昨日、都立高校入試断念を巡るある受験生家族の苦渋の決断と、その理由であるベネッセの情報管理の杜撰さ、過去にあった情報漏れと、その事によるかずかずの不快な出来事についての記事を読みました。
ベネッセに対する固定観念は持っていませんが、過去にあったという実際の事件と、それが原因でその後その家族が被ったという出来事は「なるほど」とは思いました。
気の毒なのは、実力以外のところで受験戦線から離脱しなければならなくなったこと。かかれていたことがが事実であって、のべつまくなし勧誘やらセールスのアプローチ攻撃にさらされていたとしても「関係ないね」という姿勢で徹底無視出来る人とそうでない人とがいるのですね。
私も15年くらい前、たいした知り合いでもなかったとある元学習塾経営者に自分の当時の体調不良を一言口走っただけで、その男からそれが漏れ伝わった或る健康食品業者から連日の売り込み攻勢をかけられて閉口したことがあります。元経営者には強硬な文句と警告を行って、まもなく売り込みも止まりましたが、これで学んだことは、いい年をした大人が事の良し悪しも考えずに平気で他人との会話から得た情報をまた別の他人に売ったり垂れ流したりするんだということと、その結果浴びせられる売り込みもそうですが、そこで知らされる「見ず知らずの他人が平気で口にする自分の個人情報」の薄気味悪さでした。
ですから、今回の受験戦線を離脱されるというご一家の気持ちの一端が分かる気もします。