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国連スティグリッツ報告のお勧め  文科系

2017年09月26日 13時26分21秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
このエントリーは、2014年11月17日に掲載した拙稿「スティグリッツ国連報告・序文要約」に付けたコメントなどの紹介である。昨日ここのアクセスベスト⑩に入ってきたから付けたコメントもある。歴史の今がなかなか見えなくなるときに、あるいは今しか見えなくなるときに、立ち返ることにしている僕の文章の一だ。

【 こういう経歴の経済学者だからこそ  (文科系) 2014-11-18 07:01:37
 この報告の委員長、スティグリッツの経歴を改めて紹介しておこう。こういう人物が、国際金融資本こそ2008年世界的危機の元凶であると述べ始めたのだ。ここにこそ、100年に一度の世界的危機の本質が覗けるというものではないか。まー、真実の傍証でしかないことではあるが。

①まず米クリントン政権の経済諮問委員会責任者であったこと。
②日米金融が中心になって引き起こした97年アジア通貨危機の直後はまだ、アメリカ金融批判をしてはいなかったということ。
③そのアジア通貨危機があった1997年から、2000年まで世界銀行の上級副総裁およびチーフエコノミストを勤めたということ。
④その後でこう言いだしたということ。「アジア通貨危機は、アジアに何の問題もなかったとしても起こったはずだと、つまり自然に起こったものなのではないと、今は考える」

 つまり、アメリカ経済の全てを知り、世界経済政策のチーフエコノミストも務めたノーベル賞経済学者が、その両方の体験、知見を上げて、この委員会、報告の責任者という任を果たしたのである。
 おまけにこの報告は、国連総会という場所で、アメリカ代表の執拗な反対を押し切って192ヶ国の圧倒的な支持を得たものだ。 】

【 歴史的文書 (文科系) 2017-09-26 00:04:27
 この古いエントリーが、一昨日からのアクセスベスト⑩に入った。非常に嬉しい。なんとなれば、エントリー末尾20行弱で紹介している内容のように、世界史が百年先に踏み出していく際に最も重要な反省文書になるはずだからである。

 こういう文書、世界の動きは、日米国内マスコミがもっとも報道しないものである。日米の金融資本支配をこそ批判しているからなのだ。】


なお、上記の「エントリー末尾20行弱で紹介している内容のように・・」とは、こういう文章である。

【 『これらの危機は、この35年間世界に適用されてきた支配的な経済観によってしっかりと相互に関連づけられ、結びつけられていた』
『この点についての本報告の下記の部分は力強い。「過剰生産力と大量失業が同居する世界の中で、地球温暖化や貧困の撲滅という挑戦に応えて行くことを含めて、未達成の地球的課題が残されている。このような状況は受け入れ難い。(第1章第11項)」』
『本報告の基本的視点は、我々の複合危機は失敗或いは制度の失敗の結果ではなく、制度そのもの(組織と原則、歪められ損なわれた制度の仕組み)がこれら多くの失敗の原因だということにある』
『米国の代表は決議採択後の発言で、「国連は…… 今回の文書で述べられている多くの問題について、意味のある対話の方向を提起したりふさわしい場を提供したりする専門知識もマンデート(権限とか委ねられる力量とかの意味ー文科系)も持っていない、というのが我々の強い意見である」と述べた』
『私はマハトマ・ガンジーの生涯と教えからもインスピレーションを得た。彼は嘗てこう述べている。「最初彼らはあなたを無視する。次いで彼らはあなたをからかう。そして彼らはあなたと戦う。そしてあなたは勝利する。」』

『専門家委員会の報告と6月の決議文書は、我々の国連を通して真実のために戦い続けようという、招待状或いは勧告である』 】
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内田樹さんのツイッターより らくせき・安倍自民党を落とそう

2017年09月26日 09時57分48秒 | Weblog
首相の支持者たちは「戦争ができる国」になれば国家主権と国際社会での威信が回復されると信じています。そこまでは財界や保守思想家もメディアも一緒です。でも、首相の語られざる目標は「アメリカが相手でも戦争ができる国」になることです。コアな支持層にはこれが「来る」のです。

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