ちょっと前にこんなニュースが出たが、僕はこれを一笑、「いくら大金積まれても、ありえない」と。
長いサッカーの世界歴史には、いろんな伝統、そこから生まれた「格」と言うものがあって、その知識からのことだ。これは例えばここで僕が「ネイマールのプレミア行きはもうあり得ない」とバルセロナ時代から語ってきたのと同じ種類の知識からのこと。ネイマールの場合は、「ネイマール!」と名付けられたシミュレーション癖がイングランドでは徹底的に嫌われるからである。よって、あの大選手が「大金積まれてサウジへ」と言う結末。
三苫の場合も、同じこと。日本人選手が皆「行く末プレミアに行きたい」というのも、野球選手が巨人に憧れるのと似た心よりも遙かに強い、世界的な心なのである。巨人とロッテから引きがあったら、金は多少安くとも巨人を選ぶというようなことよりもすっと強い心なのだ。
プレミアへ行きたい日本人選手はすべからく、ちょっと当たっただけで痛そうな素振りをして倒れていると言った「プレー」はしないことである。これが嫌われることは、セルティックへ行った日本人達でも皆知っている。スコットランドにも、イングランド・サッカーの伝統が強く残っているのである。