親の問題~2

2022-09-01 19:26:07 | 学習塾・勉強の仕方

前回、先日のセミナーで話題にあがったうちのひとつである「親の問題」について書きました。

誤解のないよう書き足しますが、書いたのはあくまで「比較的勉強の苦手な子の学習塾における指導面で問題となることが見受けられた事例」としてであって、そこで書いた過干渉というのも、それがその家庭教育方針であるのなら、それはそれでこちらが何かを言う話ではないということです。

学習塾はあくまで学習塾であって、子供の人格面の教育を担うものではないというのが、少なくとも私個人の考え方です。

中には「いやいやそうではないでしょう。塾もそこのところはになってもらわないと」という方がいるかもしれません。それであったら、そこで初めて「でしたらその一環として塾で行っている学習指導に沿うよう親御さんの方でも少し妥協してください。」と言えます。

実際、セミナーの中でも、そうした時にいかに穏やかに、且つ友好的効率的に塾の願いと助言とを親御さんに伝達するかについて、そもそもそういうことは全くもって遠慮することではなく、堂々と、しかし粛々と実行(伝えること)するべきだという意見が大勢でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

親の問題

2022-09-01 16:15:34 | 学習塾・勉強の仕方

セミナーでは、子供の勉強の進行を妨げ、ひいては伸びそのものを阻害するもののひつととして、何を隠そう子供の保護者の問題も話題の一つにあがりました。

子供の勉強の効果が伸び悩むのには様々な要因があって、例えば子供自身の吸収力や暗記力の違いなど、専ら本人に起因するものがありますが、学習塾から見れば、これはまさに私たちがやりがいを発揮する場面で、そういう子にいかに効果的な勉強の仕方を教えられるかは、塾の生命線の一つでもあります。

問題はここにはなく、この場合、あくまで子供の親にあるケースを参加者たちは話題にしました。

親が子供の勉強を阻害する。そんなことがあるのでしょうか?

それが、あるんです。

例えば、親の無関心、或いは過干渉。子供は、親がこのどちらであっても、そうでなかった場合に比べて、勉強面での問題は起こり得ます。無関心は、あまりにわかりやすいのでこの際置いておき、ここでは過干渉について書きます。

自分の経験から得た知識や物事の進め方にばかり囚われて子供に接する親の多くが、ああしろこうしろと何事につけても命令しがちです。本人は「命令なんてとんでもない。私はただ『こうやったらどう?』と言っているだけです」と言いますが、言われた側が言われた通りにしないとすぐさま上から激しい叱責が飛んでくるのであれば、それはもう命令以外の何ものでもありません。

こういうことが続くと、子供の中に、自分の頭で考えよう、工夫してみようといったものがなくなって行き、ひたすら言われたことだけやっておこうという受け身の姿勢が強くなります。

実際には、受け身どころか、文句を言われないように、とにかくその場だけどうにか出来ればいいと、嘘さえつき始めるようになる、そんな子を私もこれまで随分見てきました。

乱暴な言い方であると承知で書きますが、こういう命令~服従という親子関係の下では、塾がいくら細かな工夫をし、熱意を込めて教えても、その効果は限定的にならざるを得ません。

経験では、こういうタイプの親御さんは、どこまでも自分の考えの狭い範囲から外に出ることが出来ず、問題を含んだまま子供には歪んだ命令を押し付け続けるので、そのうちある時点から(中学1~2年生の頃が多い)方向転換や少しの後戻りももはや出来ない奥深い迷路にはまりこんでしまいます。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする