行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

雑誌「タイム」が報じる選挙前の日本

2009-08-25 22:33:57 | Weblog
今週のタイムの表紙を飾るのは暗い表情の日本の若者、これまで有名人が表紙を飾っていただけに異様な感じがした。特集記事はこの表紙に合わせて日本の若者を登場させ、「これまで沈黙をしていた若者が総選挙を前に自分たちの将来のために声を上げだした」と報じているが、90年代からの失われた10年はまだ続いており、世界でまれな高齢社会への不安でしらけた若者もいるとしている。政治は高齢化に対するアクションが遅く、対策も中途半端だったと批判している。

日本のロスト世代の多くの若者は日本の終身雇用制システムに入れず、その結果非正規社員が増え、NGO活動に入ったものも多い。しかし国家のGDPの2倍に達する借金を背負う運命にあり、政府への不満は膨らんでいる。

中には非正規社員ながら結婚し、民主党の掲げる子供手当や学費支援を期待している若者、70%の女性労働者が出産で辞めていく現実に絶望し、民主党の子供政策の実行に疑いを持つ女性、自民も民主も政策は同じようなもので信用できない自分で稼いだ金だけが便りだと主張する投資銀行の若者、等登場している。

こうした現実に怒りを覚え、大学生が自分たちの将来のために投票しようというサークルをマクドナルドに拠点を置き立ち上げ、集会を企画したところ大成功だったと報じている。

本日、私も期日前投票に出かけたがかなりの人が来ており、本番さながらの投票風景であったが高齢者が多かった。
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