たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

約一年ぶりの東京宝塚劇場でした

2019年09月13日 21時50分17秒 | 宝塚
 いまだブログを書けていませんが昨年10月20日の『エリザベート』以来の東京宝塚劇場でした。また訪れることがあるとは思っていませんでした。

 昨夜は眠剤一錠で1時頃就寝。3回目がさめながらなんとか6時間あまりの睡眠を確保。朝風呂に15分ほど入りました。しばらくお腹のゆるい状態が続いたし、喉が渇きがひどく口の中は気持ち悪く日頃の疲労が押し寄せてくるのはつらかったですが無事に中華のお昼を食べてから13時30分の星組公演を観劇しました。旅行会社の食事つきプラン。7ヶ月ぶりで毎日乗っていた10両編成の電車に乗り、さらに地下鉄に乗り換えて中華レストランに向かいました。半蔵門、永田町、大手町、九段下、いろいろな想いを抱えながら通勤のために通過していた駅、お使いで訪れた駅、労働局に出向くために訪れた駅。食事のあと15分ぐらいでしたがバスで都内を走りました。何度も何度も歩いた千代田区エリア、初めて勤めに出たのが日比谷公園近くでそれからほとんどの時間日比谷エリアは近しい感じでした。国際フォーラム、三菱美術館も懐かしかったです。この大都会の中を歩いた日常のあったことが自分のことなのに信じられないような心持ちでした。おのぼりさんのように写真撮ってしまいました。別にあたたかく微笑みかけてくれるわけではないですが拒否られることもない、色々な人がいて、色々な選択肢が許されるのが都会なのだと思いました。

 東京宝塚劇場はたしかにせまい、一階席後方、ショーで紅ゆざるさんが薄紫色の衣装のヒラヒラを翻したときの音が聞こえました。客席おりで目の前にきたのはたぶん天希ほまれさん、近くには麻央侑希さん、万里組長失礼な意味ではなく写真よりもはるかに若いしきれいでした。如月連さんも近かったです。みんなキラキラ、笑顔、それが宝塚。お芝居は最初客席が笑っていいのか戸惑っているような雰囲気だったかな?演者のみなさんハードスケジュールで喉が疲れてしまっているのかなという心配も少し。コメディで客席を引っ張っていくのはすごく難しいことだしエネルギーの要ることだとあらためて思いました。そこを吹き飛ばしてくれるのが星組トップコンビ。紅さん、タンメンのあとの「かいかいかい」で「ぜんぜん受けてへんやないか」と自ら突っ込み。後方からすごく楽しそうな笑い声が聞こえてくるのは立ち見のか方々ですね。愛理さん、今日はおへそがかなり出ていました。ショーでは前髪パッツン、毎回同じではないところが生の醍醐味。ニコラスに気絶させられるまでの間で笑いをとっていたし毎回ほんとに元気で楽しそう。こんなトンチキ作品を成立させることができるのがお二人が率いる星組だから。下級生一人一人に至るまでみんな楽しそう。すべることはあっても楽しそう。道場十三郎が自己紹介のとき、じゅう・・・さん、じゅう・・・さん?だったかな、って言ってたのを、ホンがすかさず「道場ださい、道場ださい」って突っ込み入れてたの笑えた。小林寺、わかってて毎回ばかばかしいのに笑える。鉄人10人、いちばん右端の男役さんがすっごい鼻筋とっていてきれいだったけど誰なのかわからない、最初に右足挙げてポーズを決めている方。ミッキーとホンがやりとりしている後ろでそれぞれすっごい身体能力で細かく芸を見せてくれているの、目が足りない。ホンは大劇場で痛い痛いって言ってたところ、足が折れとるやないかに変わっていました。アイリーンとシェアするサングラスの色もかわったかな。破産して道ばたにほうり出されたときのわなわなとかてテーブルにすわる直前アイリーンの上着の裾を一瞬ガシッとつかんでいたり、笑いをとるところの芸は細かくグレードアップ。登場場面ではあくびしているし、さらに口がわるくなってすっごい傲慢で嫌な奴にグレードアップ。同時にアイリーンにキュンとなるときの表情が優しく、戸惑っている感が強くて、アイリーンと出会ったことでホンが人の温かさと優しさに触れて変わっていったことがわかりやすくなっていました。大団円は誰もが笑顔でいいですね。ホンがゆっさゆっさしている背中の赤ちゃんもよりかわいく見えました。ニコラスがもしもししたあと赤ちゃんにも、ホンがうばいとってもしもししたの今日はパイナップルでした。パラダイスプリンスは相変わらずダサくそこがいいですね。琴さんのへなちょこと俺様の使いわけの間もさらに冴え渡っていました。

 ショーは極楽鳥のあと、三味線燕尾服だって知っているはずなのに、琴さんたちがはけると同時に紅さんが大階段を降りてきて三味線の音と共にピンスポットがあたると不意うちをくらったかのようにぐっと気持ちもってかれて涙、大劇場よりもダンスが進化しているかな。男役最後の気迫、娘役さんたちの桜色のドレスの間を舞っているとき、儚い18年という歳月を思いながら舞っているであろう姿に涙、花びらを拾うような場面があるんですよね、宝塚への愛を一途に貫いた清らかな少女がいつかは消える夢のかけらを拾っているような・・・、男役さんたちの紅さんに集中していく力がすごかった。王道のサヨナラ感なく技で勝負のクラシカルなショー、だからこそぐっときます。ボレロ、明日は二階席から、これが見納め。またフォーメーションを楽しめます。

 今日は一回公演、キャトルレーヴを出たあと出待ちも久しぶりにしてみました。紅さん、早かった。間近でみると顔が小さい、小さい、色が白い、肌がきれい、ほんとにおきれいでした。黒いカーディガンにサングラス、どんな服も似合うのほんとすごい。6月に大劇場の駐車場から見えたの紅さんかなあ、遠かったのでわからないですがそういうことにしておきましょう。退団を控えてショーではよりキラキラ、どんな衣装よりも発光していました。少ないチャンスをものにして努力のうえにも努力でここまできたかた、ほんとにすごい。ライブビューイングは当たるかわからないので、明日が男役の見納め。焼き付けよう、今夜眠れるかしら、眠剤のクセがついてしまいましたが気持ち悪いね。メモリアルブックは来週大劇場で購入しよう。その前に明日、無事に観劇できますように・・・。

ステキな衣装の木地はニットーボー提供、納得。