たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『いわさきちひろ・おはなしえほん春』より_「たんぽぽのサラダ」

2020年06月21日 17時01分00秒 | いわさきちひろさん
「「のはらへ いって、たんぽぽを つんで きましょう。
 サラダを たくさん つくるのよ。」

 かあさんうさぎが いって、おおきな バスケットを もちました。

 こうさぎの ピョンは おおよろこびで、かあさんに ついて いきます。
 はるの のはらは、さきたての たんぽぽで いっぱい。
 あたたかい ひかりと そよかぜも いっぱい。

 「おいしい サラダが できそうだわ。ことし はじめての たんぽぽサラダ。」

 かあさんうさぎが、せっせと たんぽぽを つんで、バスケットにいれて いる あいだ、
 ピョンは はなを みて いました。

 「たんぽぽって、いい におい。ちいさい おひさまみたいだな。」

 ピョンは、おさらに いっぱい たんぽぽの サラダを たべました。

 「ああ、おいしかった。おなかが いっぱいだ。でも、どう したんだろう。はなが むずむずするよ。」

 ピョンが いうと、かあさんうさぎは セーターを もって きました。

 「かぜを ひいたのかも しれないわ。さあ セーターを きて。」

 ピョンは、セーターを きました。とたんに はっくしょん!

 「あれ、なんだろう?」

 くしゃみと いっしょに とびだした ものを みて、ピョンは めを まるく しました。てんとうむしと ちょうちょうです。
 
 「わたしたち、あなたに たべられちゃったのよ、たんぽぽのサラダと いっしょに。でも、おおいそぎで でて きちゃった。だって、これから はるが はじまるんですもの。」

 はねを ひらひらせて、ちょうちょうが いいました。

 「わたし、たんぽぽの みつを たくさん のみたいわ。」

 「ぼくは たんぽぽの ベッドで ねむりたい。」

 てんとうむしも いいました。

 「たんぽぽの サラダって、おいしくて おもしろいね。おかあさん、あした また つくってよね。」

 てんとうむしと ちょうちょうが、のはらに かえった あとで、ピョンは かあさんうさぎに たのみました。」

 





旅の思い出_韓国・ソウル_三日目

2020年06月21日 00時59分43秒 | 小さな旅の思い出
「2000年10月28日(土)曇

地下鉄で梨泰院(イテウォン)へ。
三角地st.から戦争記念館、アメリカ軍の住宅地を通り過ぎ、けっこう歩いた。
工事中の箇所が多くてほこりっぽい。
財布を買う。
一通り歩いた後、地下鉄でホテルへ戻る。

荷造りの後、仁寺洞(インサドン)へ。
ソウルBANKの前で、羹(かん)さんと17時に待ち合わせたあと、友人は服の買い物。
羹(かん)さんの案内で、工芸品の作品展やアートギャラリーへ。
建物自体がよかった。
18時30分頃、仙美(そんみ)ちゃん合流。
食事した後、伝統的なお茶屋さんへ。

夜の11時に東大門市場(トンデムンシジャン)へ。
屋台が並んですごい賑わい。
このエネルギーはなんだ?!
デパートという名のディスカウントショップのような店でコートを買う。
50,000ウオン。
13時30分頃、タクシーでホテルまで送ってくれた。
名残惜しいがここでお別れ。
彼らとソウルで会っているなんて妙な感じだった。」

「2000年10月29日(日)曇

金浦空港からユナイテッド航空で成田空港へ。」

一日目にも訪れた仁寺洞(インサドン)、アーティスティックな雰囲気が素敵な街でした。
お茶屋さんでいただいた柚子茶は、わたしには甘すぎてちょっと口にあわなかった記憶があります。そのためだったかどうかもう思い出せないのですがお腹いたくなってお手洗いに列をつくってしまったような記憶が・・・。今はどうかわからないのですがお手洗いにペーパーを流してはいけなかったの最初わかっていなくって反省。プルコギはすごく美味しかったです。

二日目に食べた韓国版海苔巻のキンパもすごく美味しかったことを思い出します。日本のデパ地下にも売っていますね。そごうに入っている韓国料理のお店でよく買っていました。なつかしい味。

自分の写真をみると、この旅で着ていた黄色のフリース。今も春と秋に愛用中。冷房対策にもなります。20年着ているとはびっくり。

東大門市場(トンデムンシジャン)で買った薄いピンクのコート、試着したとき腕の細さにびっくりでした。鮮やかなオレンジ色のコートと迷ってお店の人に絶対こっち方が似合うよと勧められ購入、ぼろくなってきているので出番が少なくなりましたが愛用中。もの持ちよすぎる?

モノとの関係って不思議ですね。思いつきで買ってしまいほとんど使うことないまま後悔しながら断捨離したものと、長い間お世話になってお礼を言いながらお別れしたもの、こうして長くお世話になっているものとに分かれます。鞄も服も長いものは、ほんとに長いお付き合い。

20年前の旅、使い捨てカメラで撮ったものをスキャンしたのでたいした写真もなく、これで韓国への旅は終わりです。

エネルギーにあふれた韓国への旅、久しぶりに思い出して懐かしいことしきりです。
若かった💦 



https://www.seoulnavi.com/area/detail.php?area_id=6より

梨泰院(イテウォン)。



旅の思い出_韓国・ソウル_二日目

2020年06月20日 01時02分07秒 | 小さな旅の思い出
「2000年10月27日(金)晴

ロッテデパートでセーターを買った後、地下鉄で景福宮(キョンボックン)へ。
少し要領がわかってくる。
景福宮(キョンボックン)は工事中で入れそうにないので再び地下鉄を利用して、冒徳宮(チャンドックン)へ。
園内のあちこちで写真を撮っている新婚カップルを見かける。
ソウルの気温は、日本の11月並。
陽があたるとあたたか。
紅葉が美しい。
地下鉄の駅まで、市場や商店街を歩く。

その後地下鉄で漢江(ハンガン)クルーズの乗船場の近くまで。
漢江(ハンガン)クルーズ=16時30分~17時30分を楽しむ。
ぼうっとするにはいい所だ。

市庁st.へ戻った後、本屋さんへ。
辞書を買う。
通りがかりの店でキンパとマンジュを食べて夕食をすませる。
安くておいしかった。

ホテルへ戻ってゆっくり。
12時には寝た。」

韓国ではこうして名所で記念写真を撮影して結婚記念のアルバムをつくる習慣があるという友人の話でした。門のあたりで撮影していたカップル、ウェディングドレスを着た花嫁さんが歩くときドレスの裾をたくしあげるとジーパンが見えて、ほんとに撮影のためだけにドレスを着ているのだなと。

こうして写真を撮る新婚カップル、カナダのバンクーバーの公園でも、横浜の三渓園でもみかけました。カメラマンと助手を連れて、プロ並みの撮影風景でした。

ホテルのルームサービスでケーキを頼んでみたら、日本のストロベリーショートケーキの体にプチトマトがイチゴのようにプチトマトがのっかっていてびっくりしたのはこの日の夜だったかな。
似ているようで違うところが面白いと思いました。

機内食をいただいてひと休みしているうちに着いてしまうお隣の国もいまは果てしなく遠いですね。

『フランケンシュタイン』『ブラックメリーポピンズ』『シャーロックホームズの冒険』と、韓国で誕生したミュージカルが日本で上演されるようになりました。舞台ファン以外には知られていないかもしれませんが、オーストリアで誕生した『エリザベート』は韓国でも上演されています。『モーツァルト』もたしか上演されているはず。『マタ・ハリ』に主演した柚希礼音さんは先に韓国でこの作品を観劇したそうです。韓国の俳優・クリエーターが日本の舞台に参加することもあります。30年近く前韓国から日本に留学してきて日本人男性と結婚した女性が留学した頃はこの機を逃すともう二度とないぐらいの状況だったそうですが時は流れました。ミュージカル界では韓国と日本、つながっています。

トート役の大ファンだという早霧せいなさんが『エリザベート』上演中の劇場をレポートしている映像をみたことがあるのですが、チケットもってなくても劇場の中まで入ることができるという(もちろんホールの中にはチケットがないと入れませんが)韓国の劇場。この世にいる間にまた飛行機に乗って海を渡ることができるようになったら訪れてみたいものです。

冒徳宮(チャンドックン)







漢江(ハンガン)クルーズ
















オーケストラのソーシャルディスタンス

2020年06月19日 14時48分08秒 | ミュージカル・舞台・映画

音楽監督の大野和士さんと東京都交響楽団が6月11日・12日に東京文化会館で試演を行った様子が記事になりました。

2020年6月18日ONTOMOレポート

「コロナ禍での公演再開に備えて
専門家とエアロゾル測定~大野和士&東京都交響楽団「日本モデルを提供したい」」

「コロナとどう付き合っていくのか知恵を絞っています。近い未来では、距離を考慮しながら、今の状況に合った(小さな)編成の作品をいろいろと紹介したいと思います。16型(フル編成)に戻ったとしても衛生上の配慮は必要です」

https://ontomo-mag.com/article/report/tmso-experiment/


 コンサート、舞台の再開に向けて、心配なのは客席よりも演者側の密、劇場もコンサート会場も、ホール、ロビー、お手洗い等清潔で床にゴミが落ちていることもありません。常にスタッフの目配りがきいています。換気されているし、そもそもホールとして運営していくためにインフルエンザなどのリスクを避ける基準をクリアしないと認可はおりないそうです。
 
 絶対的な正解はないのだろうと思いますが、わたしたちの生活、〇〇大学の感染症の専門家ではない?教授の意見に大きく左右されている(振り回されている?)わけで、こうした研究の結果を検証して指針が間違っている?のであれば見直していってほしい。

 劇団四季がクラウドファンディングを開始しました。2月後半から真っ先に自粛した舞台や演奏会の中止によるチケットの払い戻しは何億になっているのか、みな生活があります。公的支援がないまま、中止期間中の損失を背負い、さらに公演を再開してもチケットを定員数の半分しか売ることができなかったらもちこたえることはきびしいのではないでしょうか。再開後の公演のチケットは全部売り直し、払い戻しと売り直しの手間賃だけでも大変なこと。半分しか売ることができない分チケット代を値上げして売り直すところもあります。客席側も演者側も劇場も配慮を続ける心構えはもちろんですが、公的に見直しが示されないかぎり、劇場やコンサートに足を運んだことがない?普段は興味もない?人たちによる批判の矢は飛び続けるから宝塚だって、録音演奏にして感染症対策をしていますという姿勢を社会にアピールするしかないないだろうなと思います。

 何か月か先に観劇か演奏会の機会にめぐまれたときは、ロビーに一歩足を踏み入れただけで涙があふれてしまいそうです。


旅の思い出_韓国・ソウルへの旅_一日目

2020年06月19日 00時13分56秒 | 小さな旅の思い出
 荷物を整理していたら2000年の韓国への旅日記が出てきました。20年前っていうことか。この時一緒に旅した友人は30歳を過ぎるとお給料が下がっていく仕組みになっていた日本の会社に見切りをつけて韓国へ留学しました。その後共通の知り合いだった人に、自分が貸したままになっている云十万を返してくれるよう話してほしいと頼まれてうやむやにしてしまいました。年下の彼ができたと嬉しそうでしたがどうしているかな。日本の大学に留学してきていて知り合った韓国人たちとの交流も途絶えました。クリスマスカードを送ってくれたりということが1年ぐらいはあったのですが、わたしはまだパソコンをほとんど使ったことがなく全く疎い状態でした。この頃今のようにパソコンとお友達でインターネットとメールを自在に使えていたら違っていたかもなあとふと思い出すことがあります。韓国へ何度も行ったことのある知り合いの輪があったり、思い出すと自分もまだ若くて元気があり楽しかったです。


「2000年10月26日(木)晴

羽田空港から関西空港経由でソウル・金浦空港へ(ANA利用)。
リムジンバス利用(601系統)
コリアナホテルにチェックインした後、徒歩で仁寺洞(インサドン)へ。
道に迷って地図をみていると、(男性に?)寄って寄ってこられて、少しこわかった。
仁寺洞(インサドン)は、アーティスティックないい街。
〇〇〇〇(TEL:2268-8004)でコーヒーカップを買う。
オリジナル商品で、とても気に入る。

次に地下鉄で明洞(ミョンドン)へ。
切符の買い方も乗り換えの要領もわからず最初は戸惑う。
ディスカウントストアでタイツを買ったあと、長寿カルビ店で食事。
その後徒歩でソウルタワー、ケーブルカーの乗り口へ向かう。

ソウルタワーで夜景をみた後、タクシーでホテルへ戻ったのは11時近く。
それから仙美(ソンミ)ちゃんにTEL。
おそいので心配していたようだ。」

ソウルタワーのチケット



ケーブルカーのチケット



長寿カルビのお店にあった名刺





翌日訪れた冒徳宮(チャンドックン)。




www.wowseoul.jp/より

ハングルのみを使用する仁寺洞(インサドン)の看板、今はスタバがあるんですね。



仁寺洞(インサドン)ギャラリー、3日目に訪れました。



仁寺洞(インサドン)伝統喫茶通り。



明洞(ミョンドン)メインストリート。




懐かしい恩師の言葉にふれる(4)

2020年06月18日 21時24分53秒 | 祈り
「かわいい年賀状をありがとうございました。美しい文字で書かれている、かわいい蛇が大すきです。何べんも読んでは見直しています。私も今年63才の正月です。たんぽぽさんはたしか13歳でしょう。大へんなちがいですね、でも一生懸命働いています。健康にも気をくばっています。人のためになるようなことをさがしては手足を動かしています。たんぽぽさんもがんばって中学生活をおくってくださいね。苦しい目をすることは、あとになって楽しい想い出になるものです。心の中で応援をしています」

 昭和52年の年賀状。ひどい内弁慶で竹やぶに囲まれた家から外に一歩出るとなにも言えなかったわたしを先生はかわいがってくれました。母と同じ名前の先生が好きでした。毎年のようにわたしが送った
年賀状にていねいにお返事をくれました。苦しいことはあとになって楽しい想い出にかわる‐63才の先生のことばの重さが今読み返すと沁みます。

 今月中の締め切りを守るべく、ひとつずつハードルをクリアする毎日。母がいなくなった8年前、てんがいこどくになっていたことに気づくこととなった郷里での生活は、より深い孤独が待っていました。気になっていた遺品整理、3トンから4トン分ぐらいの荷物は整理したかな。結果的に本当に遺品整理のための帰省となりました。自分がおきっぱにしていた大量の本も処分。それでもまだまだ荷物はあり、今無理に断捨離しなくてもなのですがさらに荷物を減らしていきたい。でもまた一人の暮らしをたてていくために必要なものは購入しないわけにはいかず、捨てたのにまたモノが増えてしまう~と嘆いている場合ではなく、冷蔵庫など揃えなければなりません。一度離れてしまったところで居場所を見つけることができるのか、どこまでやっていけるのか、本当にこれでいいのか、不安の海に呑み込まれそうですが、自分を信じて進んでいくという道しかありません。部屋をひきあげて帰ってきてしまってから、家は数年先に処分するから出るようにと言われていました。マンションを買わなかったのはバカなの
だと。今さらのこのこと帰ってきた自分がほんとにいけなくって、後悔の海の中でもがいて泣いていても何もない、いろいろとわかっていなかったことを反省。さらに歳をとる前にこうならなくてよかったと思うことにして、もうあとがないのだから前に進むしかありません。統合失調症を発症する前の母がはりきって建てた大きな家はいくつもの意味で今さらわたしの安住の地ではありませんでした。さみしいです、すごくさみしいですけどね。今さらこの地域に住みつづけることは無理でした。

 締め切りまで10日ほど、幼い頃のアルバムはもうみないつもりです。父が遺した若い日の写真なども整理しようとしていましたが時間切れなのであった場所に戻しました。あとは自分の納得のいくようにするでしょう。これだけの大きな家、残った大量の家具など全部処分して壊すのは大変なこと、お金で解決できますかね、私にはその力はないので去っていきます。同級生がいうように気がつけばひとりぼっちの気の毒な人生、おはずかしいかぎりですがさらけだし・・・。


 「ふるさとは遠きにありておもうもの」とうたったのは室生犀星でした。

 

星組『食聖』『エクレール・ブリアン』_東京宝塚劇場千穐楽LV(4)

2020年06月18日 11時20分40秒 | 宝塚
2020年6月17日:星組『食聖』『エクレール・ブリアン』_東京宝塚劇場千穐楽LV(3)

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/dcd53904af2dbfd137ce7ec81f74c3fd


 オンデマンドで配信された『エクレール・ブリアン』のミュージック・クリップ、7分と長め。80歳を過ぎた酒井澄夫先生が創り上げた、ショーの素敵さがぎゅっとつまった編集になっています。あたたかく紅ゆざるさんを送り出してくれました。まだ書けていないことがあったのでかぶるところもありますが、もう少しつらつらと備忘録。

 紅さん、いつもパレードの最後、銀橋から本舞台へ戻るとき、綺咲愛里さんにお先にどうぞ、という仕草をしていましたが、千穐楽ではデュエットダンスが終わって先にお辞儀する愛里さんに、紅さんが惜しみなく拍手を送っていた姿も心に残りました。幸せに満ちた二人の表情に、幸せ感をいただけたデュエットダンス。最後、緞帳の前で、「自分には綺咲愛里しかいなかった」という紅さんに「紅さんがいなかったらわたしはここにいません」とこたえた愛里さん。お互いを尊重しあう姿は素敵でした。

 客席からのかけ声が賑やかでしたが、緞帳の前の二人に、投げキスしてと叫んだ方、2月の紅ゆずるさんのコンサートのレポであがっていた客席の女Sさんだったのか、このとき紅さんが内蔵マイクSさんと、そういえば客席のSさんに声かけていましたね。コンサートでのSさんについて賛否両論のつぶやきをみかけましたが、まだアドリブ力に長けていなかった紅さんが、紅子に扮して藤井先生の台本には「ここから先全てアドリブ」とだけ書かれた頃、Sさんに助けられたというエピソードがあるそうな。

 歳月を経て、サヨナラショーで鍛え抜かれたアドリブ力を発揮し、時間が足りないぐらい客席にもつっこみをいれていた紅子さん。宝塚大劇場千穐楽の翌日のスポーツ紙の中には、紅子さんの写真を一面アップでもってきたところもあったので、「報道陣の皆様!わたしを一面にするのはやめてください!紅子のディナーショーじゃなくて紅ゆずるのディナーショーなので、あ、違うディナーショーじゃなくてサヨナラショー!こんな大々的なディナーショーあったら大変だわ!」と。

 客席からのレスポンスがないと、「あなた達、反応が鈍いのよ!寝ボケてんじゃないわよ!」と紅子さん。二階席に向けて「東京宝塚劇場は二階席の方が多いのよ、二階席!起きてる?」と巻き込む、巻き込む紅子さん。客席が「起きてまーす」と反応すると、「知ってるわよ!寝てたら大問題よ!」とすすごいパワーでした。

 次のトップ礼真琴さんの宣伝も忘れません。「紅子、気になる生徒がいるの。まことよ、ま・こ・と。真琴って顔がキュートじゃない?でも声がハスキーでしょ、だからねギャップなのよ、人生はギャップでできているのよ!紅子だってみてごらんなさい、黙っていればきれいでしょ、でも喋るとこうよ、人生はギャップ、ギャップの法則」

 紅さんが何回目のカーテンコールでだったか「礼真琴率いる星組もよろしくお願いします」と挨拶したとき、深々とお辞儀をした琴さん、宝塚大劇場千穐楽の時にはたしか大粒の涙を流していた琴さんが、この日は泣かなかった、その琴さんを、相手役として見つめる舞空瞳ちゃんの姿をライブビューイングのカメラが大きく映してくれました。ひっとんに大きな瞳に、次のトップ娘役として責任をおっていく覚悟をみたように思います。

 『ハンナのお花屋さん』で入団二年目にしてタイトロールのヒロイン娘役として完成度の高さをみせたひっとん、琴さんの相手役として花組から異動した最初の舞台でした。『エクレール・ブリアン』、パリの公園で出会った琴さん演じる風の精の少年と、ひっとん演じる少女とのデュエットダンスは、これからの二人のダンスがさらなる化学反応を起こして進化していくことを期待させる場面でした。エトワールをつとめたひっとんの歌声、美しかったです。琴さんとのトップコンビは首席入団コンビとして話題になりました。すでに星組生として違和感なく溶け込んでいた姿に安心しました。苦労もあるだろうと思いますが応援しています。

 如月蓮さんが退団挨拶で間違って「一生」って言ってしまい、「それじゃあ人生終わってしまいますね」って言ったの、なんて言おうとしていたのを間違ってしまったんだったかな。『鎌足』では鎌足の父親と有間皇子の二役を見事に演じ分けたれんれんの、舞台に対する一生懸命さが伝わってきました。れんれんと愛里さんは「自分が退団することよりもさゆみさんが宝塚を卒業することがさみしい」と退団者が集まった場面で口にしていました。れんれんは「紅さんが退団するなんて・・・」とずっと言っていたという話、「あなたも退団するんですよ」、愛里さんが「わたしもそう思います」と言うと、紅さん「如月病が出た」と。お互いに自分よりも相手のこと。なんともあったかい。この日、『食聖』では、アイリーンのホーカーズで働くマオ@麻央侑希さんが「今日は紅ゆずるさんのラストディ」ってスマホいじりながら言ってました。そしてレン@如月蓮さんにスマホ取り上げられていました。

 万里柚美組長、毎回千穐楽の組長挨拶で今後のスケジュールを全くなにもみることなくすべて完璧に細かい日程を笑顔で紹介する組長、最後「ゆずるちゃん」って涙涙なってましたね。初舞台生の時から知っているのだから無理ないか。

 オンデマンド配信で視聴する『食聖』、記憶をなくしたホン・シンシンの、「てんがいこどく」が今は沁みます。その後ホン・シンシンは記憶を取り戻し、魔界から地上へ降りてきた父母と再会し、アイリーンと子だくさんの賑やか家族をもち大団円となる楽しい舞台、めでたしめでたしの大フィナーレ。サヨナラ感が全くないサヨナラのために創られた作品、タイトルが『GOD OF STARS-食聖-』と複数になっているところがいいですね。















旅の思い出写真_ロマンティック街道_ローテンブルクのクリスマスマーケット

2020年06月17日 17時26分36秒 | ドイツロマンティック街道とスイスアルプス
2016年10月29日:旅の思い出写真_ロマンティック街道_ローテンブルクの町並み

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/preview20?eid=b11d661aa3308145fad4aba686ee7678&t=1592380525791


「ケーテ・ヴォールファールトKathe Wohlfahrt

 ローテンブルクで一番人気の見どころともいえるショップ。世界で最初の1年中オープンしているクリスマス用品専門店。1日中いても飽きない楽しさ。店内にはドイツ・クリスマスミュージアムもオープン。」

 2007年10月に訪れたドイツロマンティック街道のローテンブルク、一年中クリスマスのお店で自分のために木彫りの香を焚きしめるサンタクロースの置物を買いました。大きなものを買ってしまうとあとが大変なので記念に小さなものを一点だけと思い、おぼつかない英語でお店の人とやりとりして買いました。レジの女性が、こうして香りを焚くのよ、足はかけられるようになっているのよ、と笑顔でおしえてくれたことを今も思い出します。小さなサンタクロースの木のぬくもりが自分でやさしく呼んでくれたような感覚でした。このサンタクロースの置物が入っていた外箱。この旅に辿り着くまでのけわしい道のり、ようやくたどり着いた自分の想いを考えるとなかなか整理することができませんでした。わたしがこの世からいなくなるときにはただのごみなのでここにようやくお別れ。でもまだ人生はあるはずなので、何度も棚から落っことしてしまっていますが置物とはこれからも一緒にと思います。

 この世にいる間に訪れることはもうなさそうなロマンティック街道、遠いヨーロッパはいろいろな条件をクリアしないとむずかしいのでこの時でなければと旅立ったことは正解でした。この世にいる間に、イタリアのトスカーナとフェルメールの絵を訪ねる旅をしたいという夢があるのですがもう無理かな・・・。






 まだ書き残している感のあるルーヴル美術館、イギリスへの旅のこともまた振り返っていきたいと思います。

星組『食聖』『エクレール・ブリアン』_東京宝塚劇場千穐楽LV(3)

2020年06月17日 00時25分28秒 | 宝塚
2019年10月13日;星組『食聖』『エクレール・ブリアン』_無事に千穐楽の幕がおりました
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/038bed028b5c3fc42eaf8abe20e2fb7f

2019年10月14日:星組『食聖』『エクレールブリアン』_東京宝塚劇場千秋楽LV
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/722a279d3d60838bead2c0e98d441ed6

2019年10月17日:星組『食聖』『エクレール・ブリアン』_東京宝塚劇場千穐楽LV(2)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/92aba35387dc3408f10cf79cf8c4e093



 去年の10月から下書き保存したままになっていた記事を投稿しようとしていますが、今こうして振り返ってみると、2019年10月13日(日)、大型台風通過の翌日、晴れわたった空のもとで奇跡の東京宝塚劇場千穐楽でした。紅ゆずるさん、綺咲愛里さん、如月蓮さん、麻央侑希さん、蓮月りらんさんの退団公演。昨日の劇団を発表をうけて、思い出すのはサヨナラショーで紅子さんの姿を借りて、紅ゆずるさんが銀橋で指揮の佐々田愛一郎先生に膝をついてお礼を言っていた姿。最後の新人公演『スカーレット・ピンパーネル』の主演に抜擢されたゆずるちゃんは、銀橋で歌う時、「(オケで指揮をする)佐々田先生の、はいっ!がないと歌えなかった」。オケへの感謝を伝える紅子さん。

 わたしは観劇したことないですが、宝塚は新人公演も生演奏。演者とオーケストラボックスと客席で創り上げるのが宝塚の舞台。2,550席ある宝塚大劇場の半分ほどしかチケットを売れないのは公演中止により何十億円にもなっているであろう損失を埋めるにはきびしすぎると思いますが、自粛警察なることばも生まれた社会から批判の矢を浴びることなく安全に再開していくために、まずは無事にはいからさんが通り、生演奏復活の日も訪れることを祈るのみ。東宝も宝塚も梅田芸術劇場も生演奏をすてることはないと信じてる。

2019年10月21日夕刊フジからの引用

「ファンを大事にする心でいっぱい 星組トップ紅ゆずるらが宝塚退団で放った“名文句”

今月13日、宝塚歌劇団星組トップスターの紅ゆずるをはじめ、綺咲愛里、如月蓮、麻央侑希、蓮月りらんが退団した。本公演後のサヨナラショーで各人はファンに最後のあいさつを行った。
 練りに練った言葉なのだろう。その言葉群は熱っぽく、力強い響きを伴い届いた。そこには彼女たちが宝塚で培った、育てられた万感の思いが込められている。
 蓮月は「憧れ続けた世界で舞台に立てたこと、夢のようです。ここでの6年間は最高のぜいたくになりました」と感謝し「舞台から見た景色、味わった感動や喜び、決して忘れません。宝塚での時間、経験、出会い、すべてが大きな財産となりました」と伝えた。麻央は台風19号で前日が休演になった無念さに触れつつ、多くの人に支えられていたことで成立した自分の宝塚時間、12年に思いをはせ、次のように締めくくった。「最後になりましたが、私と出会ってくださったすべての人に感謝の気持ちをこめまして、『心からありがとうございました』」
 如月は「ファンの皆さんの愛情が、こんなに力強く舞台を支えてくださっていると思うと、胸がいっぱいになります」とファンに感謝。こんな名文句を客席に放った。「宝塚が美しいのは、宝塚を愛する人の心が美しいから」
 星組トップ娘役の綺咲は「すべてのときがいとおしく、おとぎ話の宝物のような時間でした」とする一方、「これでよかったのです。悩みました。苦しみました。悲しみもありました。それでも私は楽しかった。うれしかった」ときっぱり。
 トップの紅は「宝塚人生のゴールで見えるものが、こんなにきれいなものだと想像できませんでした。今まで過ごしてきた時間は、この瞬間のためのものだったかもしれないと今、感じています」と貫禄の言葉だ。サヨナラショーの最後のせりふは上方落語「地獄八景亡者戯」をベースにしたミュージカル『ANOTHER WORLD』の「ありがたや~なんまいだ~」だった。」

「チーン」で終わったサヨナラショー、泣いたり笑ったりの楽しいひとときはあっという間でした。退団挨拶で、パレードのときいつも心の中で思ったいたことを口にしてみたいと切り出した紅さん、なにが飛び出してくるのかと思ったら「小林一三先生、宝塚歌劇団を創ってくださりありがとうございます」でした。サヨナラショーにも参加してくれた専科の汝鳥伶さんが「小林先生にお礼を言った人は初めてです」と。

 最後に愛里さんと緞帳の前に登場したとき、投げキスを客席からリクエストされて、きょとんと愛里さんが「紅さんにですか?」って言うと、「それはあとでや、二人で客席に・・・」と可愛く揃って投げキス。深々と頭を下げて袖へとはけていくとき、宝塚に入れてほんとによかったねえと紅さん、うなずく愛里さん、相性のよい幸せなトップコンビ。退団後もこわさないでいてくれるのが嬉しい。

TAKARAZUKA CAFE BREAK ★紅ゆずるサヨナラ▼星組100期 20191025

https://www.youtube.com/watch?v=EqzjQQnmCcM


 すっかり綺麗なお姉さんになった紅さん、色白美人、お肌すべすべ、お茶目、可愛い・・・。
 コロナがなければ新橋演舞場で『熱海五郎一座』を観劇して、ファンミーティングにもドキドキしながら申し込もうとしていました。💛いっぱいのメッセージが嬉しい。生きていればきっとまた会えますね。

「WOWOWステージ@wowow_stage

『宝塚プルミエール 新トップスター柚香光・花組特集』
4/25(土)午後4:45放送

#柚香光、#瀬戸かずや、#水美舞斗 のトークと、稽古の模様をダイジェストでご紹介

4月からナレーターを務めるのは #紅ゆずる
意気込みコメントはこちら⇒https://bit.ly/2XZnL0Q」

http://blog2.wowow.co.jp/takarazuka/?utm_source=twitter_stage&utm_medium=social&utm_campaign=200424_twst_ser_0164&utm_content=sersns

4月のツィートですが、
「宝塚市国際観光協会 @Ttourism
俺・・・ #この自粛が終わったら 、魅力的なイベントとかいっぱい企画して、宝塚をたくさんの人の笑顔でいっぱいにするんだ・・・」

2019年8月11日(日)の宝塚大劇場











9月13日(金)の東京宝塚劇場















 やっと書けました。『食聖』の東京宝塚劇場千穐楽、オンデマンドでで6月限定配信。また書き留めておきたいことが出てくるかもしれません。

 都心に戻って落ち着いたらなにも買わなくても日比谷シャンテのキャトルレーヴに行きたいなあ。日比谷の劇場再開への道のりはまだまだ遠い気がします。月組と宙組、とれないと思いますが奇跡的に大劇場のチケットを入手できたら遠くなりますが新幹線で往復する? この世にいる間だけだよ・・・。

オーケストラのソーシャルディスタンス

2020年06月16日 13時21分56秒 | ミュージカル・舞台・映画
新日本フィルが、2020 年 6 月 9 日(火)すみだトリフォニーホールにてゴーグル・マスク着用、衝立を用い、距離をとった上で演奏して、医師にアドバイスを受けながら確認作業を行いました。

「演奏会再開に向けての取組み 〈試演〉実施のご報告」
https://www.njp.or.jp/news/18404

医師の立ち合いで検証を行ったウィーンフィルは6月5日、楽友協会で公演を再開しました。

「名門ウィーン・フィル 3か月ぶり公演再開 コロナ感染者が減少」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200606/k10012460771000.html


 宝塚・東宝で指揮をする西野淳先生のツィーターによれば大阪の専門家会議に出席した京大の感染症の先生はマスクをしていれば劇場客席は満席でも問題ないと以前より言われた、都響の実験でもオーケストラ演奏中飛沫はほとんど飛ばないの結果が出ているとのこと。宝塚歌劇団が昨日、7月17日に公演を再開すると発表しましたがオケは録音演奏。

上垣聡先生はブログできびしい意見を述べられています。

「今必要なのは政府や政府の専門家会議が徹底的にやった誤ったコロナ対策の呪いを解くこと。これができないとマスクにフェイスシールドかぶって、さらに2mあけるという、もう専門家が間違っていると言っているにも関わらずテレビ報道されているやつを平然と正義にしてしまう。

本来ならここまで呪いがかかると、それを覆すのは専門家会議の責任だと思う。だって呪いの呪文をかけた人以外、その呪いを解くことができないから。または専門家会議と同じ力を持った人の声。」

https://ameblo.jp/saty0221/entry-
12604465884.html


 
 成功事例がそろい、社会のソーシャルディスタンスに対する考え方が変わっていけば社会の賛同も得やすくなると思います。わたしが再び劇場に行ける日はまだまだ遠い先になりそうです。間違っている?政府の専門家会議による意見が多くの人の生活を左右している、収入を失っていることになるのですから、自分も気をつけながら行方を見守っていきたい。

 宝塚の録音演奏は、指揮者とオケのみなさんの失業状態が続くことを思うときびしいことですが、3月に星組と雪組の千穐楽を上演したときの、社会からの同調圧力によるすさまじい批判を考えると、まずは客席数半分の録音演奏ではいからさんを無事に通すことでしょうか。コンサートも舞台も不要不急などではなく、人生に必要な心の潤い。成功事例が積み重なっていくことを祈ります。

 サントリーホールに美しい音色を届けてくれたのは新日本フィルでした。生演奏でしか味わうことのできない時間と空間がそこにはありました。

2014年1月13日;音楽物語『蝶々夫人』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f57e79344567a8b1cea81955887ca5dd