たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

日比谷シャンテ宝塚ステージ衣装展_星組

2019年09月22日 19時32分37秒 | 宝塚
思い出の『エストレージャス』、『霧深きエルベのほとり』との二本立ては深く心に残る舞台でした。



















『キラールージュ』、『‘Another World』との二本立ては楽しすぎました。去年の6月に東京宝塚劇場で観劇し、7月には千穐楽ライヴビューイングを観たのですが、帰省で環境が大きく変わり苦しくなってしまったこともあり、もっともっとはるか遠くのことのように思えます。

綺咲愛里さん、横からみるとうすい、うすい。こんなに細い体であれだけのハードな舞台をこなしているとはすごい。


















紅ゆずるさんの袖、余っています。マネキンよりも腕が長い。










東京宝塚劇場、狭いので批判的な声をみかけますが、東京の一等地、帝国ホテルの向かい側で少し歩くと日比谷公園、帝国劇場、皇居のお堀端があるという地の利に専用劇場があり、しかもA席は5,500円で観劇できるなんて奇跡的な、ありがたいことだと思います。
だれもが本拠地に遠征できるわけではないので東の拠点は必要。維持していくためには大変な知恵と努力が必要でしょう。
20年余り建て替え工事を行っている時たびたび近くを通りました。現場事務を経験したことから、こんな大都会の真ん中の狭いところで大型の工事車両を搬入して大工事をするなんてすごいなあと通るたびに思いました。その頃某鍵メーカーでハケンとして働き、伝票に東京宝塚劇場の名前をちょくちょくみかけたのは都心で暮らした思い出。


9月13日(金)の東京宝塚劇場。



















お向かいのシアタークリエではまあ様、たーたん、彩乃かなみさん出演の『若草物語』を上演中。余裕があればこちらもみたかった。





 平日の疲れが押し寄せてつらい休日、眠るのが苦しい休日、しびれた脳みそでつらつらと思い出すのは笑いと笑顔と涙に溢れた舞台。ほんとに楽しかった。大劇場とは芝居が変わっていたし雰囲気も違うし、グレードアップしていたので行ってよかったです。13日の楽屋出をみることができた紅さん、あまりにも綺麗すぎて眩しすぎて至近距離からでは直視できず日比谷シャンテの前に移動しました。声は聞こえませんでしたがファンクラブの方々が何度も笑う場面がありすごく楽しそうでいいなあと思いました。笑いは救いですね。

 14日11時公演の『食聖』やり直しの場面、SNSでみかけたところでは、アイリーンが「満漢全席なんてつくれるの?」って言う前にホンが「クックパッドで調べるんだ」って言ってしまい、アイリーンがとまってしまったからなんですね。だから愛理さんがエッ?!っていう感じになっていたんだ。やり直しますから素で打ち合わせしてほんとにやり直すところがあまりにも自然すぎました。失敗も引き受けて客席引き込んで自分のものにしていくの、すごい。オケボックスにひらひらと落ちていったのは、ニコラスパパがふっていたハンカチだったようです。オペラグラスで追いきれませんでしたがこれまた楽しい場面でした。「俺は無理っていうことばがきらいなんだ」、「今いる場所で精一杯生きていればいつか大切な人に出会える」、シンガポールデートのホンはアイリーンにすでにひかれていてすっごく優しい表情をしていたのはカールでした。アイリーンは一言も一緒に写真を撮りましょうっていっていないのに「なんでお前と一緒に写真をとるんだよ」っていうの可愛すぎでした。「星なんていらない、星なんていらない、お前にくれてやる」。リーロンロンの肩をたたくときの音が、お前なら大丈夫だよ、まかせたよって響いていました。努力に努力を重ねてやっと手にいれた星を手放すホン。わかっていても涙がにじむ場面でした。魚をもって躍っているアイリーンもみたいし、目が足りないです。アイリーン、お衣装けっこう変わるけどずっとアイリーンで筋がとおっています。紫ピンクの髪色が似合うのはさすがです。

 『エクレールブリアン』、「ひとり星の上で」、毎回銀橋にさっと衣装の裾をひろげて歌うときの星を見上げている表情がすごく綺麗。何回みても綺麗。燕尾服で桜の花びらの娘役さんたちが最後床にぴたっとなり桜色のドレスがさっと広がった中に紅さんが立っているフォーメーションがすごく綺麗。娘役さんたちのドレスが美しく弧を描いて広がっているの、すごく綺麗。今回のショーでは娘役さんたちのドレスさばきの素敵さがより世界観を美しく彩っていたと思います。せおっちがマシュケンダロを銀橋で歌う時、両脇に立つ星蘭ひとみさんと水乃ゆりさんのはじけるような笑顔と整った顔立ち、そしてスカートさばきの美しいこと、美しいこと。他に5人の下級生の娘役さんが躍っているのプログラムで確認しました。せおっちがよりイケメンにみえる場面になっていました。舞台装置はシンプルで無駄をそぎ落とした清逸なショー。ボレロの場面、愛理さんだけがずっと舞台にいることに今さらながらに気づいたり、みればみるほど好きになるショー。

 退団公演としてかなり幸せな二本立て。ここにきて「端正」というワードをあてた小柳先生のセンスといいところをぎゅっと濃厚に絞り出した酒井先生のショーのセンス、まだまだ尽きませんがあとは大千穐楽のライブビューイング。いちばん近い所で当選するといいな。田んぼの中の映画館は最終手段。大劇場の千穐楽ライヴビューイング、東京宝塚劇場の地下の日比谷は激戦だったというマダムたちの会話がきこえてきました。先行抽選は全部はずれ、4館貸切となった当日券で入場できたとか。こういう時は人の少ない田舎の方が有利か・・・。