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アメリカの戦争、中国の「戦争」   文科系

2017年09月20日 13時21分22秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 昨日sicaさんに、こういう回答コメントを書いた。

『 アメリカは現に戦争を重ねてきた (文科系)2017-09-19 09:23:58
 sicaさん、中国は確かに軍事費を増やしている。しかしながら、その経済成長率の伸びの方がずっと高いから、軍事費の対GDP比率はどんどん下がってきて、今や1・9%。3・3%のアメリカよりも遙かに低いのです。16年度の、ストックホルム国際平和研究所が発表した数字です。

 さて、アメリカは現に戦争を重ねてきた。一強になった冷戦終結以降は特に。湾岸、アフガン、イラク、シリア。またニカラグアもベネズエラも開戦しているようなもの。これらその都度の「開戦大義名分」をば、貴方は全部文字通りにすべて信頼しているのですよね。中国の軍拡の方がずっと気になるというのは、そういうことでしょう? おかしいと思わないのですか? それが不思議で仕方ない。』


 このように、アメリカのその都度いろんな開戦理由を全て信頼する人々が、中国軍事強化を批判しているのだ。アフガンは「アルカイダを匿った」。イラクは「大量破壊兵器」。「化学兵器使用」がアサド・シリアへの内戦工作理由であった。そして今はトランプの「(自国などの防衛のために)北朝鮮は完全に破壊する」発言。
 ところで、アフガン戦争は延々16年と米戦争史上かってない長きにわたり、イラク戦争は関連死含めて50万以上が亡くなられたという国際調査団発表数もある。シリアに至っては、イラクの死者数を軽く超えるということだ。そして、これら3国の家庭が無数に壊されて、世界へは膨大な難民・・・。そう考えてみたら、アメリカって現代の疫病神ではないか。しかも、このほとんどが国連の制止を振り切ってなされたもの。この事実を今の米当局は一体どう見ているのだろうか。そんな声は全く聞こえてこないから、このうち一つの総括も成されていないということだろう。酷い国と言う他はないである。

 あれだけ酷い首領様の国にも、幾百万の家庭があるということを、そして、それらの家庭の多くを韓国の多くの家庭が親戚としているということも、胸に手を当てて振り返ってみて欲しいものである。「(自国などを守るためには)北朝鮮は完全に破壊する」などと思いつきを語る時に。
コメント (11)
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日本サッカー史に聳える中田英寿の足跡  文科系

2017年09月20日 12時33分00秒 | スポーツ
 これは、06年ワールドカップ直後にある所に書いたものだが、再掲させていただく。日本サッカーは、彼にどれだけ感謝してもしたりないはずだと、そういう思いで書いた物だ。ワールドカップ(日本出場)が近づくといつも思い出すべき事と、自分に言い聞かせている内容である。

【 最後に、〇六WCドイツ大会終了を待って、二九歳でサッカー界からの引退表明をした中田英寿のメモリーを記しておく。彼が日本サッカーにどれだけの革命をなしたかという諸事実の記録である。

 まず、彼のジャパン代表登場がどれだけ衝撃的であったかから、始める。
 九七年、フランスワールドカップ・アジア予選途中で絶望的な苦戦続きから加茂・代表監督解任という結末、窮地が訪れていた。前回の「ドーハの悲劇」を経て、「今回こそは、WC日本初出場!」という国民の期待が崩れかけていた瞬間である。この瞬間に、突如出現した新米の二十歳。チーム危機の中、実力でレギュラーをもぎ取り、あまたの先輩たちが即座に「チームの司令塔」と自然に認めて、その後数ゲームで日本初出場という結果を出して見せた「日本の救世主」。日本中を大フィーバーさせたのも当然のことだろう。この二十歳の出現がなければ、フランスでワールドカップ日本初出場という歴史自身がなかったはずなのだから。クライマックスとして上げられるのが「ジョホールバルの奇跡」、対イラン第三代表決定戦。得点したのは中山、城、岡野。この三得点それぞれへの最終パス(アシスト)は全て中田が出したものだった。
 さて、この彼、その後も日韓、ドイツと三回のワールドカップを引っ張り続け、さらに希有のアスリートであることを証明し続けて見せた。これが、中田の二十歳から二九歳までの出来事なのである。そもそも「三大会連続出場」は他に川口、小野だけだし、「三大会レギュラー出場」ともなればもちろん、中田以外にはいない。こうして、日本サッカー界の常識を覆した革命児と表現しても、サッカー界の誰一人反対はできないという選手なのである。

 サッカー選手としての彼は、そもそもどんな特長をもっていたか。
 二十歳の彼のパスは、「『追いつけ!』という不親切この上ないもの」と日本の評論家たちから総スカンを食った。が数年後にはもう、彼のパススピードでしか世界には通用しないとは、周知の事実となった。
「フィールドを鳥瞰していることを示すようなあの広い視野はどうやって身につけたものなのか?」。こちらは、反対者のいない関係者全員が初めから一致した驚きの声だった。どんなプレー中でも背筋を伸ばし首を前後左右へと回してきょろきょろする彼のスタイルは、その後日本の子ども達の間に広がっていったものだ。正確なロングパスは正確な視野からしか生まれないのだから。
「人のいない所へ走り込まないフォワードにはパスをあげないよ」。これも今や、「フォワードは技術以上に、位置取りが全て」という、日本でも常識となった知恵だ。これについては日本FW陣の大御所、中山雅史のこんな証言を読んだことがある。
「中田が俺に言うのね。『そんなに敵ディフェンダーをくっつけてちゃ、パスがあげられない。どこでも良いから敵を振り切るように走ってって。そこへパスを出すから。そしたらフリーでシュート打てるでしょう』。俺、そんな上手くいくかよと、思ったね。でもまー、走ってみた。きちんとパスが来るじゃない。フォワードとして『目から鱗』だったよ!」
 この出来事が中田二十歳の時のことだ。十年上の大先輩によくも言ったり!従ってみた中山もえらい。中山が代表で中田から学んだものこそ、その後三十歳を過ぎて2度の得点王に輝き、J史上最強と言われる黄金期磐田を作り上げた原動力だったのだとも、僕は確信している。封建的な日本スポーツ界では、希有なエピソードなのではないか。

 中田はまた、自分個人用のサッカー専用体力トレーニングにプロ入り以来毎日、汗を流し続けている。「走れなければサッカーにはならない」、「外国人には体力負けするなんて、プロとしては言い訳にもならないよ」。自らのプレー実績で示してきたこれらのことの背景こそ、このトレーニングなのである。

 さて、「不親切な速すぎるパス」とか、「スペースの活用」、「ますますサッカーは格闘技になっている」とか、これら全ては今でこそ日本でも常識になっているものだ。しかし、中田はこれら全ての「世界水準」を二十歳にして、どうやって身につけたのか。「世界から習った」、「例えば十六歳で出会ったナイジェリアから(ヌワンコ・カヌーの名前をよく挙げていた)」などと彼は述べている。ほとんど世界の相手を観察してえた「知恵」なのである。もの凄い観察力、分析力、練習プログラム考案力、自己規制!それら全てにおいて、なんと早熟だったことか! この上ない頭脳の持ち主が、若くして観察のチャンスに恵まれたと語りうることだけは確かであろう。

 彼はまた、世の全てが媚びを売るがごときマスコミへの反逆者でもある。「嘘ばかり書く」、「下らない質問ばっかり投げてくる」と主張し続け、「こんなものは通さず、自分の大事なことはファンに直接語りたい」と、スポーツマン・ホームページの開拓者にもなったのだった。当時有名になったナカタ・ネットを創ったのは、弱冠二一歳、九八年のことである。それも、日本語、英語、イタリア語だけでなく、中国語、韓国語版まで備えたサイトに育ち上がって行った。国際人というだけではなく、アジアの星にもなっていたということなのだ。

 他方、日本のサッカーマスコミは未だに程度が低い。テレビのサッカーでも、ボールばかりを追いかけているように見える。ゴールに向かって組み立てられていくサッカーの神髄は、これでは絶対に見えてこないはずだ。この『ボール追いかけ』カメラワークは野球中継の習慣から来ているものだろう。野球はどうしてもボールを追いかける。その習慣で、サッカーでもボールを追いかける『局面アングル』が多くなっているのではないか。それにもう一つ、日本の新聞などのサッカー報道でも、勝ち負け、得点者に拘りすぎているように思われる。サッカーの得点は、ほとんど組織の結果と言って良いのだから、フォワードよりも組織を写して欲しいと思うのだ。得点を援助したラストパス、いわゆる「アシスト」報道がないのも、日本の特徴だろう。

 ありがとう、中田英寿。僕をこれほどのサッカー好きにしてくれて。僕の生活にサッカーを与えてくれて。】

 最後に、現在のマスコミは「キング・カズ!」を連呼しているが、何故ヒデの名前がもっと多く出てこないのだろうか。不思議だ。ワールドカップ初出場、W杯本戦初の予選リーグ突破・ベスト16の立役者を日本サッカー史のキングと呼ばずして、誰をそう呼べるというのか? ナカタを差し置いたこの「キング・カズ」もまた、読売辺りが画策したマスコミ的偏向なのであろう。
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韓国で、公然の国防相独走  文科系

2017年09月20日 11時17分02秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 19日の新聞にこんな韓国関連記事があった。

『 海軍出身の宋(永武国防相)氏は、自身が創設を表明した北朝鮮首脳部の「斬首作戦」実行部隊を文(正仁大統領府統一外交安保特別)補佐官が「大きな過ちだ」と非難したことに、「不適切ではない」と反論した』
 また、この国防相は戦術核の韓国配備について「検討する用意がある」と公式に発言しているが、大統領は「核配備には同意しない」と発言し、大統領府も「政府として検討したことはない」と公式に発表している。

 韓国軍って、こんなに安易にかつ堂々と、国防相が独走発言、文民統制違反とも言える言動を犯すのだ。一体この罪の大きさがどれほどのものかを、ちゃんと理解しているのだろうか。それとも、歴史的に韓国政府を堂々と無視して、米軍の言う事だけを聞くように出来ているのか? だとしたら、アメリカの指示によって旧日本関東軍のように独走を始めることもあるのではないかと、危惧するのである。

 なんせ、今の朝鮮半島はトンキン湾事件のような「偶発的」事故・戦争を恐れるので、韓国軍部の独走は怖くて仕方ない。トランプは相変わらずこう叫んでいるし。『北朝鮮は完全に破壊するつもりだ』。この発言、イラクと同じで、そこに国民が居て、無数のその家庭があることを何も見ていないものと思える。


 と、ここまでを昨日に書いたら、本日の中日新聞には現地特派員によるこんなニュースが載っていた。韓国大統領府が宋国防相に厳重注意、対して、宋氏がこう謝罪したとのこと。
『過ぎた発言だった』
 それにしても、戦術核配備と「斬首作戦」。こんなに大きな「過ぎた発言」が何故安易に飛び出すのだろう。戦術核配備は大きすぎる問題だし、「斬首作戦」も以下のような大問題をはらんでいる。アメリカが「斬首作戦」を叫ぶたびに、北のミサイル実験がエスカレートしてきたと。なんせ彼の国の体制は、首領様の存命以外は何も見られないような仕組みになっているのだから。韓国政府関係者が「斬首作戦」を叫ぶというのは、それだけで両国が険悪になるということである。
コメント (2)
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