「ローラの一家は、シリーズ第二巻『大草原の小さな家』に書かれたカンザス州インディペンデンスを去ったのち、ここウォルナット・グローヴへやってきた。第三巻『プラム・クリークの土手で』で一家が住んだのは、土手の横穴にしつられた家。それは、町から北に二キロ半ほどで、ゴードンさんという人の農地の中ににあった。
ローラがミズズマシのように泳ぎ、意地悪なネリー・オルソンにヒルを吸わせて仕返しをした小川プラム・クリークは、のどかなせせらぎだった。
(略)
クリークにかかる小さな木橋を渡ったところに、横穴の家の跡はあった。今は土手が崩れていて、入り口も何もない。インガルス家の住居跡だったことを示す大きな看板があるだけだ。
土手の上は、大豆とトウモロコシの畑だった。
土手の家は、夏は涼しく、冬は暖かだっただろうが、狭いほら穴だ。天井からの土埃と雨漏りがひどく、窓も小さな穴が一つだけ。暗くて、住みにくかったという。
一家は、ウィスコンシン州の「大きな森」でも、カンザス州の大草原でも、かまどと煙突のある家に住んでいたのに、どうしてこんな古代人のようなほら穴に、と不思議に思った。その答えは、その日の午後、近くにあるソッド・ハウスという芝土(ソッド)の家を見学して、わかった。」
(松本侑子著『アメリカ・カナダ物語紀行』平成21年幻冬舎文庫、179-180頁より引用しています。
今年は雨が少ないので、水が少ないというガイドさんのお話でした。
インガルス一家が暮らした家の跡の看板が見えています。
ここで生活したことがなかなかイメージできませんでした。
橋を渡りました。
ローラがミズズマシのように泳ぎ、意地悪なネリー・オルソンにヒルを吸わせて仕返しをした小川プラム・クリークは、のどかなせせらぎだった。
(略)
クリークにかかる小さな木橋を渡ったところに、横穴の家の跡はあった。今は土手が崩れていて、入り口も何もない。インガルス家の住居跡だったことを示す大きな看板があるだけだ。
土手の上は、大豆とトウモロコシの畑だった。
土手の家は、夏は涼しく、冬は暖かだっただろうが、狭いほら穴だ。天井からの土埃と雨漏りがひどく、窓も小さな穴が一つだけ。暗くて、住みにくかったという。
一家は、ウィスコンシン州の「大きな森」でも、カンザス州の大草原でも、かまどと煙突のある家に住んでいたのに、どうしてこんな古代人のようなほら穴に、と不思議に思った。その答えは、その日の午後、近くにあるソッド・ハウスという芝土(ソッド)の家を見学して、わかった。」
(松本侑子著『アメリカ・カナダ物語紀行』平成21年幻冬舎文庫、179-180頁より引用しています。
今年は雨が少ないので、水が少ないというガイドさんのお話でした。
インガルス一家が暮らした家の跡の看板が見えています。
ここで生活したことがなかなかイメージできませんでした。
橋を渡りました。