九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

孫が僕の杖になる  文科系

2025年01月24日 06時17分59秒 | 文芸作品
 近頃、僕の老いが凄く進んでいる。
「ステージ2か3の膀胱癌、全摘出しないと、そのどちらかも分からない」
 そんな憂き目にあって以来2年4ヶ月。長年励んできて、術後の長い入院生活中からきちんと復活させてきたランニングも2年弱ほど前に禁じられてしまった。走ると、ストーマ・人工の尿袋に血が混じるようになったからだ。腎臓からストーマへ尿を導く尿管に入っているカテーテルがこすれて起こる出血と言われた。
 運動・筋肉と脳との良(悪)相互作用循環関係は今や周知の科学的事実と証明されているけど、頭脳の衰えにも悩まされて意気消沈の昨今だ。いわゆる物忘れとか、文章創作などに関わる創造力、集中力の枯渇とかの形で。そんな84歳になる今、4年生の男孫に救われることが次第に多くなっている。

 ある日、注文された即席ラーメンを作って、食卓へ持って行ってやると、こんな言葉を返された。
「ちゃんと火を消した?」
 これは、最近の僕と婆とのやり取り大騒ぎの一つをよ―く聞いていたものだなーと、驚いたこと! そんな失態場面から爺婆の間でいくつか繰り広げられたその一つに出くわして、彼が目を皿にしていたにちがいないのである。なんせ、その口調までが婆に似ていたのだから。早速ガスレンジにとって返したが、消えていると告げつつ、僕は彼の目を見直したものだった。

 さて、こんな孫に救われることも多いのである。たとえば、僕が最近買った自転車のワイアー錠を彼が弄っていて、こんなふうにつぶやいていた。
「これって確か、ジイの誕生日だったよね。5月24日だから、0524っと。ほら、開いた!」
 この様子を端から見ていて、僕はもう、大喜び。自分が設定した開け方の番号を忘れてしまって、大枚3000円で買った頑丈なこれを「もう捨てるしかない」とがっかりしていたその翌日の「0524」だったのだから。彼は例によって、この番号を決めたときに僕の独り言・言動をそばで聞いていて、覚えていたにちがいない。「なんたる記憶力! なんたる幸運!」。そういう素振りが間違いなく彼には伝わったろうが、その意味まで伝わったかどうかは、分からない。僕はさりげなくまた番号を合わせて、ワイアーをほどいてみたもの。今後に家族誰かの誕生日を忘れたときなどは、こっそりと彼に聞くことにしよう。 
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「フジにもハゲタカ?」と疑心暗鬼  文科系

2025年01月21日 09時39分32秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 フジテレビ親会社の株が、急落から急騰。アメリカのファンドが、日本中の大会社広告が逃げる中で、爆買いに入っているのだそうだ。即座に疑心暗鬼、例の「ハゲタカ」? 「物言う株主」でも「アクティビスト」でもよいけれど、「人の命が懸かったような株の買い占め」など、もーご免だ、いい加減にしてくれ。短期資金ならぬ、長期展望に基づく買い占め説もここではおおいにありうるだけに、そうとしてさえ、もういいかげんにしてくれ! 経営者が一夜で替われば、そこに働く人々に良いわけがない。日本人は「フランスからゴーンが来日産に日産に何が起こったか、よーく知っている。世界には物言う株主で一時持ち直した例も多いのだろうが、「株主資本主義」こそ、今や、英米凋落の最大原因。この凋落の穴からこそ、トランプが生まれたことも知っている。
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「トリクルダウン」はどこ行った?  文科系

2025年01月20日 10時45分30秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
「イーロン・マスクやビル・ゲイツ、ジョフ・ペゾスなど、大金持ちが出れば、そこから下層へ滴り落ちる金もあるから」と擁護論付きで暴走されたのが、株価・株主資本主義経済。ところが、このやり方でもアメリカは今や、中国にケチョンケチョン。物作りも労働者に与える職場も、予想外にどんどん奪われてしまった。「こんなに早く物作り、労働者の職場が中国に奪われるなんて、驚きの予想外」と口をあんぐり! 米識者は反省しているが、怒ったのが米の白人失業者、低所得労働者達。これが今、トランプの最大支持基盤になっている。かくしてますます、米既成支配層は憎まれっ子で、民主党は凋落。トリクルダウンなどいまや、誰も信じてはいない。要は、学問的空約束、学問的詐欺だったのである。トランプは、関税など保護主義でもってアメリカに職を作ろうと、自由主義経済など放り出してしまった。それで、円安日本ははて、どうするのか?

 ならどうする? ケインズのような需要サイド経済学を取り入れるしかないのだろう。この間、供給サイド経済が世界を荒らし回ったのだから。日本住宅バブル、リーマンショック、イラク戦争だけではなく、ウクライナ戦争、イスラエル戦争にも、これの影がちらついている。このこともまた、ますます明白になっている。新自由主義経済を先行率先したイギリスが、ガタガタになって、イスラエル、ウクライナに命運をかけているやの姿も、なにか象徴的ではないか。
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近況報告に換えて、読書ノート   文科系

2025年01月19日 13時45分39秒 | 日記
 こういう年賀状を書いた。
「お元気でしょうか。今年もお互い元気でと願っています。
 22年9月に癌で膀胱摘出、23年5月に復活成功のランナーを断念、以来、ギターと同人誌、孫の世話という生活。ギター教室通いは20年を超えますが、去年の発表会で初めて普通に弾けました。今は何度目かの『アルハンブラ』に苦闘中です」

 ランナーについては、9時間に及ぶ大手術の後色々あって、感染症もおこった半年に及ぶ入院生活中からリハビリ運動を頑張って、23年5月には以前と同様に10㎞ほど走れるようになったけど、走ると人工の膀胱袋、ストーマに血が混じるから医者に止められたのである。以降は、ギター練習の比重がどんどん上がってきたと書いたわけだ。ちなみに、ブログと同人誌の文章書きがちっとも進ま なかったのは、その「力」がでなくなったというか、無くなったような感じ。「そういう能動性、探求力」が無くなったようなのだ。まるで自分の性格か能力が全く変わってしまったように。ランが自分の能力、性格などに与える好影響は知り抜いていた積もりだが、これがなくなったことから以来その悪影響の大きさに打ちのめされているという感じなのである。
 なお、孫の世話というのは、我が家では連れ合いではなく僕の分担になっているのである。いつの間にかというか、自然にそうなっていた。

 ただこの間に読書はしていて、最近はこんな本を読んだ。
 「スパルタ 古代ギリシャの神話と実像」(長谷川岳男著、文春新書)
 「一外交官の見た明治維新」(アーネスト・メイスン・サトウ著、講談社学術文庫)
 「イスラエル軍元兵士が語る非戦論」(ダニー・ネフセタイ著 集英社新書)
 「スティグリッツ教授の これから始まる『新しい世界経済』の教科書」(徳間書店)
 ここブログの日を設けてそれぞれの書評、いつもの内容紹介を書きたいところだが、ごく簡単に今ここにも書いておく。

・「スパルタ」は、とても面白い本だ。アメリカ映画にもなった「テルモピレイの闘い」を象徴的中心において、この国の特徴を歴史的に描き出している。この闘いとは、レオニダス王と300人のスパルタ兵がアケメネス朝ペルシャの大軍相手に健闘・全滅したものだが、同じギリシャ対ペルシャの闘いとして有名なマラトンの闘い(マラソン発祥の由来故事)の10年後のことである。「スパルタ教育」の元祖が展開、解説されている本である。

・イングランド外交官が書いた「明治維新」は、知る人ぞ知る有名な明治維新第一次資料のようだ。なんせ「サトウ」と引くだけで旺文社「日本史事典」にこの人物と著作が載っているのだから。とはいってもこのサトウは日英混血なのではなく、そういう英人の名があるということだ。650ページという文庫本ながら、英国が絡んだ生麦事件、薩英戦争、薩長戦争、そして大政奉還など、日本が激動した1860年代の諸事件が体験談として詳しく展開されているし(ちなみに、現在日本学会の明治維新論記述は1853年の「ペリー来航」から始まる)、坂本龍馬を除いて薩長土肥の有名人物が、面談した人々として全部登場しているのである。

・「イスラエル軍兵士」は、希有かつ貴重な本である。現在日本女性と結婚して3子をもうけて日本に住んでいる元イスラエル空軍一兵士のイスラエル国解説、反戦の書である。イスラエルという国が戦前日本に見えてくるのも、著者が日本に接近した理由の一つではないかと思えたものである。

・ノーベル経済学賞受賞者スティグリッツのこの「教科書」本は概要をすでにここで紹介していて2度目の読書になるのだが、是非詳しい紹介を書きたいと思って再読し始めたものだ。株価・株主経済批判の書と言って良く、度々起こるバブル弾けのときの「大きくて潰せない」批判の書と言っても良い。日米ともに給料が安くなって深刻な需要不足が起こっているからこそ供給サイド経済はもうダメだと述べている。

 長くここにご無沙汰していて、申し訳なかったが、上に述べた理由によりご勘弁を。そして、今後もここをご愛顧をと、お願いする。身体の急な衰えは、頭脳にどれだけ影響するかということで、ご容赦願いたい。書くテーマを思いつかず、思いついて準備に入っても焦点がはっきり出来ずもやーっとしたままなのである。もっとも、今年84歳になる老人としては、自然の成り行きで、ランニング力含めて今までが異常だったのかも知れぬ。
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「USスチール」、日鉄頑張れ!    文科系

2025年01月07日 09時42分11秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 日鉄のUSスチール買収問題にアメリカ政府が反対を決めた。「アメリカの安全保障問題として、不承認である」と。ことは、アメリカの鉄鋼別企業と日鉄とが買収合戦をして日鉄が勝ち、USスチール自身もこれに乗っていると言う問題なのだ。自由主義経済の自由競争商談結果に対して、政府が制止に動く。アメリカ自身が世界に対して散々やってきたことを、他国がアメリカに仕掛けたら、これを妨害するというのである。それも、経済法律自身では止められないから、別趣旨の法を持ち出してきた。トランプ流の不当関税政策と同じやり方だ。これに対してカナダの首相は、その首をかけて抵抗しているというのに、その上を行くバイデン政権の所業である。

 この問題はアメリカ政府の最新世界政策が絡むから、大変難しい。21世紀のアメリカは、自由競争で中国に負け、「その負け方が予想外に急激であって、アメリカ労働者の職場がどんどん無くなった」と言う事実に衝撃を受けている真っ最中だから。こんな反省があるから、USスチール問題は大変難しい世界最先端難問なのだ。そうであっても、現在の法は法。日鉄が、US買収競合会社と全米鉄鋼労働組合とを訴えたのは、当然のことだった。

 とはいえ、この課題は、トランプ政権に移ればさらに限りない難問に移行するだろう。「MAGA」を豪語する彼は、彼のディールで慣れ親しんで来た強迫というやり方に打って出るにちがいないから。ただし、その強迫が安全保障問題に発展していけば、日本だって強みはある。在日米軍思いやり予算がその一つだ。日本政府も頑張れ!
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人類痛切の歴史的教訓、「戦争への一里塚」  文科系

2025年01月05日 10時07分50秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 日鉄のUSスチール買収阻止にアメリカ政府が乗り出してきた。トランプ政権になればこの姿勢はさらに強硬になっていくだろう。トランプはさらに、アメリカ高関税設定に関わって諸国を脅しているのだから。ここまで他国に迫り続けてきた「自由主義経済の旗手」が聞いて呆れる所業の数々だ。
 さらには、14年にウクライナ問題によってG8から追い出されたロシアがBRICS強化に励み、そのG7はウクライナ、イスラエルを熱烈擁護している。この二つの戦争では、諸国に憎しみ合い・分断の連鎖がどんどん増幅されていく真っ最中だ。
 こうして、世界諸国の経済分断、友好分断、ブロック化が異様に進んでいるが、「世界の経済分断は、戦争前夜、戦争の前提」ではなかったのか? この命題は、二つの世界大戦などから人類が痛切に学んだ遺訓だったはずだ。世界一致の場・国連は、あからさまに無視され始めている。ちなみに、イスラエルが国連職員を何百人も殺しているというのは、世界周知の事実である。国連のような組織が強化されねば、地上から戦争はなくならず、核兵器使用の恐怖も増すばかりというのも、人類が20世紀に学んだ教訓だった。

 と、こんな歴史知識はとうにご存じのはずのマスコミも、世界の感情的分断をどんどん増幅させているやの昨今である。世界史的知識など端から期待できぬ最近の貧素な政治家らはいざ知らず、昨今のマスコミは「世界分断・憎しみ合いの連鎖」を無自覚に報道、増幅するばかりしていてよいのであるか?

 ここでもう一つ、気になる世界分断をあげたい。宗教分断もどんどん強化されているのではないか? トランプの支持者最大勢力の一つがキリスト教・福音派だということは、今や世界の知る人ぞ知っている。福音派もユダヤ教徒も信じている旧約聖書とイスラム教徒との分断が「影で進められている」のではないか。それも意外に深く深く。トランプの最大助言者・娘婿クシュナーは、イスラエルの熱烈支持者だとも聞いているし。宗教者こそ、世界分断に抵抗すべき存在だと思うのだが。人間を神の似姿と見るならば。なおさらのことではないか。

 今人類は、20世紀二つの世界総力戦と、国連創出とから生み出された歴史的教訓を改めて思い出すべき時である。
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イランなどアラブの命運に関わって   文科系

2025年01月04日 13時50分56秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 新年おめでとうございます。長いエントリーなしへのお詫びとともに、そう申し上げます。

 探していた内容の記事が見つかった。パレスチナ関連のシリアに関わる記事だ。以下の記事は、イランを含んだアラブの命運などがうかがわれるものだ。
「マスコミに載らない海外記事」のニュースを見ていると、シリア崩壊の状況がやっとよく分かった気がする。アサドらの「裏切り」というその背景に始まる、シリア一司令官の「シリア崩壊とこれから」についての談話は、現在深刻すぎるパレスチナがらみでもあって、世界が知るべきことと思った。この司令官の名前は伏せられて、ラムと言う偽名が使われているが、その一部を抜粋しよう。西側の記事では、パレスチナ、ウクライナの情勢は全く何も分からないと教えてくれたものである。


『 ソレイマニ、ライシ、ナスララ。誰かが裏切ったのだ

 「2020年に、私が若い兵士として知っていたソレイマニ将軍(イランの革命防衛隊司令官だったが、イラク政府に招待されたバクダッド空港でドローンで爆破暗殺された)がアメリカの悪魔に殺された時、何かがおかしくなり始めているとすぐに感じた。彼は単なる将軍以上の存在だった。彼は真の人間で、指導者で、生きた模範だった。残念ながら、彼の後、抵抗枢軸には、様々な国や宗教や民族の何千人もの兵士を同じように調整できる兵士がいなかった。これは非常に大きな戦略的不利だった。」我々は抵抗枢軸の歴史を簡単に振り返り、中東全体への地政学的影響について一緒に考えた。

 「ライシ(去年5月になくなったイラン大統領)の死を聞いた時、信じたくなかった。あり得ないことのように思えた。その瞬間から、全てが悪化していった。私は毎日、更に恐ろしいことが起こるかもしれないという恐怖を抱きながらニュースを見ていた。そして実際に起きた。ヒズボラとハマスの指導者全員が次々と殺害されたのだ。」それは悲劇的真実で、私にはそれを確認することしかできなかった。

 敵がレバノン抵抗軍の軍事指導者を次々抹殺した速度は信じられないほどで、CIA、MI6、モサドなどの機関が素晴らしい仕事をしたことを証明している。これは議論の余地のない事実だ。数か月間に、中東の政治地理全体が、何年も試みても成功しなかった変化を経験したのだ。

「ナスララ(レバノンのシーア派組織、ヒズボラの書記長。去年9月イスラエルの空爆で死亡と、発表された)のバンカーの座標を知っているのは誰だ? おそらく世界で3人、ハメネイ、ソレイマニ、アサド。ハメネイは裏切るくらいならライフルを手に死を覚悟しているはずだ。ソレイマニは既に排除されている。残るのは一人だけだ…」。この言葉を聞いて私は口をあんぐり開けた。この司令官は大統領の悪口を言ったことはなかったが、政治的に全てを支持しているわけではないことは知っていたが、国全体の利益のために常に指導者の戦いを支持していた。怒り、失望、痛みが真実の言葉を引き出した。賭けではあったが、真実だった。

 なぜなら、未解決の大きな疑問の一つは一体「誰が」ナスララの正確な居場所を明かしたのかということだ。諜報員? スパイ? 金で手に入れた情報? それとも裏切り者? 事実ナスララはもういない。そしてラムの言葉によれば、これは次に陥落するのはレバノンで、その結果、パレスチナは世界中に散らばった最後のアラブ人の記憶の中にしか存在しなくなることを意味する。

 「数日のうちにシリアは陥落した。なぜならシリアは既に国を裏切った支配者連中の意のままに陥落していたからだ。7万人の兵士が数時間で移動し、軍用車両ではなくタクシー(高額な費用がかかる)に乗ってイラク国境に向かった。全て計画通りだった。この侵攻で銃弾は一発も撃たれなかった。これは私が知るシリア軍ではない。この『もの』は品位のない倒錯だ」

 彼は後ろの写真を指差した。軍服を着た兵士がちらり見えた。兵役に就いた際に両親に送ったはがき写真の一枚だ。「あそこの22歳の青年を見てくれ。喉を切り裂いたんだ」。彼は数分間固まり目には涙が浮かんでいた。それは彼の親しい友人の息子だった。
  
これから何が起きるのだろう?

 ラムは、これからの数日、数週間、数か月について話す気はない。アラブと世俗シリアは、もはや存在しない。敗者の言葉にはほとんど価値がない。

 「最近、考えられないようなことが起きている。とても生々しいことなので、このことについてメディアは何も報道していない。70年間の民族的、文化的、宗教的憎悪を想像願いたい。彼らは報復しているのだ。この言葉を発するのは、ほとんど恐怖だ。彼にはイスラム教聖職者の兄弟や甥や姪が何人かいるのを思い出し、少し心配しながら、彼らはどうなのかと尋ねると、彼はこう答えた。「親族をシリアから連れ出そうとしているが、12月8日以来、連絡すら取れない。あの土地の何千人もの人々が受けている悲劇だ。」

 約一時間続いた会話の締めくくりに、ラムはあえて、ほぼ「予言的」予想をした。「私はこう言いたい。昨日はパレスチナ、今日はシリア。明日はレバノンが永久に陥落する。そしてイエメン。イエメンとレバノンが陥落したら次はイランだ。その間には何も残らない。イラクはアメリカ武装集団に包囲されたガソリンスタンドで、簡単に陥落する。トランプ大統領はイランを破壊する準備ができている。既に諜報機関はこれを知っている。ハメネイが死ねば、イランは崩壊する。」数秒の沈黙。ハメネイは、最後に残った「世界的」イスラムの権威で、抵抗枢軸最後の後援者だ。

  「次はロシアの番だ。過激主義の匂いを漂わせた何百万人ものスンニ派イスラム移民が既にロシア都市の街頭にいる。無差別に入国させた国は、その悪影響を味わうことになるだろう。次はローマの番だ。その次は北京の番だ。『長ひげ』連中が赤の広場やサン・ピエトロ広場に行進してくる日を私は待っている。その恐ろしい日が来る前に死にたい」』
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