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今、暫定税率問題を握って離すまい!  文科系

2008年04月21日 10時02分36秒 | 国内政治・経済・社会問題
思えばここ1年近く日本の政治について僕は、二つの問題しか扱ってこなかったような気がする。

去年が、イラク給油問題を含んだテロ特措法期限切れ問題、12月からはずーっと、道路特定財源暫定税率期限切れ問題である。前者では30本も、後者では50本以上も投稿を書いたろうか。その観点で言いたいことがあるのだが、結論を先に言うと、「今、道路特定財源暫定税率問題を握って離すまい!」。

暫定税問題は大詰めが迫っているし、政治問題は「単に客観的に大切なこと」を扱うものではないと思う。それよりも、敢えて言うが「人々の意識に上っていて、さらに上っていかざるをえなくなる客観的に大切な問題」をこそ扱うべきではないだろうか。日本の旧左翼は前者ばかりが強くて、後者にはうとく、それゆえに国民に話を聞いてもらえなかったという側面があったのではないか。

道路特定財源問題は万年自民党政治の最大の闇、温床である。
しかも、マスコミがこの問題の深刻さの割にはこぞって、異常なほどに与党の肩を持ってきた問題だ。
政治の理屈も何もかなぐり捨てて、「国庫に金がないのだから、国民からもらえる税はもらっとけ」という論理ばかりをマスコミ自身が横行させてきた。
何度でも言うが「一般財源化」とは、「道路特定」のはずの、しかも「暫定」と銘打った税を、これからもとり続けて、他の目的にも使えるようにせよという理屈だ。だからこれは、政治の理屈、理念、筋というものを全く省みない議論である。税をまるまるもらい続けるために、もらう理屈を後から勝手に取り替えてとって付けよと語るのだから。

暫定的なものとされてきた取る理屈が減った税は、これを取りやめるか、減額するというのが筋である。まして、「全て減額。聖域はない」と語ってきた者たちが、こんな例外、聖域を設け続けるというこの酷さは、言語道断ではないか。

あまつさえさらに、この問題でいま与党・福田内閣は国民に対して新たなごまかしに着手し始めた。この「一般財源化」とやらを、問題の道路中期10年計画を変えずに行おうとしている。こういう酷い案でさらに、近々「衆院3分の2再議決」を強行しようとしている。

今、国民の目は、日々のガソリンの値下げに向いている。さらにこの日常生活の目は、この4、5月を注目しているはずだ。

野党はすべからく、この期待を裏切るまいぞ。裏切れば、心ある人々の胸に萌えかけた万年与党下野の夢がまたまた萎えていく。テロ特措法とならんで二つの酷い問題勃発、与党の醜態開陳をいずれも有利に展開できなかったとしたら、残るのは、さらに何倍も大きくなった野党への無力感だけだ。
何度でも言うが、政治は言葉ではない。言葉から出発しても、最後は結果を出すことである。万年与党という結果はこうして、歴代野党にも半分は責任がある。その責が全く果たせてこなかったから、国民から無能と観られてきた。
この無能のレッテルが、この絶好機にまたまたさらに、何倍も大きくなるのだろうか?

コメント (7)
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