行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

各党の政見放送、無料!無料!ほんとかしら

2009-08-27 23:26:15 | Weblog
毎日政見放送を聴かされているが、そろそろ飽きてきた。各政党とも自分のことは棚に上げて他党を批判するがやや見苦しい、この鉄道は私が引っ張ったみたいな利益誘導を平気でしゃべる。そして今回の特徴は無料という言葉が散りばめられ選挙が終ったらすばらしい世になりそうな感じがする。

例えば、高速道路無料化といっても高速代がなくなるだけでこれは欧米では当たり前の話しと前回のブログで書いた。しかし、道路の財源ではすでに膨大な税金が注ぎこまれている。毎年その半分が自動車を持つと取られる自動車にかかわる税金だ。主な道路特定財源の税金はまず昭和41年に石油ガス税、ガソリン税が創設され、昭和43年には自動車取得税、そして角栄さんが考えた世界にまれに見る昭和46年の自動車重量税、ガソリン税を倍にする暫定税率が昭和49年に制定され暫定といっても今でも続いている。おとなしい納税者をなめた話だ。道路予算全体の中で約5兆円を自動車保有者は負担している。もちろんこの他に消費税も負担している。

よく考えなくても、自動車を持つと、持たない人よりかなりの税負担をしていることが判る。高速代が無料になったと喜ばず、世界でも類を見ない重い自動車関連税を払っているのだから、道路予算をガラス張りにしてその執行をチェックすることが肝心だ。

高齢者医療も今回の焦点だが、無料化は疑問だ。高齢社会が進み、高齢者の医療負担は結局、消費税など他の税でカバーせざるを得ない。また今でも混んでる医療機関で診療代無料となると高齢者サロン化が進み、緊急を要する高齢者の治療に齟齬を来すことにもなる。
コメント
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