何ヶ月かぶりに雑記カテゴリー記事を綴ってみよう。
私は長い独身時代を通じて基本的にずっと女の一人暮らしだったのだが、時々彼氏以外の男性が自宅に一人で訪ねてくることがあった。特に20歳代前半の若かりし頃にそういう機会が何度かあった。
例えば水道がポタポタ水漏れしたりする。そういう話を職場ですると、「じゃあ、今日の帰りに寄ってパッキンを替えてあげよう。」と親切な男性が助け舟を出してくれる。
ある時はオーディオの接続に困惑している話になると、音楽関係の同趣味の友人男性がそれの接続に来てくれる。
多少迷惑な話では、夜遅い時間に酔っ払って私の部屋のドアをたたく職場の先輩男性もいた。これは即刻お引き取り願ったが、次の日「酔っていたとは言え申し訳ない!」と平謝りだった。
そんな中で、あの訪問の意図は一体何だったのだろうと未だに不可解で不思議に思う男友達の突然の訪問があった。20歳代前半の頃の話である。
休日前の夜9時頃のことであった。一人で部屋でくつろいでいると、職場の同年代の同僚男性が突然一人でやってきた。
その男性は、普段から何人かのグループで飲みに行ったりカラオケに行ったりドライブに行ったりと、比較的仲良くしている友人の一人だった。フィアンセのいる男性でこちらとしても恋愛感情は全くないのだが、人柄も人当たりも良く“癒し系”といった感じの好感を持てる人物である。
その男性を「Aさん」と呼ぶことにする。
誰かがドアをノックするので出てみると、Aさんだった。Aさんとは上記のごとく普段よりある程度仲良しであるため、突然我が家を訪ねて来てもさほど違和感はないといった感覚である。そして「近くで用があったから寄った。」と言って、別に酔っ払っている様子でもなくいつものAさんだ。「じゃあ、どうぞ。」ということで部屋に入れた。
おそらくお茶でも飲みながら、まったくいつものようにあれやこれやと結構楽しく話をした。Aさんのフィアンセの話も出た。(昔は人と人とが実によく語り合ったものである。)何分もう夜遅い時間であるため、そのうち帰るだろうと思っていたところ、Aさんの口から意表をつく言葉が発せられた。
「泊まっていってもいい?」
“妙齢”の独身女性の私としては当然一瞬たじろぐ…。
ただ、若い頃から“場”や“相手の心情”を読み取れる力のある私の直感ではAさんには“下心”はないと判断した。どうも、純粋にもっと談話を続けたい様子だ。多少躊躇はしたが、当時おそらくたまたま彼氏がいなかった私はAさんの宿泊を許可することにした。
6畳一間とキッチンしかない部屋であるため、6畳の部屋で布団を並べて寝ることになる。来客用の布団というのを特に用意していなかったので、夏布団から冬布団まですべて引っ張り出して適当に二つに分けて敷いた。(人が宿泊する時はいつもそうしていたのだが。)
そして、二人で別々に布団に入ってまだ談話は続いた。特にこれといった話の“テーマ”はないのだが、話はずっと途切れずに続き、そのうち二人共寝たのであろう。
朝になって、私はサンドイッチを作りコーヒーを入れた。そして、二人で朝食を食べた後、Aさんは“一夜”のお礼を言って帰っていった。
未だにAさんの突然の夜の訪問の目的が何であったのか不可解なのだが、ひとつ手探りで思うのは、あの時Aさんは何らかの理由で“寂しかった”のではないか、ということだ。純粋に誰かと朝までの時間を共有したかったのではなかろうか。
人間関係が希薄ではなかった、若かりし青春時代の“一夜”の出来事である。
私は長い独身時代を通じて基本的にずっと女の一人暮らしだったのだが、時々彼氏以外の男性が自宅に一人で訪ねてくることがあった。特に20歳代前半の若かりし頃にそういう機会が何度かあった。
例えば水道がポタポタ水漏れしたりする。そういう話を職場ですると、「じゃあ、今日の帰りに寄ってパッキンを替えてあげよう。」と親切な男性が助け舟を出してくれる。
ある時はオーディオの接続に困惑している話になると、音楽関係の同趣味の友人男性がそれの接続に来てくれる。
多少迷惑な話では、夜遅い時間に酔っ払って私の部屋のドアをたたく職場の先輩男性もいた。これは即刻お引き取り願ったが、次の日「酔っていたとは言え申し訳ない!」と平謝りだった。
そんな中で、あの訪問の意図は一体何だったのだろうと未だに不可解で不思議に思う男友達の突然の訪問があった。20歳代前半の頃の話である。
休日前の夜9時頃のことであった。一人で部屋でくつろいでいると、職場の同年代の同僚男性が突然一人でやってきた。
その男性は、普段から何人かのグループで飲みに行ったりカラオケに行ったりドライブに行ったりと、比較的仲良くしている友人の一人だった。フィアンセのいる男性でこちらとしても恋愛感情は全くないのだが、人柄も人当たりも良く“癒し系”といった感じの好感を持てる人物である。
その男性を「Aさん」と呼ぶことにする。
誰かがドアをノックするので出てみると、Aさんだった。Aさんとは上記のごとく普段よりある程度仲良しであるため、突然我が家を訪ねて来てもさほど違和感はないといった感覚である。そして「近くで用があったから寄った。」と言って、別に酔っ払っている様子でもなくいつものAさんだ。「じゃあ、どうぞ。」ということで部屋に入れた。
おそらくお茶でも飲みながら、まったくいつものようにあれやこれやと結構楽しく話をした。Aさんのフィアンセの話も出た。(昔は人と人とが実によく語り合ったものである。)何分もう夜遅い時間であるため、そのうち帰るだろうと思っていたところ、Aさんの口から意表をつく言葉が発せられた。
「泊まっていってもいい?」
“妙齢”の独身女性の私としては当然一瞬たじろぐ…。
ただ、若い頃から“場”や“相手の心情”を読み取れる力のある私の直感ではAさんには“下心”はないと判断した。どうも、純粋にもっと談話を続けたい様子だ。多少躊躇はしたが、当時おそらくたまたま彼氏がいなかった私はAさんの宿泊を許可することにした。
6畳一間とキッチンしかない部屋であるため、6畳の部屋で布団を並べて寝ることになる。来客用の布団というのを特に用意していなかったので、夏布団から冬布団まですべて引っ張り出して適当に二つに分けて敷いた。(人が宿泊する時はいつもそうしていたのだが。)
そして、二人で別々に布団に入ってまだ談話は続いた。特にこれといった話の“テーマ”はないのだが、話はずっと途切れずに続き、そのうち二人共寝たのであろう。
朝になって、私はサンドイッチを作りコーヒーを入れた。そして、二人で朝食を食べた後、Aさんは“一夜”のお礼を言って帰っていった。
未だにAさんの突然の夜の訪問の目的が何であったのか不可解なのだが、ひとつ手探りで思うのは、あの時Aさんは何らかの理由で“寂しかった”のではないか、ということだ。純粋に誰かと朝までの時間を共有したかったのではなかろうか。
人間関係が希薄ではなかった、若かりし青春時代の“一夜”の出来事である。