◎なぜ、「日本会議」が注目されているのか
ここのところ、「日本会議」という組織が注目を浴びている。
キッカケは、おそらく、菅野完〈スガノ・タモツ〉氏の著書『日本会議の研究』(扶桑社新書)であろう。この本は、本年四月三〇日に刊行されたが、現在、アマゾンのランキングで、総合16位に位置している。
続いて、五月一三日には、上杉聰氏の『日本会議とは何か――「憲法改正」に突き進むカルト集団』(合同ブックレット)という本が出た。こちらは、アマゾンのランキングで、総合142位に付けている。
さらに、六月一七日には、俵義文〈タワラ・ヨシフミ〉氏の『日本会議の全貌――知られざる巨大組織の実態』(花伝社)という本が出た。こちらは、アマゾンのランキングで、総合425位である。
いずれも、かなり売れている。特に、菅野完氏の本が、よく売れている。
それだけではない。まだ、発売されていない本までが、「売り上げ」を伸ばしている。
『週刊金曜日』成澤宗男〈ナルサワ・ムネオ〉編著『日本会議と神社本庁』(金曜日)は、六月二八日が発売予定日だが、すでに、アマゾンのランキングで、総合839位に付けている。
青木理〈オサム〉著『「日本会議」の正体』(平凡社新書)は、七月一一日が発売予定日だが、すでに、アマゾンのランキングで、総合1201位。
山崎雅弘著『日本会議――戦前回帰への情念』(集英社新書)は、七月一五日が発売予定日だが、すでに、アマゾンのランキングで、総合3029位。
まだ、発売されていない本にランキングが付いているということは、かなりの予約注文が入っているということだろう(上記のランキングは、いずれも、本日午前7時前後)。
これは、驚くべきことである。このように、急に、「日本会議」が注目されてきた背景を、いったい、どのように捉えればよいのだろうか。【この話、続く】