行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

マニフェストへの批判 ばらまきだ??

2009-08-07 22:40:43 | Weblog
今回の民主党マニフェストへの論評では「ばらまき」だという批判が多い。ついこの間定額給付金という盛大なばらまきをやった自民党や学者からの批判だ。しかし、自民党のマニフェストでの返済を求めない奨学金や給付金付き税額控除制度もばらまきではないのか、しかもこちらの方は制度が複雑になる。同じばらまくならガラス張り、単純な方が不正受給が防げる。

ばらまきの定義がはっきりしないところに混乱がある。今回大きな改革が望まれる農業にしても民主党は個別農家のやる気を引き出すために戸別所得保障制度を導入するとしているがこれもばらまきと批判されている。しかしこれまでのように農協を通して出してきた減反補償等数々の補助金はばらまきではないのだろうか。所得保障制度は欧州で行われいるし、米国でも個別の農家に補助金を出し、穀物価格高騰で米国農家はかなり儲けている。

要はばらまき方の違いで、そのばらまき方が生産向上に役に立ち、少しでも食糧の自給率(現在40%)を改善するのかを比較して論評して貰わないと我々素人には判断できない。韓国や中国は途上国の農地を買い占めており、この数年来の食糧争奪国際競争には戦慄を覚える。
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