本日午後から、我が亭主は義母が暮らす高齢者介護施設へ出掛けている。
元旦の事だった。
その義母から亭主宛に電話が入った。
もう既に、元旦の挨拶をしようなる“社交辞令的対応”は一切不能になっている義母である。
義母からの電話の内容とはいつも、「〇〇で困っているから助けてくれ」等の直言に相場が決まっている。
嫁の私の声が聞き取れないとの事で、義母が私宛に電話を寄越すことは少し前から無くなっていて心底命拾いしているのだが… 😝
それにしても、息子である亭主への義母の依存心は物凄いものがある。
困り事があると、なんでもかんでも亭主に電話を寄越してくる。
私など、施設担当者もその話し相手を少しはしてやってくれないのか?? と思ったりもするのだが…
とにかく義母の認知症状が重いのと施設担当者が多忙なのとの両面の理由があり、その種の対応は家族に降りかかって来る。😱
さて、今回の義母の困りごとの内容を話そう。
もう2年程前から義母がずっと亭主に訴えてくることがあるのだが。
それに関する義母からの一番最初の電話内容を記すと。
「義母の自宅(現在は不動産賃貸物件として運用中)の近くの内科医のA先生から私宛に電話が掛かって来て、御自身が経営している高齢者施設へ入居して欲しいと言う。 私も現在の施設に不都合が沢山あるため、A先生経営のその施設へ入り直したい。 そうすれば、内科医でもあるA先生にいつも体調を見てもらえて一石二鳥。 直ぐにでもそうしたい。」
最初にこの電話があった際に、亭主と話し合った。
「まさか、A先生ご本人から義母に直接電話があるはずもない。 ただ何処かの高齢者施設の営業マンが義母宛に入居の勧誘をしたのかもしれない。 その人の苗字が偶然A先生と同じで、認知症の義母が希望的観測でその電話をA先生から頂いたと信じ込んでいるとのことではないだろうか?」
とにかくしばらく義母の様子を静観することにした。
それでも、義母からは再三再四同様の電話が掛かって来る。「A先生が私に病院に来て欲しいと言って下さるから、一度連れて行って欲しい。」
堪忍袋の緒が切れかかった亭主が、やむを得ずA先生の病院へ電話をすることにした。
そして帰って来た、病院からの回答とは。
きっぱりと、「こちらは、義母様とは一切かかわりがございません。」だった。
その事実を亭主が義母に告げた直後期は。
「そうだったの…」で済まされていたのだが。
その後、しばらくその件に関しては大人しかった義母だが。
今年の元旦から、またもや「A先生病」が再発した模様だ。😱
その後も日々、「A先生が私に病院へ来て欲しいと言っているから、連れて行って欲しい。」の電話の繰り返しだ。
しびれを切らした亭主が、本日今一度義母の誤解を解くべく施設へ向かったとの訳だ。
それにしても、義母のA先生への“片思い”状況の根源は一体何なのかと、この私も不可思議な感覚だ。
亭主の話によれば、義母が内科医師である近所のA先生にお世話になり始めたのは おそらく義母が60代頃からではないか?と言う。
その後 内科疾患に関しては、施設へ入居するまでA先生のお世話になり義母のお気に入りだったのであろうが。
それにしても不思議なのは、義母のA先生に対する“哀愁”が生じたのはここ2~3年の事である事実だ。
その後の、義母のA先生に対する“哀愁”の程が半端でないのがかなり不可解だ。
他の事象はすべて忘れ去っているのに。
義母のA先生に対する執着心の程が半端でない事実に驚かされる。
亭主が出かける前に、私から提案した。「一度義母をA先生に受診との形で会わせてあげたらどう? 既にA先生も年老いておられるだろうから、義母の諦めがつくかもしれない…」
それにNOと答えた亭主だが。
さて、如何なる結果となったのやら…