礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

光文社版『鷲の唄』および『若い女』の体裁と構成

2014-04-15 08:25:16 | 日記

◎光文社版『鷲の唄』および『若い女』の体裁と構成

 昨日の続きである。参考までに、光文社版『山窩小説 鷲の唄』および『山窩小説 若い女』の体裁と構成を紹介しておこう。

椋鳩十『山窩小説 鷲の唄』光文社、一九四七年二月一〇日初版、定価十六円。
・B6判。表紙に、大きな鷲が子どもをさらっている絵。扉に、子に乳をやる女の絵。
・目次の前に自序。第一行は、「祖父は、若い頃、山窩の群に投じて居たと云ふ。〔改行〕」である。
・目次は以下の通り。
鷲の唄
 鷲の唄/朽木/盲目の春/黄金の秋
山窩調
 山の鮫/山のトンビ/霜の花
猛禽類
夕立
打たれた鷲
四十雀
鉄砲水
無精な男
・本文は149ページまで。そのあとに、あとがきや解説はなく、すぐに奥付。発行者は茂木茂〈モテギ・シゲル〉、光文社の初代社長である。
・奥付のあとに、一ページの広告。「日本文学選」九冊分。

椋鳩十『山窩小説 若い女』光文社、一九四七年五月二五日初版、定価二七円。
・B6判。表紙に、上半身が裸の若い女の絵。扉に、背負いばしごの絵。
・目次の前に自序。これは、『山窩小説 若い女』と同じ。
・目次は以下の通り。
膝の上

呪婆


女豹
山犬
若い月
夏の日抄
山の沙漠/電光/栗の花/驟雨
炎飆
・本文は152ページまで。同ページに、短冊型の奥付。発行者は茂木茂。

 光文社版『鷲の唄』および『若い女』については、なお紹介しておきたいことがあるが、とりあえず明日は、話題を変える。

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