ヤマシャクヤクなら”天主山”を疑わない我ら夫婦
どの登山口からでも、かなりな遠路で登山口までが悪路のオマケ付きの山なれど出掛けました。
最初は、鴨猪川登山口を考えていたが、昨年の熊本地震で道路崩壊が激しく通行止めと・・
また、小松神社登山口は、前回歩いたときに林道で以後の荒れた登山道に辟易したので回避することに
残った登山口は、宮崎県側から椎矢峠登山口に向うことにした。(ここも恐い道路に違いありませんが・・・)
なんとか林道の情報を入手しようとしたが、頼みの椎葉役場も5/11?の大雨後の情報皆無とのことだった。
まっ行けるところまで行って、残りの距離次第で歩くか?引き返そうとお気楽で椎矢と峠へと向かった。
椎葉の中心部から30分で、尾向小学校を過ぎていよいよ椎矢峠に向かう林道にさしかかると消防団の一行が集会
左→峰越峠,右→椎矢峠
有り難いことにその中の1人が、昨日峠まで行ったと嬉し情報を下さりホッと安心して峠へ向かった。
***団員からの忠告、「自己責任で&消防団の出動要請が無いように」と、釘を刺されもしました。
舗装道路から凄まじいデコボコの砂利道を時速15kmで登って行くと、突然道路の中程に落石が・・・
動かそうにも、一人の地からじゃ動きそうにない、土手側を見るとなんとか動かせそうな岩が点々とある。
小さな岩を敷くように並べて、なんとかトレイルの通れる幅を確保して通過する。
これを越えてもリスクは残る。
***帰りに新たな落石が起きたらどうしようと、山歩きしている間も一抹の不安が頭から離れなかった。
そんなリスクを背負ってまで行くか!と、呆れる人が多い事でしょうね。
尾向小学校から約20kmを1時間近く掛かって、名物のトイレが見えてきた。
椎葉(宮崎県)と矢部(熊本県)の県境椎矢峠
*矢部へは通り抜けできません。
峠のプレート、記念撮影に訪れるドライバーも居るとか?
道中は、落石や路肩崩落、割れた石の角が鋭くてタイヤバーストの心配など神経がすり減りました。
大きなリスクを背負って来たからには、天主山のヤマシャクヤクを心行くまで堪能しましょうとスタート
8:39,峠で疲れた頭を冷やしたら、天主山へ向かいます。
三方山1578mへの分岐(5分)、過去2回登頂しているのでもう行きません
切剥1578mの登山口(分)、右→ここから、久保の息を経由して鮎の瀬登山口へのルートがあります。
トリカブトが現れました。
?年前の秋、トリカブトの花粉を経皮吸収して目眩を起こしました。
木材搬出作業道の終点、ここまで林道跡のフラットな歩きでした。(分)
1514mピークのトラバース点になるとヤマシャクヤクが現れます。
蕾が多くて、お花畑の開花が気になります。
天主山のお花畑、一面ヤマシャクヤクです。
綺麗に咲き競っているようでした。
年頃の娘さんでしょうか
まだまだ、小学生かなぁ~
おお~、老後を考えて種子をつけ始めています。
ヤマブキソウも花盛りです
一旦、花鑑賞を中断して、天主山の山頂へ向かうことにします。
目的は山頂に立つことではなく、ヒゴイカリソウに会うためです。
途中の岩峰、抜群の展望で三方山・椎矢峠・高岳・国見山が見えます。
岩峰を過ぎると、山頂まで幾つかのアップダウンがありますが、そこそこに色んな花が咲いています。
歩く速度を半分に落として、四方八方に目をやりながら山頂へと一歩一歩登って行くと
ホラッ!、紫エンレイソウを見つけました。
6回目の天主山ですが、エンレイソウは初めて見ました
都合、4ヶ所で見ましたが、単独での存在じゃないので見つけにくいかも
メギだと思います。
あった~🎵、逢いたかったヒゴイカリソです。
ラショウモンカズラは、結構たくさん咲いていました。
目が余りにも道草するので、なかなか山頂が見えてきません。
良いんです、今日はゆっくり花を愉しむ山歩きなんだからと、また足を止めて花に目をやる。
ミツバツツジさんにも挨拶しないとね。
傾斜が少し緩く、広い尾根になってくると天主山の山頂です。
椎矢峠から、2時間20分天主山の山頂に着きました。
天主山山頂の北斜面はヤマシャクノ群生地ですが、殆どが蕾のようです。
この一帯の見頃は、1週間~10日後になるのではないでしょうか?
おっ、天主山に入って初めて人の声を耳にし、2人連れの女性が登ってこられました。
登山口や山道にお話を伺い、彼女らと別れてヤマシャクヤクの待つお花ばて家へと戻る。
再び、お花畑でヤマシャクヤク鑑賞です。
カミさんは、お花鑑賞
私は昼食作りです。
ん?椎矢峠方向から人の声がします。
yamahiroと同じリスクを背負って椎矢峠から来る登山者がいました。
お話しすると、ハラハラドキドキしながら登ってきたら、轍の跡があったので走ってきたと
落石場所では、やはり手間取ってしまい、二人で小さな石を動かして道幅を確保したと驚きのパワー
*おかげさまで、帰りは楽に通過できました。
明太子のパスタが出来ました。
捨てるゆで汁を考えると、山向きの食料じゃないかも
昼食を摂っていると、充実組の2人連れがやってこられました。
小松神社から登って来られたとの事で、以前から気がかりだった小松神社のルートが確認できた。
この2人さん、お花が大好きな様子で、同じ山に何度も(多いときは5~6回)足を運んで入ると
大好きな花を1シーズンで何度も見られるって、ある意味では羨ましい話でもあった。
P
昼食後も花鑑賞は止まりません
展望岩場付近で見つけた、異色のナツトウダイ
後ろの通常株と比較すると違いがわかるでしょう。
最初は、枯れた葉と思っていましたが、花のようです。
可愛いけど、まだ名前を調べていません
何処でも見かけるけど、なんて名前なの?
名前を思い出せません (ーー;)
ヒトリシズカさんです。
ニリンソウさん
さて、いよいよ天主山ともお別れの時間がやってきました。
カミさんは、後ろ髪を引かれる思いらしく、歩調も緩く歩幅もなかなか広がら無いようです。
一方のyamahiroさんは、林道のこと(新たな落石)があって、気がつくと少し足早になりつつあった。
(ゆっくりすると言ったのに~と、言われたのは言うまでもありません ^。-)
14:36、ゴ~ル🎵
ちょうど6時間の花鑑賞の山歩きでした。
リスクを背負っての天主山だったけど、充分満足できた山歩きだった。
ホッとするのはまだまだです、尾向小学校まで下るまでは気が抜けません。
落石が起こっていませんように、タイヤがバーストしませんようにとカミに祈りつつ下ったとさ
***今回、何事もなく戻ってこられたけど、大雨の後の椎矢峠までの林道は恐いですね。
矢部に通じていたら、どちらかに抜ける手立てがあるけど、ちゃんと情報入手して行きましょう。
今回のBlogは、ロングになってしまいました、読んで下さった方は大変お疲れ様でした。
明日は、異色のヤマシャクの時雨岳編です。