行雲流水

阿島征夫、一生活者として、自由に現代の世相を評す。時には旅の記録や郷土東京の郊外昭島を紹介する。

上海万博が開幕  中国人は何を学ぶか?

2010-05-01 15:19:14 | Weblog
オリンピックに続く世紀のイベントが開幕した。中国のこの発展軌跡は高度成長時代の日本とよく似ていると指摘されるが、中国政府の意図は万博の成功で国威を発揚することによって、多民族国家でしかも経済格差が拡大し、ばらばらになりそうな国家をなんとか結束したいという狙いであることは明らかだ。

その狙いはある程度成功するだろうが、私は上海博の意義は別にあると思う。日本の大阪万博では私も含めて世界の国々の展示やパフォーマンスを見ることによって世界の様々な事象やお国事情を理解し、日本人や日本の実情を再認識した。オリンピックは国威発揚に向いているが万博はむしろ国民を啓発する。日本の場合は国際化の出発点と言ってよいだろう。

私も万博で初めて米ソの宇宙技術を見たし、米国のステーキのうまさに驚いた。また欧州の街には必ずあちこちの広場があるが、街作りには広場が必要なことが解った。

上海博で中国人は表現の自由とか環境の大切さを学ぶだろう。テクノロジーは今やインターネットの時代ですぐに知れ渡り、大阪博の時のようなときめきは少ないだろう。
万博のもう一つの楽しみは世界各国の料理が味わえると言うことで、中華料理以外の料理の世界を知り、ファーストフードに毒されないことを祈る。

中国を旅行して感じるのは乗り物に乗るときのマナーの悪さだ。行列の習慣は万博では必須だからこの機会に会得してくれるだろう。
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