行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

景気回復はアジア諸国の発展が鍵を握る

2009-08-13 17:45:30 | Weblog
内閣府は11日、8月月例経済報告を発表した。景気は、「厳しい状況にあるものの、 このところ持ち直しの動きがみられる」とし、先行きについては、「当面、雇用情勢の厳しい状況が続くとみられるものの、在庫調整の一巡や経済対策の効果に加え、対外経済環境の改善により、景気は持ち直しに向かうことが期待される」とし、特にアジアを中心とした持ち直しの動きが「広がっている」と中国やアジア諸国の回復に期待をにじませている。また新たに「底入れに向かっている」との見解を明らかにした。

経済専門家のコメントは概ね底入れと二番底があるとの2つの見解に分かれているがこの差は今後経済対策効果が薄れることをカバーするアジア諸国への輸出が伸びるかどうかにある。

韓国から昨日届いた便りによると、工業生産も消費も設備投資も回復基調で、失業率が7月には3.7%と前月より0.2%改善され一足先に回復の兆しが出てきた。今年度の経済成長はマイナス1.5%と上方へ修正された。
輸出依存度は日本より高く、特に中国、インドでの市場拡大を政府は最大の努力をし、そうした努力が報われ出した。

最近のめざましい成果は自由貿易協定(FTA)の分野で、先月インドとの包括的連携貿易協定を結び、韓国の自動車、電機など輸出企業は日本より優位に立った。韓国はすでにEU,シンガポール、チリ、ASEANとFTAを結びさらに米国とは議会の批准を待つだけになった。

これらの市場ではサムスン、ヒュンダイ、LGといった韓国企業は関税ゼロの競争力を持つことになる。日本の農業よりひ弱い農業を持つ韓国でさえやってる。日本経済回復の鍵はアジア諸国という認識があるならただちにインド、ASEAN、とFTA交渉に入るべきだ。日本の政府はサボっているとしか思えない。
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