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人の情に盲目、日米首脳   文科系

2017年09月22日 20時03分43秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 北朝鮮への制裁強化が、国連で大きな議題になっている。もっとも、世界が国連法違反の北の核を問題にしているが、日米はさらにこれを、戦争さえ厭わぬ大問題にしつつ、ここの国民は生きていく資格もないという態度を取っているようだ。新聞をよく読むと、こういう日米首脳の言動を「無理もない」と観ているやにも読めて、人道上はなはだ非常識を通しているようで、凄く抵抗を感ずる。こんなふうに。

 韓国が北に対して800万ドルの人道支援を実施すると発表したことについて、日米が「慎重対応を要請」したとのこと。わざわざ国連に集まった機会に日米韓三首脳会談を持った場所でこれを「要請した」というのだから「要請」というよりも、韓国大統領に抗議したに近い態度になる。対するに、韓国大統領が良い返事をしなかったから、「要請」という表現になったのだろう。以下の理由で、韓国大統領が良い返事をしなくて当然なのだ。それが見えない所にトランプと安倍が間になっていると垣間見えた気がする。その愚考内容はこのようなものだ。

①まず問題の人道支援内容はこうであると、韓国政府から発表されている。子どもや妊産婦の医療や栄養改善に充てる。「現金ではなく医薬品や栄養食などの物質なので、(軍事目的への)転用は不可能」と強調したとのこと。
 こういうものさえやめろとわざわざ「抗議する」というのは、はなはだ人道に反する冷酷、低劣な思考だと言いたい。酷い独裁首長を頂いた国民は生きる権利もないと振る舞っているのである。こんなしわ寄せをしたところで、国民に抵抗の芽さえ生まれるわけもないのである。そういう国は、サウジも含めて他にも多いはずだが、米国が利を得ている国には何も非難などしていないのであるから、そういう国民には生きる権利がないとしているのと同じ事になる。

②かてて加えて、韓国と北の国民には親類同士が無数なのだ。しかも、毎年故郷に念入りに墓参りをする習慣なども含めて、日本よりもはるかに親類関係を重んじる国である。そんな国がある時点でいきなり人工的国境によって南と北に分けられたのだから、南から北の故郷の父母、祖父母、兄弟、子や孫の事を、酷い生活をしているだろうななどと、いつも胸を痛めてきた。だから、韓国大統領が上記のような「人道支援」を申し出るのは、人の情の必然と言える。それに対してトランプと安倍は、「そんなことは無視せよ」と抗議したのである。韓国大統領がこれを拒否したのは、人の情として当然のことだ

なんせ韓国大統領に抗議した方は、イラク戦争関連50万以上の死者を、シリア戦争関連はそれ以上を出しても、なんの反省もない日米首脳なのである。50万とか100万とかの死者を出してなおかつ正当な戦争の大義名分が、果たして米側に存在したのであるかと、考えてみたらよい。一方は「大量破壊兵器」という嘘の理由開戦だったのだし、シリアに至っては根拠もあやふやと分かった「化学兵器使用」なのである。そんな理由で、国連はいざ知らず世界の一国に過ぎぬ国が50万とかそれを超える人殺しをやったのである。
 つまりこう言いたいのだ、今度の北へのこれほどの制裁や、ましてや戦争理由になどなるわけがない、と


④何故戦争理由にとか、これほどの制裁になるわけがないと言うのか。現に核を持っている国は多いし、このどこもが過去にばかばか実験を重ねてきた。国連は確かに核拡散を違法としたが、これまでの核保有国と同様に北もこれを他の国に撃つ可能性など皆無なのである。小型核一つこの70年以上の世界で撃たれていないという「背景」にはそれ相当の重い世界史的意味があることに加えて、もし撃ったならば首領様ご一統が集団心中するようなものだとは、フセイン、カダフィ、ミロシェビッチなどを見ている世界では、普通の人は皆理解できることになっているはずだからだ。


 こういう諸事実に鑑みれば、韓国大統領の提案は人として当然のもの。対する米日首脳の「抗議」は、人でなしというものであって、自分の正当化ごり押しの甚だしく非人道的な偏見に凝り固まった振る舞いと言うしかない。日米以外の国は皆、戦争になど出来るわけがないと振る舞っている。
コメント (2)
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