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閑話休題    落石

2008年04月09日 17時09分43秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
部分的な正しさと、全体の正しさ。
そんなことを考えさせる本を読みました。

エコロジー幻想 武田邦彦 青春出版社

その本の紹介です。

   

宇宙飛行士の向井さんが、宇宙体験で一番心に残ったのは、
帰還して地球に重力があることを知った時だと、
どこかに書いていたような気がします。
宇宙空間に長くいると、筋肉が衰え、地上に帰った時に、立てない。
そればかりか、体内のカルシュウムまで逃げてしまうとのこと。
ある実験によると、足のカルシュウムが尿のなかに逃げ出すのは
一日3時間以上立っているかどうかが、境目という。

現代ではエレベーターやエスカレーターが普及、
仕事も坐っていることが多くなりました。
この結果、一日3時間以上立っていることが少なくなっているそうです。
便利な生活もある点を境界に、人間に悪影響を及ぼすようになる。

人間は、長い時間をかけて、地球という環境に対応、進化してきたので、
短期間の変化には、ついていけないそうです。
部分的な正しさが、全体の正しさと矛盾するようになってしまった。

著者は、この部分と全体を見ることが大切と指摘。
利潤追求を第一とする会社と社会との矛盾については、
ビール会社は、消費者に美味しいビールを提供しようと努力する一方、
年々、売り上げを右肩上がりにすることが必要。
消費者が必要とする以上のビールが生産され、
消費してもらうためには、アルコール中毒になるほど
飲んでもらわなくてはならない、と書いています。

また、エコロジーについても、部分的に正しい行動が、全体的な見地から見ると
正しくない結果になっていると指摘。
家電なども、丈夫で長持ちする製品が出来るわけですから
寿命一杯使えば、家電リサイクル法など不要と述べています。



コメント (2)
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