢の人々が集まり、ごちそうのテーブルを囲んでにぎやかに談笑している。
 「キルティング・ビー」とは、布の端切れを縫い合わせてともにキルトづくりを行う集まりで、おいしい食事が提供されるのが常でした。 大勢の食事を作るのは大変な仕事だったが、これらの絵にはそうした機会を純粋に楽しんだモーゼスの視点が感じられる。 キルトや床の幾何学的なパターンや、抽象化されたテーブルセッティングなど、室内画ならではの描写にも注目です。

 原左都子の私事になるが。
 我が晩婚結婚式は、親族版と知人・友人版を分けて2度執り行った。
 何故ならば、私自身がいつも他人の結婚式に出席して感じたのは、おそらくその後二度とお目にかかることは無いであろう親族の方々と席を共にして何らかの意味があるのか?? との正直な疑問があったからだ。
 そこで、知人・友人版はビュッフェ形式にして出席者の自由談話を可能とした。
 そして特徴的なのは、新郎新婦がマイクを握って出席者皆様に長めの挨拶をさせてもらったことだ。

 このモーゼスの絵を見て、その時のことを思い出した。

 少しだけ、その様子を振り返らせていただこう。

           
 これは、亭主のネイチャー論文指導者であられる国際的に活躍されている著名な物理学教授・研究者氏と新婦である私の談話風景。 ビュッフェ形式を採用したため、こんなことも叶った。

           
 こちらは、新婦(私)の長い挨拶の風景。

 この知人・友人版結婚式の撮影は、我が知人の当時共同通信社に勤めるプロ報道カメラマン氏にお願いしたのだが、全部で1000枚以上の写真を撮影して下さった。 ご出席者皆様の個人情報保護のため、残念ながらこの2枚のみの公開と致します。
 


         
 2枚目のモーゼス作品は、「アップル・バター作り」。

 モーゼスが住む地域では、この行事は恒例のお祭りのようなものだった。 リンゴを収穫し、皮をむいて刻み、大鍋に入れてひっきりなしにかき回し、どろりとしたバター上になるまで煮詰める。 皆で作るその味は格別だったことだろう。
 本作は、モーゼスが借りていたアメリカ南部のバージニアの農場を描いている。 点々とちりばめられた真っ赤なリンゴが見る人の視線をいざない、一連の作業をつないでいる。

 原左都子の感想だが。

 米国へは幾度も行ったが。 そういえば、米国の農場を私も訪れている。
 西海岸のモントレー・カーメルを訪れる道中に大規模農園見学をして、それら農場が経営している大規模売店へ立ち寄った。

 その時に撮影した写真を、掲載させていただこう。

         

         

 写真がピンボケで申し訳ないが。
 ものすごい数の取れたて野菜・果物類が販売されていた。
 まさか買って帰る訳にはいかず写真撮影のみだったが、米国大農場見学のまたとは無い機会だったものだ。


 グランマ・モーゼスシリーズのお蔭で、こんな我が郷愁も誘っていただいて。
 このコロナ禍において、ありがたい限りだ。


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