行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

ソニーに見る構造改革への疑問

2009-05-21 15:57:17 | Weblog
ソニーは09年3月期2000億円を超える営業損益赤となり、10年3月期も赤字と見込まれ、20日に大構造改革を発表したがその内容は前向きのことは一切なくひたすら縮小均衡だ。工場の閉鎖に伴い正社員8000人、非正社員8000人の整理解雇はこれまで聞いていたが、今回は部品や素材の調達先を2010年末までに現在の約2500社から1200社に減らし、調達先絞り込みで1社当たりの取引量を増やして価格を引き下げ、10年3月期は調達コストを5000億円以上圧縮するという内容が入った。簡単に言えば、下請けへのコスト転嫁だが金額が巨額で社会的な影響が心配される。しかも液晶テレビなど主力の開発要員を3割削減し、外注化するという。果たしてこれでソニーらしい先端的な製品が開発されるのであろうか??今回の世界経済危機で、ソニーに限らず下請け関連の企業ではすでに内製化で2次下請けをきっているところもあるが、技術移転がうまく進まず混乱しているという報道もある。まして虎の子の開発要員を削減するようではホンダのインサイトのような製品は出てこないのではないか
かつて、経営からのリストラの提案に私自身組合役員として経営協議会や団交に望んだが、頭脳の開発要員だけは逆に増やす要求をして中途採用をさせたことを思い出した。
コメント
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